映画「ヴォイス・オブ・ヘドウィグ」を観る [映画(は行)]
大好きな映画に派生した作品。
内容はAmazonさんより。
「人とは違う私たちに、いつも勇気を与えてくれたのは“ヘドウィグ”」
ジョン・キャメロン・ミッチェルのもとに、
彼の映画『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』のトリビュートアルバムを
制作するため有名ミュージシャンたちが集結!
NYのLGBTQ(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスセクシュアル・クィア)の
青少年へ開かれた「ハーヴェイ・ミルク・ハイスクール」へのチャリティであるこの企画。
ヘドウィグの申し子たちともいえるハイスクールの生徒へ向けて
「自分自身の言葉を見つけて」というメッセージと共に感動のナンバーを歌い上げる。
生徒達の日常も取材し、家族や周りの人々との関係に悩みつつも、
歌声に支えられながら自分の存在を認めるに至る姿は真実ゆえに感動的だ。
大好きな作品を基に社会が動いていく様子が見られてなかなか楽しい作品でした。
(舞台版)→ http://utsubohan.blog.so-net.ne.jp/2007-02-26
(映画版)→ http://utsubohan.blog.so-net.ne.jp/2006-05-24
映画が描かれていた時代は、LGBTQという言葉もなく、差別の対象だったのが、
映画による影響も多分にあったかと思われ、現在では、こういう高校も出来て、
その中で自分を見つめる生徒たちの姿が印象的でした。
それまで普通高校などで差別いじめの対象だった彼ら、
一番つらいのは親に認めてもらえないこと、カメラの前では明るく振舞いながら、
芯の部分では悩み悲しみ苦しんでいるようにも見えました。
生徒の中で、一人、モデルとして活躍していきながら明るくなっていく、
メイという名前の生徒が特に印象的でしたが、自分が認められる場が出来れば、
それによって前向きに気持ちが変わっていけるのかな、、と思いました。
と、
このハーヴェイ・ミルクの名前を冠した高校の生徒たちの姿と、
トリビュートアルバムに参加するアーティストの姿が映し出される今作、
非常に気になったのがオノ・ヨーコだったりして、
出てくることに特に異議はありませんが、正直なところ、
歌が上手いとは思えず、彼女の歌う場面でリアクションに困りつつ(笑)
LGBTQが特に自分と違うことがないこと、個性であることを感じながら
多くの人に見てもらいたいと思った「ヴォイス・オブ・ヘドウィグ」でありました。