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映画「万引き家族」を観る [映画(ま行)]

パルムドールグランプリというのもありますが、
予告編で気になっていたので日比谷へ観に行きました。


万引き家族.jpg



あらすじはYahoo!映画さんより。

治(リリー・フランキー)と息子の祥太(城桧吏)は万引きを終えた帰り道で、
寒さに震えるじゅり(佐々木みゆ)を見掛け家に連れて帰る。
見ず知らずの子供と帰ってきた夫に困惑する信代(安藤サクラ)は、
傷だらけの彼女を見て世話をすることにする。
信代の妹の亜紀(松岡茉優)を含めた一家は、

初枝(樹木希林)の年金を頼りに生活していたが……。




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映画のタイトルで若干引いていたのですが、
血がつながっていない人間の集まりでも家族のように暮らす、
血がつながっていないからこそ相手を思いやる、
万引きは犯罪なので当然悪いことですが、貧しい中でも幸せな風景が
垣間見える作品でした。

一緒にお風呂に入る時間、食卓での会話、縁側から見上げる花火、
電車で出かける海水浴、、、何気ない風景からにじむ温かさ、
それが最後に綻んでいく様子を見て何ともいえない気持ちになりました。

血がつながっていない家族、彼らがどういう背景を持っているのか、
最後にわかるのですが(途中でわかる人もいるけれど)
世間では犯罪と言われる中で集まった家族の永遠に続くことがないのは明白、
そう思いながら幸せな姿を観て切ないというか、どこか羨ましさも感じました。

今回意外だったのは安藤サクラ。

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今作では、自分と同じ空気をユリに感じて守ろうとする姿を好演していました。

また、ユリを演じていた佐々木みゆちゃん、どこかで見た子だなあ、と思ったら、
Amazonの米粉CMでアレルギーを持っている子だと気づきました。
あの寂しそうな目は何とも言えません。

他にも駄菓子屋のおじいちゃんを演じた柄本明も好演。
こういう人に見守られて祥太は新しい明るい世界に飛び出そうとしたのかな、
と思いました。


社会の底辺で暮らす家族のようで家族でない、でも、絆を感じながら
暮らしていく中で、そこから飛び出そうとした祥太、すべて罪を被って
それを応援しようとする信代、救いがないと思う中での希望も感じられました。
唯一、実の親に戻されたゆりだけが心配になりましたが、
家族とはなんだろうと考えながら、現代の日本の貧困問題を炙りだすような、
賛否両論みたいですが、私は見てよかったと思った「万引き家族」でありました。




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