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映画「ラッキー」を観る [映画(や・ら・わ行)]

予告編を見て映画館に足を運んだ作品です。


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あらすじはYahoo!映画さんより。

90歳の無神論者ラッキー(ハリー・ディーン・スタントン)は、
いつものように一人暮らしのアパートで目を覚まし、コーヒー片手にタバコを吸っていた。
なじみのバーではカクテルを飲み、常連客たちと変わらぬ時間を過ごす。
ある日、彼はふと人生の終えんが近いことを実感し、死について思いを巡らせる。




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自分の今後の生き方をどうしたいのか、考えさせられる映画でした。

主人公のラッキーを演じているハリー・ディーン・スタントンといえば、

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この作品で若い嫁(ナスターシャ・キンスキー)がいなくなってしまい、
探す主人公を演じているのですが、いい意味で年を重ねて爺ちゃんを好演、
そんな気持ちで見続けておりました。
(結果的には公開後に亡くなって遺作になりました)


田舎町、毎日同じ生活、そんな中で自分の老いを実感させられる。
認めたくはないけれど、90になっても元気と思っていた自分に医者が突きつける己の老い。
誰しもが年をとっていけば経験することなのだと思いますが、
いざ自分がそうなったときにどうやって日々を過ごしていけるのか、
そんなことを考えながら見ておりました。

中盤で登場する、元海兵隊のおじいちゃんを演じているのがトム・リスケット、

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ロジャー・コ―マン先生作品で、主人公のママ&その娘と節操無くやってしまう、
しょうもないおっさんを演じていたのですが、今作でいきなり登場して、
ラッキーが残り少ない命を大事に生きていこうと思うきっかけの一人を演じているのに、
どうしてもコ―マン先生作品(もう40年くらい昔の作品なのに)のイメージが強すぎて、
いかん、笑っちゃいかんよ、とこの場面だけはなんだか笑ってしまいました。(^-^;


ラッキーが、医者に向かって言う言葉、

孤独(lonley)と一人暮らし(alone)は違う。

その言葉が今の自分にも結構響いて。

結婚していなくても、一人暮らししていても、決して孤独にならないって、
ラッキーがスクリーン越しに教えてくれた、元気づけてくれた(笑)、
そんな気持ちになって見終わりました。

とかくジメっとなりがちな題材だと思いますが、
ハリー・ディーン・スタントンを主人公として当て書きしたという監督、
(先日DVDで見たファウンダーに出演していたジョン・キャロル・リンチ)
ラッキーが毎日顔を合わせる面々のキャスティング、どれもが一つの世界感を創り出し、
海外の話なのにどこかリアルな感じがして入り込めました。

ラッキーの老いと一緒に描かれるのが、リクガメのルーズベルトとサボテン、
どちらも人間よりずっと長生きするのをラッキーと対比しながら映し出すのも
なかなか共感してしまう演出でした。

最近、老いや寿命、みたいな映画を観るといろいろと考えさせられますが、
一日一日、特別なことがなくても大事に生きることなんだろう、と
改めて思わされた「ラッキー」でありました。

同年代の方々にはおススメの映画です。(^-^)




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