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映画「イントゥ・ザ・ワイルド」を観る [映画(あ行)]

おそらく、ショーン・ペンが監督という理由で借りたと思われる作品。

イントゥ・ザ・ワイルド [DVD]

イントゥ・ザ・ワイルド [DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD
あらすじはYahoo!映画さんより。

大学を優秀な成績で卒業したクリス(エミール・ハーシュ)は車や財布を捨て、
自由を手に入れるための放浪の旅に出る。
労働とヒッチハイクを繰り返し、アメリカからアラスカへと北上。
アラスカ山脈の人気のない荒野へと分け入り、捨てられたバスの車体を拠点に
そこでの生活をはじめる。





同年代のアメリカ人男性が私と同じ時代を生きながら、
30年近くも前に自然の厳しさと闘って命を落としていたというのを
この映画で初めて知りました。


(実際の写真などはこちらで紹介されています)→ http://www.tapthepop.net/scene/29180


彼の生き方を否定も肯定もしませんが(できるわけもなく)
主人公のクリスが若さ故に現代社会への疑問を行動に移していく、
見ていて無謀だな、と当然思いつつ、でも、自分が20代前半の頃に親に対して反発し、
自然に飛び込もうとするというのであれば、その気持ちは理解できなくもない、、です。

所持金を燃やし、鉄砲水で使えなくなった車を捨て、ヒッチハイクで旅をする、
決して人との接点を否定するわけではなく、途中で出会うヒッピーの中年カップル、
北欧の若いカップル、農場で働きながら経営者や農場で一緒に働く仲間たちと交流し、
最後に出会う老人との出会いの場面はみていて温かい気持ちになります。
(見ず知らずのクリスを養子にしようとする場面では思わずじんわり)

そんな優しい老人とも別れてアラスカを目指し、
そこでクリスは自然の厳しさを思い知らされ、抗うことができないまま
命を落としていく最後には何ともいえない悶々とした気持ちいなりました。

今のようにインターネットやスマホなどがあったとしても、
きっとクリスはそれに頼らず一人でアラスカを目指したかもしれません。

もし、アラスカで命を落とさなかったらどういう人生を彼は送っていたのか、
最後に、旅に出たとき自分につけた名前、アレグザンダー・スーパートランプから
捨てたはずの名前、クリス・マッカンドレスに戻っていく、
幸せが現実になるのはだれかと分かち合ったときと悟るという皮肉。

実話に基づくので最後は残念な形で終わりますが、
同年代の自分が若い頃を思い出しながら中年になってみるのと、
今の若い世代がこの映画を見るのとでは感覚も異なるとは思いますが、
彼の人生から自分の人生に照らし合わせて考えることが、
この映画にはあるのかな、と思った「イントゥ・ザ・ワイルド」でありました。




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