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映画「しあわせな人生の選択」を観る [映画(さ行)]

予告編を見て気になっていた作品。

ヒューマントラストシネマ有楽町で鑑賞しました。


truman.jpg

あらすじはYahoo!映画さんより。


カナダ在住のトマス(ハビエル・カマラ)は、
付き合いの長い友人フリアン(リカルド・ダリン)のいとこパウラ(ドロレス・フォンシ)から、
フリアンが肺がんで余命いくばくもないと知らされる。
トマスはスペインで暮らすフリアンを訪ねるが、
彼はすでにがん治療をやめて静かに死を迎えようとしていた。
フリアンは、トマスの説教を警戒して何とか追い返そうとするが……。




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邦題が酷すぎる(V)o¥o(V)


配給会社がどうしてこうもあちこちで酷い邦題を付けるのか謎ですが、
これも原題は“Truman”。主人公フリアンが飼っている老犬の名前です。


このTrumanがフリアンとトマス、2人の男の友情にかかわって展開していく映画です。
ドラマチックな激しい展開もないままに2人の再会から別れへと静かに進んでいく中で、
この老犬Trumanが2人にとって大事な役割を果たしていく、それがタイトルなのに。


自分も余命短いと言われたときに化学療法などの治療を続けるか、
それとも短い時間を治療でないことに使って世を去るか、
フリアンはちょっと身勝手にも見えたのですが(トマスの厚意に甘えすぎ)
互いを大事に思う長年の友情から自然に漂う空気感がなんともいえず、
もう二度と会うことがないと分かっていながら静かに分かれていく2人に
ジンとした気持ちで見終わりました。


フリアンを演じているリカルド・ダリン、どこかで見たことがあると思ったら、

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  • 出版社/メーカー: ギャガ
  • メディア: DVD
ブラック過ぎて笑うに笑えなかったアルゼンチン映画に出ていた人だと気づき。
(唯一理解できた、ビル爆破職人の役柄を演じていた)


と、映画自体は派手な展開もなく、静かに進んで非常に心に響く映画だったのですが、
100人くらいは入れるかどうかのミニシアターで、2つ席を空けて右隣のおっさんは、
冒頭から大きな寝息をたてて爆睡、しかもワイシャツの胸ポケットに入れたスマホが
蛍のようにちかちかとくらい場内で光り続けて迷惑だったのに加え、
2つ席を空けて左隣の中年カップルはフルボトルワインを持ち込み、
映画が始まって静かなときにスクリューキャップをクルクルと音を立てて開けて、
映画が終わるころまで何度もクルクルと栓を開けてはどぼどぼワインを注いで飲み続け、
もう酒臭くて酒臭くて。。。おまけに2人で映画の内容について話すのでウルサイし。

持ち込み禁止でない映画館なのでワインがダメとはいいませんが、
フルボトルで持ち込む感覚が私にはアンビリバボーでした。

と、他の観客に(V)o¥o(V)でしたが、映画自体は邦題の酷さを除けば☆4つ。


自分の命をどう終えるか、そのとき一番親しい友人にどう接するか、
そんなことを色々と考えながら見終わった「しあわせな人生の選択」でありました。



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