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映画「ブランカとギター弾き」を観る [映画(は行)]

映画館で見ようと思っていたらいつの間にか公開終了になっていた作品です。

ブランカとギター弾き [DVD]

ブランカとギター弾き [DVD]

  • 出版社/メーカー: トランスフォーマー
  • メディア: DVD
あらすじはYahoo!映画さんより。

フィリピンのマニラ。
親を知らずにスラム街で生活してきた少女ブランカは、
欲しかった母親をお金で買おうと考える。
ある日、彼女はピーターという盲目のギター弾きと知り合う。
ピーターから得意な歌でお金を稼ぐように勧められて、
彼の演奏をバックにレストランで歌い始めるブランカ。
順調に物事が進んでいるかのように見えたが、
その裏でブランカの身に思わぬ危機が迫っていた。




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ストリートチルドレンの厳しい状況を温かい目線で描いた映画でした。
ブランカが盲目のギター弾きのピーターと出会ってからの表情が
どんどん明るくなっていく様子が見ていて微笑ましい気持ちになれました。

母親をお金で買うことはできないんだよ、というピーターに、
大人だって子供を買うでしょうと反論するブランカ、
そのブランカが性産業に売り飛ばされそうになる場面で、
大人の都合で翻弄される子供たちの過酷な環境を垣間見た気分です。
首都のマニラでも未だにこういうストリートチルドレンがいる現状、
映画の最後は、ブランカの明るい未来が見えそうで、でも現実は厳しい、
そんな雰囲気で終わりましたが、実際に日本人の長谷井監督が
ストリートチルドレンをスカウトして出演させているだけあって、
臨場感がありつつ、これをきっかけに出演した彼らだけでなく、
ストリートチルドレンの問題を提起することで彼らが安心して暮らせるように
なってほしいものです。

ピーターは、人間は目が見えるから争う、
目が見えなかったら戦争は起きない、という場面がありますが、
ピーターのギターの音色がブランカを温かく包み、ブランカが歌うのを観ながら
平和に暮らせる有難さを感じた「ブランカとギター弾き」でありました。




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