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映画「AMY」を観る [映画(あ行)]

無事、鹿児島旅行記もアップできたので通常モードに戻ります。(^-^)




予告編を観て映画館に足を運びました。

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あらすじはYahoo!映画さんより。

2003年にデビューアルバムをリリースしたエイミー・ワインハウスは、
他を圧倒する歌唱力と歌声で一躍トップスターの仲間入りをする。
第50回グラミー賞では年間最優秀レコードをはじめ5部門で受賞するなど
大成功を収めるが、2011年に27歳の若さでこの世を去る。
華々しいキャリアの一方、スキャンダラスな私生活にもフォーカスされる機会の
多かった彼女の知られざる真実を、これまでに公開されたことのない映像などで振り返る。



エイミー・ワインハウス、といえば、“Rehab”というテンポのよい曲で
その存在を知ったのですが、音楽性のすばらしさに対して、
ドラッグ、アルコールにどっぷり浸かって奇行を繰り返す姿が
パパラッチの恰好の餌食になり若くして亡くなったというイメージでした。

(ロンドンの空港で飛行機を待っているときの記事)→ http://utsubohan.blog.so-net.ne.jp/2011-05-05

(彼女の奇行などについてのネット記事)→ http://matome.naver.jp/odai/2140529691292707101

小さい頃、幼馴染と一緒に映る姿から映画は始まるのですが、
色々な動画が残っていたからこそこうやってドキュメンタリーが出来たんだな、
そう思えるくらい、自分のイメージとは異なる彼女の姿が見られました。

すっぴんでニキビがまだ顔に残る10代のエイミー、
ただただ歌うこと、曲を書くことが好きな少女がプロとして歩み始め、
自分の作った曲と歌が世に出ることを素直に喜ぶ姿から一転、
エイミーをドラッグ漬けにする元夫ブレイクの存在によって心身を壊していく姿、
エイミーが小さい頃家を出ていった父がエイミーの成功によってあれこれ口を出し、
エイミーをさらに追い詰めていった様子がうかがえます。

当然ドキュメンタリーとはいえ、監督の意向にそって映像が組み合わされ編集されて
いるとは思いますので、映像とナレーションすべてを鵜呑みにしてよいものか、
そういう気持ちも少しはありましたが、最初から最後まで見ていて思ったのは、
エイミーは大好きな音楽を自分で作って歌いたいだけのガラスのような心を持った
一人の女性だったんだな、ということでした。

元夫ブレイクによって薬漬け状態にされても、自分とそっくりで双子のようだと
エイミーはブレイクから離れようとはしなかったことも一途で狡くなれない
素直なエイミーを映し出しているようでした。

とはいえ、ブレイクと一緒になったことで、どんどん増えていくタトゥー、
摂食障害(若い頃から患っていたようですが)でみるみるやせ細る体、
ドラッグ漬けで奇行に走っていく様子を見るととても切ない気持ちになるのですが
(ブレイクのへらへらした表情は見ていてただただ怒りしかなかった)、
自分の経験で言葉を織りながら(作詞の感覚がとにかく素晴らしいです)
音楽を作り上げていったことは、エイミーにとって自分の心身を蝕みながらも
多くの人に素晴らしい音楽を届けたという事実もあるわけで、
音楽に愛されながら、一方で音楽に翻弄された姿も映し出されていて、
世の中に「たられば」はないものの、一人の人間としては、
早逝せずもっと生きて音楽を愛し音楽に愛される人生を送ってほしかったな、
そんな気持ちになりました。

ブレイクと別れ、立ち直ろうとするエイミーでしたが、
体は無理が祟って蝕まれ、そんな中でトニー・ベネットとのデュエットの機会を
もつことができたときのエイミーの表情はなんとも可愛らしく、


小さい頃からずっと聴いていてあこがれだった人と一緒に歌える喜びを思い切り
顔に出して静かにはしゃぐ様子に、すでに亡くなった人とわかっていながらも、
エイミーにはこれから明るい未来が開けていくのではないか、なんて気持ちなって
見てしまいました。実際は違う結末になってしまったのに。

元夫ブレイクに父だけでなく、彼女を追い詰めていったのはパパラッチも同じ、
成功したエイミーを追いかけ、さらに奇行に走ると更に追いかける姿は
持ち上げるだけ持ち上げて突き落とす、日本のマスゴミもひどいと思いますが、
お金になればなんでもやる、ブレイクと同様、クズ人間だと、ゲンナリしました。


そんなに生き急がなくても、、映画を観ながらずっと思っていたのですが、
たった3枚のアルバムといえ、心に響く歌を聞かせてもらえたことに感謝、と思った
「AMY」でありました。




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