映画「デザート・フラワー」を観る [映画(た行)]
ティモシー・スポール出演作品で検索して見つけた映画です。
あらすじはYahoo!映画さんより。
ソマリアの遊牧民家庭で生まれ育ったワリス・ディリーは、
13歳で結婚させられそうになったことを機に家族のもとを離れる。
砂漠からロンドンへたどり着き、路上生活を送っていた彼女は、
一流ファッションカメラマンに見いだされショーモデルに転身。
やがて世界的トップモデルとなるワリス(リヤ・ケベデ)だったが、
しきたりで幼いころに受けた傷に今も苦しめられていた……。
あらすじはYahoo!映画さんより。
ソマリアの遊牧民家庭で生まれ育ったワリス・ディリーは、
13歳で結婚させられそうになったことを機に家族のもとを離れる。
砂漠からロンドンへたどり着き、路上生活を送っていた彼女は、
一流ファッションカメラマンに見いだされショーモデルに転身。
やがて世界的トップモデルとなるワリス(リヤ・ケベデ)だったが、
しきたりで幼いころに受けた傷に今も苦しめられていた……。
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ティモシー・スポールが見たくて借りた作品ですが、
彼に感謝感謝の気持ちです。
タイトルの砂漠の花、は、主人公のワリス、のソマリア語の意味だそうです。
アフリカ(ソマリア)からやってきて不法滞在をのりこえて
スーパーモデルとして活躍するワリス、というサクセスストーリー、
実話に基づく話、それでもすごいと思うのですが、
成功し、一流ブランドのモデルとして活躍しながら彼女が行ったことは、
地域的に伝統として行われていた割礼について、世に知らしめること。
(彼女についてのwiki)→ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%BC
割礼という言葉を聞くと、以前は、ユダヤ人かどうか、ユダヤ人狩りをする中で、
証拠として確認するためのもの、いわゆる男性に行うものだと思っていました。
その後、アフリカで女性が割礼、というのは聞いていたのですが、具体的どの程度、
というのはあまり知ろうとしなかったのが事実。
今作では、それがメディアへのインタビュー、そして国連への働きかけで、語られます。
男性が聞いてもピンとこないかもしれませんが、
女性は快楽を感じてはいけないと切除される部分以外にも、大方の部分が切除され、
縫合される、そして、本当に小さいところからしか出せないことから、
排尿と生理の痛みに耐える。自分のことと照らし合わせても想像できないくらいの
苦痛を伴う日常が続くのだと思います。
それを自分の影響力を理解した上で世に知らしめる行動は当然反感も買うわけで、
実際危ない目に遭ったりもしているわけですが、少しでも減らしていけるようにと
個人的にも団体を立ち上げて取り組んでいる姿にはただ感心するばかりです。
日本にいると、三流政治、国は借金まみれ、広がる貧富の格差、
あれこれ言われてはいますが、
彼女が受けるような心身へのダメージというのは存在しませんし、
3歳という話せて物分かりができるようになってきたころにいきなり割礼され、
それで亡くなる人もいれば、そのあと、その心身の痛みを感じ続けるというのは、
人としての尊厳を持つ以前の問題であって、そういう風習の歴史があるからという理由は
通じないのでは、と思いました。
ワリス自身は、イギリスにわたって結果的には不法滞在にはなりましたが、
マリリンという渋々ながらワリスの面倒を見てくれた女性と、
彼女を被写体としての高い価値を見出したカメラマンのお陰で、
(このカメラマンを演じているのがティモシー・スポール)
モデルとして国際的に影響力を持つようになりますが、
彼女自身の真摯な気持ちと活動力というのもすごかったのかと思います。
今でも根絶されていませんが、国際的に警鐘することによって、
自分の辛い経験を少しでも減らしていこうとする姿勢に
自分で出来ることはないのかと考えました。
直接なにかできることはないとは思いつつ、こうやって記事にすることで、
少しでも映画を観る人が増えて、海外で今も行われている事実を知る機会を
もっていただければ、、と思った「デザート・フラワー」でありました。
彼に感謝感謝の気持ちです。
タイトルの砂漠の花、は、主人公のワリス、のソマリア語の意味だそうです。
アフリカ(ソマリア)からやってきて不法滞在をのりこえて
スーパーモデルとして活躍するワリス、というサクセスストーリー、
実話に基づく話、それでもすごいと思うのですが、
成功し、一流ブランドのモデルとして活躍しながら彼女が行ったことは、
地域的に伝統として行われていた割礼について、世に知らしめること。
(彼女についてのwiki)→ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%BC
割礼という言葉を聞くと、以前は、ユダヤ人かどうか、ユダヤ人狩りをする中で、
証拠として確認するためのもの、いわゆる男性に行うものだと思っていました。
その後、アフリカで女性が割礼、というのは聞いていたのですが、具体的どの程度、
というのはあまり知ろうとしなかったのが事実。
今作では、それがメディアへのインタビュー、そして国連への働きかけで、語られます。
男性が聞いてもピンとこないかもしれませんが、
女性は快楽を感じてはいけないと切除される部分以外にも、大方の部分が切除され、
縫合される、そして、本当に小さいところからしか出せないことから、
排尿と生理の痛みに耐える。自分のことと照らし合わせても想像できないくらいの
苦痛を伴う日常が続くのだと思います。
それを自分の影響力を理解した上で世に知らしめる行動は当然反感も買うわけで、
実際危ない目に遭ったりもしているわけですが、少しでも減らしていけるようにと
個人的にも団体を立ち上げて取り組んでいる姿にはただ感心するばかりです。
日本にいると、三流政治、国は借金まみれ、広がる貧富の格差、
あれこれ言われてはいますが、
彼女が受けるような心身へのダメージというのは存在しませんし、
3歳という話せて物分かりができるようになってきたころにいきなり割礼され、
それで亡くなる人もいれば、そのあと、その心身の痛みを感じ続けるというのは、
人としての尊厳を持つ以前の問題であって、そういう風習の歴史があるからという理由は
通じないのでは、と思いました。
ワリス自身は、イギリスにわたって結果的には不法滞在にはなりましたが、
マリリンという渋々ながらワリスの面倒を見てくれた女性と、
彼女を被写体としての高い価値を見出したカメラマンのお陰で、
(このカメラマンを演じているのがティモシー・スポール)
モデルとして国際的に影響力を持つようになりますが、
彼女自身の真摯な気持ちと活動力というのもすごかったのかと思います。
今でも根絶されていませんが、国際的に警鐘することによって、
自分の辛い経験を少しでも減らしていこうとする姿勢に
自分で出来ることはないのかと考えました。
直接なにかできることはないとは思いつつ、こうやって記事にすることで、
少しでも映画を観る人が増えて、海外で今も行われている事実を知る機会を
もっていただければ、、と思った「デザート・フラワー」でありました。