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映画「スリー・ビルボード」を観る [映画(さ行)]

2月初旬、年明けから映画館に行っていないことに気づいて

特に作品を調べず足を運んで鑑賞した作品です。

スリービルボード.jpg


あらすじはYahoo!映画さんより。

ミズーリ州の田舎町。
7か月ほど前に娘を殺されたミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、
犯人を逮捕できない警察に苛立ち、警察を批判する3枚の広告看板を設置する。
彼女は、警察署長(ウディ・ハレルソン)を尊敬する彼の部下や町の人々に脅されても、
決して屈しなかった。やがて事態は思わぬ方へ動き始め……。




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なんともまあ不思議な映画でした。。。
いままで見たことのないタイプというかなんというか。

登場する人物がどの人も、一癖も二癖もあって
見ていて若干混乱したりほっとしたり。

娘を殺されて警察に抗議する広告看板を出すミルドレッドに
最初は同情の気持ちを持って見ていると、町の住民への態度が悪く、
娘が殺された日、出かける娘に暴言を吐いていたこと、

ミルドレッドの娘の殺人犯を見つけられず職務怠慢だと思っていた警察署長も、
ちゃんと調査は行っていたこと、自分の短い余命を考えて行動に出ること、

有色人種を差別する警察官のディクソンも序盤から中盤はアホかと思うほど、
こんな人を警察官にすべきじゃないのにと思っているとある出来事をきっかけに
警察官として真面目に取り組もうとする態度、

怒りに怒りをぶつけても憎しみしか生み出さない、そういう意味の言葉が
最後の方に出てくるのですが、自分に大けがを負わせた相手(ディクソン)に
偶然会っても復讐しようとせず怒りをおさえて優しく接した広告会社のレッド、
彼の行動を見て、自分もそういう心持ちにならないと、なんて考えながら見終わりました。

人間は良い面と悪い面を両方持ち合わせていると思いながら、
映画を見ていると、善人、悪人とわけてしまいがち、ですが、
今作はそう分けることができないというか、どの登場人物も人間くさく、
そこが見ていて共感できたりできなかったり、という点でどこか不思議な
映画「スリー・ビルボード」でありました。





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