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映画「ドリーム」を観る [映画(た行)]

夏休み旅行のJL機内で見ている途中睡魔に襲われ(それは深夜便だったから)
改めて映画館に見に行った作品です。




Hidden Figures.jpg 

あらすじはYahoo!映画さんより。

1960年代の初め、ソ連との宇宙開発競争で遅れを取っていたアメリカは、
国家の威信をかけて有人宇宙飛行計画に乗り出す。
NASAのキャサリン・G・ジョンソン(タラジ・P・ヘンソン)、
ドロシー・ヴォーン(オクタヴィア・スペンサー)、
メアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ)は、差別や偏見と闘いながら、
宇宙飛行士ジョン・グレンの地球周回軌道飛行を成功させるため奔走する。





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最近見た映画の中でもトップ3には入るかなと思った映画でした。


相変わらず邦題は酷いけれど。( 一一)

原題は“Hidden Figures”。


数学に長けたキャサリンが、有人での地球周回軌道のプロジェクトに抜擢されて、
上司の(お久しぶりのケヴィンこすなー演じる)アルに数字を掘り下げていけ、
と言われたことからつけられたタイトルなんだと思うので、
隠れた数字を掘り下げながら見つけろってことなんですが、
ドリームって凡庸な邦題をどうやったらつけられるんだかな。って。(V)o¥o(V)

で、映画についてですが。

実話に基づく、という映画だと実話なんだけれど演出しすぎてガッカリ、
なんてことも(特にハリウッド映画だと)ありますが、
今作は1960年代、キング牧師が活動されていたころのアメリカ南部、
有色人種の差別が激しい時代に活躍した女性たちの話、
最後はうまくいったからこそ実話の映画化なんだろうという気持ち(笑)で
見ていたので、ドキドキする場面でも安心感はあったりしつつ、

キャサリン、ドロシー、メアリー3人を応援しながら見られました。

有色人種差別については、バスなどは座席を分けられていた、程度の認識で、
今作を見ていて、洗手間も有色人種用を使わないといけない、
(そのためにキャサリンが1キロ近く走って洗手間に行くシーンが悲しくて)
同じ職場でもコーヒーポットも別のものを使えと言われ。
公共の図書館でも有色人種用は別、借りたい本も白人用にしかなければ借りられない、
そんな時代が今から50年ちょっと前にアメリカで存在していたこと、
そんな中でも信念を曲げずにパリッとした服装でNASAで働くキャサリンたちに、
自分などそういう差別など受けることもないのに真面目に働いていないような、
彼女たちのように真剣に働かなくちゃ、なんて気持ちが引き締まりました。

差別されている彼女らに対して、有色人種だから、という差別はおかしい、と、
率先して差別をなくして彼女たちの才能をNASAのために活用しようとするアル、
演じたケヴィン・コスナーにとっては美味しい役柄だったのでは、、と思います。


エンドロールでキャサリンは8年後のアポロ11号の月面着陸でも活躍し、
その後もNASAで仕事を続けて、90代でオバマ大統領から勲章を授与されたことなど、
本人の写真も演じた女優さんたちと並べて紹介されていたのですが、
差別している白人に罪悪感はなく(それが当然のことであって差別と思っていない)
そういう環境の中でも家庭と仕事を両立させていく3人の女性の姿、

日々流されるように過ごしている自分の姿と照らし合わせながら、
もっと真面目に自分の人生を考えて過ごしていかなければ、と思った
「ドリーム」でありました。








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