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映画「人生はシネマティック」を観る [映画(さ行)]

ビル・ナイが出演しているという理由だけで、
ヒューマントラストシネマ有楽町で鑑賞しました。

The Finest.jpg

あらすじはYahoo!映画さんより。

第2次世界大戦中のロンドン。
コピーライターの秘書として働くカトリン(ジェマ・アータートン)の
書いたコピーが評価され、映画の脚本陣に加わることになる。
テーマは、ダンケルクの戦いでナチスドイツ軍から兵士を救った双子の姉妹の感動秘話。
ところが、ベテラン俳優のわがままや政府と軍部の検閲などのトラブルが発生し、
そのたびに脚本を書き直すことになる。




地味に明るいけれどちょっと重たい映画です。。。

戦時中の話なのであんまり明るかったらそれもどうかな、と思いますし、
空襲で地下鉄構内がシェルター代わりに使われている光景や、
職場に通う道すがらで空襲にあって、目の前の洋服店が爆破されて、
倒れている人が、あ、マネキンかー、と思っていたら、実際の人間が爆撃で

亡くなっている姿を見た途端、嘔吐するシーンがあったりして、
戦争も負けても勝っても市井の人たちが大変なのは同じなんだな、、
なんてことを感じながら鑑賞しました。

戦時中の映画製作となると、やはり国民の士気を高めないといけないし、
政府(軍)の意向を受け入れて撮影しなければいけない。
セリフが下手くそな米兵(一応英雄)を使わざるを得ない中で、

セリフを極力言わせないように減らすとか、
ごねるベテラン俳優(これがビル・ナイ)をなだめるとか、
限られた予算、人材で映画を撮らないといけないという環境で
(大勢の兵士をガラスに描いて、実際の風景と合成して撮影する工夫も)
主役のカトリンが悩みながらも、同僚のトムに支えられ生き生きとタイプを打ち、
映画の世界をつくりだしていく、、そんな姿に応援したくなりました。

往々にしてそういう場合、主役のダンナは売れない画家でダメな奴で(-_-;)
カトリンが生き生きしていくのを快く思わずお約束の浮気、、なんて展開で、
そのあたりも予想していたので特に驚かずに(笑)見られましたが、
映画が完成して、これから新しい世界が開けていく、と思ったところで、
まさかの展開になっていったりもして、それもビックリ。

カトリンを演じていた、ジェマ・ア―タートン、
どこかで見たことあるかな、と思ったら、
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ストロベリー・フィールズという役柄で、ボンドとしっとりしたかと思ったら、
あっという間に無残な姿で殺されてしまう、
ボンドガールズにしては扱いが気の毒だったりしたのですが、
今回の作品では、地味で謙虚、でも芯の強いカトリンを好演していました。


また、カトリンを温かく見守るトム、もどこかで見たことあると思ったら、

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お金持ちのウィルを演じていたサム・フランクリン、だと
鑑賞後に調べて判明したのですが、今作でのトムの見た目の雰囲気が、
以前長らく勤めていた勤務先(の海外子会社)のイギリス人にそっくりで、
最初に見てからずっとスクリーンに向かって、
その知り合いのイギリス人の名前、「Tニー」と声をかけている自分がおりました。(笑)

実際のTニーは私より年上なので、映画の中のトムの年齢設定(多分アラサー)とは
ぜんぜん違うのですが、髪形やメガネをかけた雰囲気がそっくりでもう。。(゜o゜)


と、本筋と全然違う話を書いてしまいましたが、
最近公開された映画「ダンケルク」のお陰でその時代背景も理解できつつ、
ビル・ナイのひねくれた役柄にクスッと笑いつつ(それがいい味を出しています)
主人公カトリンを応援しながらほろっとして楽しめた
「人生はシネマティック」でありました。






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