映画「焼肉ドラゴン」を観る [映画(や・ら・わ行)]
仲良しKサンおススメ映画を公開2週目に日比谷で鑑賞しました。
あらすじはYahoo!映画さんより。
日本万国博覧会が開催された高度経済成長期の1970年、
関西地方で焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む龍吉(キム・サンホ)と
妻・英順(イ・ジョンウン)は、娘3人と息子と共に暮らしていた。
戦争で故郷と左腕を奪われながらも、前向きで人情味あふれる龍吉の周りには
常に人が集まってくる。
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温かい家族愛を感じる作品でした。
時代に翻弄された在日の家族のお話、ですが、
戦後大阪で暮らしていた在日、については、私自身は身近に感じる機会がなく
(住んでいる千葉でも在日の人を見る機会はありましたが)
在日の皆さんが経験された思いと、そのちかくで生活していた日本人と、
それぞれ思っていたことはあると思いますし、
それぞれの間に温度差があったとも想像しています。
そこについては良くも悪くも言えないのですが、
寡黙で働き者で家族思いのお父さん、感情が顏にすぐ出てしまうけれど、
お父さんが大好きで子供を大事にするお母さんを中心とした家族の姿には
じわっときました。
ただ、大泉洋と真木よう子のキャスティングは個人的にはピンとこず、
三女の桜庭ななみの表情と意外とよかった井上真央、
あとは、お父さん役のキム・サンホ、お母さん役のイ・ジョンウン、
ちょこっとしか出ていないけれどキャバレーオーナー役の根岸季衣、
ここはよかったものの、大泉洋と真木よう子がダメでした。
家族愛といいながら、大泉、真木、井上の三角関係がイマイチで、
親の意向で入ってた私立の中学校でいじめられた長男のエピソード、
これらは全体の盛り上がりにうまく絡んでいなかった気がしました。
良いなと思える点と、いまいちだなあと思う点が混在して、
全体的には複雑な気持ちで見終わったのですが、
桜庭ななみを発見できたのは収穫、お父さんお母さん役の出演する他の作品も
見てみたいな、と思った「焼肉ドラゴン」でありました。