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映画「あん」を観る [映画(あ行)]

気になっていたまま映画館での公開が終わってしまい借りた作品。

あん DVD スタンダード・エディション

あん DVD スタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD


あらすじはYahoo!映画さんより。

刑務所から出所したのち、どら焼き屋「どら春」の雇われ店長となった千太郎の店に、
徳江(樹木希林)という女性がやって来る。
その店で働くことを強く希望した徳江を千太郎は採用。
徳江が作る粒あんが評判となり、店は大繁盛。
そんな中徳江は、つぶれたどら焼きをもらいに来ていた女子中学生のワカナと親しくなる。
ところがある日、かつて徳江がハンセン病を患っていたことが近所に知れ渡り……。




河瀬直美監督作品を観たのは今回初めてでしたが、
時間のゆるやかな流れの中に静かにドラマを織り込む感じが心地よく
内容は心地よいものでないものもありましたが、穏やかな気持ちで見終わりました。


刑務所から出てきた中年男、ハンセン病を患っていたことで差別されていた老女、
友達がいない(みたいに見える)中学生の少女。


3人がつかず離れずな感じで交流していく話に思えましたが、
その中に、かつて伝染するからと差別隔離されたハンセン病(ライ病)を織り込み、
ただそれを説教くさく演出することもなく、という展開で、
私自身も病気のことは知っていたものの、こうやって映画で題材に取り上げられ
今でもこういう差別的なことがあるのだとしたらそれは残念だな、と思いました。


樹木希林は、私が小さい頃は悠木千帆として老婆を演じていたのが、
気づけばフジカラーCMの綾小路さんから今本当に熟した女優さんになったのかな、
そんな印象です。


また、刑務所出の男を演じる永瀬正敏も多くを語らぬ様子がよかった、、のですが、
中学生を演じていたのが樹木希林の孫(モっくんの娘)で、
こりゃ、違う人にしてくれたほうがよかったも。
子役上がりでなく、手垢がついていない人を使いたかったのかな、と思いつつ、
素人さんを出したかな、って感じが逆に気になりました。


あとは、嫌なおばちゃん役ですが、浅田美代子、意外にいい演技でした。


映画を見ていると、ムショウにアンコが食べたくなるのですが、
小さい頃はあれだけ大嫌いだったのに三十路すぎに急に食べられるようになり、
落ち着きたいときは和菓子を食べたくなる年頃になれました。(^-^)


映画の展開としては意外とあっさり樹木希林演じる老婆が亡くなって
その後も描かれていく中で、老婆が短い間ながら自分の作った餡で
多くの人が喜ぶ姿を観られてよかった、、とフィクションなのに
おばあちゃん、よかったね、という気持ちになりました。


若干ベタな演出もあるかなと思いましたが(老婆の手紙の朗読とか)
私自身はちょっと拾い物をした気分になれた「あん」でありました。


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