映画「の・ようなもの のようなもの」を観る [映画(な行)]
友人がエキストラででているという理由だけで
映画館に見に行きました。
東京の下町、師匠・出船亭志ん米(尾藤イサオ)の自宅に住み込み
落語の修行に明け暮れる出船亭志ん田(しんでん、松山ケンイチ)は、
ある日かつて一門に在籍していた志ん魚(しんとと、伊藤克信)を
捜してほしいと師匠から頼まれる。
志ん魚の消息を求めて師匠の弟弟子・志ん水(でんでん)や昔の門下生たちを
訪ね回るが、手掛かりをつかめずにいた。
やがて志ん米の娘・夕美(北川景子)も志ん魚捜しを手伝うことになり……。
とにかく、友人をスクリーン上で見つけねば、の気持ちで見続けて
1時間以上経った終盤にやっと発見しました。(^-^)
クライマックスの落語会の観客役、と聞いていたのですが、
見つからなかった、、、じゃ済まないので必死に探し、
見つけた、よかった!ってホッとしたら、そのあとも結構映っていて、
必死に探して損したよ、の気分。(笑)
と、友人はさておき、話はなかなか面白いかな、です。
この続編として、亡くなった森田監督がアイデアをまとめていたものを
映像化したのがこの作品、らしいのですが、実はオリジナルは未見。
(今度借りてみます)
オリジナルに出ていた俳優さんが多く出ているとかで、
その中の一人が内海桂子師匠、90過ぎてさすがにおばあちゃんだな、って
思いましたが、久しぶりに見たきっぷのいい演技になんだかホッとしました。
おそらく、松山ケンイチを前座の志ん田としてキャスティングしたのが
なかなか奏功していたのではないかなと個人的には思います。
最初に、志ん魚を探しにあちこち電車で移動する姿に、
鉄っちゃんじゃないよね、って視点がずれそうになりましたが、
青い鳥じゃないけれど、探していた志ん魚が実は近所にいたことがわかり、
そこからはテンポよく話がすすみ、なかなかいい感じでしたが、
個人的には志ん魚の箸のもち方がひどくて、
本筋と関係ないところですっかりネガティブな気分になってしまい。(-_-;)
箸の持ち方といえば、同じく出演していた北川景子も以前から気になって
いましたが、食事シーンでもあまり手元を映していなかったようで、
志ん魚(伊藤克信)ほどは気になりませんで。
さらに、志ん魚の落語が、ええっ?って感じに思えたのですが(私は苦手なタイプ)
それをエキストラ出演していた友人にいったら、
「だから、落語家、のようなもの」って意味のタイトルなんだよ、と言われ
ああ、そうかと見終わった後妙に納得。
個人的には、兄弟子の落語家を演じていた、でんでん、が久しぶりで面白く、
谷根千で見かける風景を映画の中で沢山見られたのが嬉しかったので
(根津の大きなヒマラヤスギとか)
今度時間をつくってロケ地めぐりも面白そうだなと思いました。
オリジナル作品をリアルタイムに観た人には感慨深い作品だと思いますが、
この作品だけ見ても、ほんわかした気持ちにはなれますし、
深く考えずに楽しむにはよいのかなと思った
「の・ようなもの のようなもの」でありました。