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映画「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」を観る [映画(な行)]

予告編を見て気になってシネスイッチ銀座まで見に行きました。

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あらすじはYahoo!映画さんより。

画家のアレックス(モーガン・フリーマン)と妻ルース(ダイアン・キートン)は、
愛犬ドロシーとブルックリンの絶景が望めるアパートメントの最上階に住んでいる。
彼らの結婚生活も40年を超え、だんだんエレベーターなしの生活がつらくなってきた。
二人は不動産エージェントでめいのリリー(シンシア・ニクソン)に頼んで
アパートを売りに出すことにするが……。





気持ちがほわっと温かくなる映画でした。

おそらく、若い人がみてもあまりピンとこないかもしれませんが、
私くらいの人生折り返した中年が見るとどこか親近感を感じられるかもしれません。

2人の若い頃の暮らし(回想シーン)を織り込みながら、
2人が肌の色の違いを超えて(そういうことに対して偏見が強かった時代)
結婚して、引っ越した思い入れの深い部屋、という印象づけをしていくので、
結局部屋は売らずにここに住もうって結末なんだろうと容易に想像できます。

と、結末がハッピーだと思いながら見ているのですが、
部屋の売却(内覧会、オークション)、愛犬の病気、NYという土地でのテロ、
一筋縄では売れない様子を見せつつ、、結局売らないという結末ですが、
それでいいの、このまま住んでくださいって思いながら見終わりました。

NYは、ホテル代も年々高騰していますが(今後はそうそう行けないかな)
不動産事情もすごいもので、2人が若い頃にブルックリンなんていえば、
え、そんな田舎に住むの?と言われたところが、いまはオシャレな場所。
40年前のエレベータ無の部屋でさえ100万ドルで売れるという事情。

おまけに、愛犬の病院代の高いこと。(@_@)

保険がきかないとはいえ、レントゲンで高額というのを見て
本筋と関係ない割にずっとそれが印象に残りました。。

家の売却で内覧会、というと、本当に部屋を買いたいと思う人ばかりでなく
冷やかしであちこちの内覧会をのぞく人たちも多いのですが、
そのうちの一人が、

jackie.jpg 大好きなジャッキーホフマン
(一応wikiも)→  https://en.wikipedia.org/wiki/Jackie_Hoffman

元々はブロードウェイミュージカルでキャラの濃いわき役を演じる人で、
私も“The Producers”“Hairspray”などでは楽しませてもらったのですが、
こういう役者さんって結構探すと、NYが舞台の映画やドラマによく出ています。

今回、まさかこの映画で彼女に会えると思わなかったのですが、
どの内覧会でも登場する変わったおばちゃん役で、私は完全にツボりました。


モーガンフリーマン演ずるアレックスが、自宅の屋上から見えるマンハッタンの景色に
この景色は若い人に譲るのがいいのだ、と自分に言い聞かせるシーンがあって
もう十分楽しんだんだから、譲ってもいいんだ、愛する妻が引っ越すというのを
止めることはない、と自分を説得するような独白シーンにちょっとジンときたのですが、
結果的には売却しなかったのでホッとした次第で。


日本で不動産を売却するとき、ここまで住んでいる状態で内覧会というのは
ないと思うので、ところ変われば的な気持ちにはなりましたが、
不動産事情(売却を手伝う姪がもう気が強くてビックリ)などを垣間見て
NYの景色も楽しみながらなごめた「眺めのいい部屋売ります」でありました。



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