映画「ビッグ・アイズ」を観る [映画(は行)]
レンタルしたDVDでなんども予告編を見かけて
気になって借りた作品です。
あらすじはYahoo! 映画さんより。
1950年代から1960年代にかけて、哀愁漂う大きな目の子供を描いた絵画
「BIG EYES」シリーズが世界中で人気を博す。
作者のウォルター・キーン(クリストフ・ヴァルツ)は一躍アート界で
有名人になるものの、何と実際に制作していたのは内気な性格の
妻マーガレット(エイミー・アダムス)だった。
自身の感情を唯一表現できるBIG EYESを守るため、
マーガレットは自分が描いたという事実の公表を考え……。
ティム・バートン作品ですが、、、、
ジョニー・デップが
出てなくてよかった!(笑)
もうねぇ、、ここんとこ、ティム・バートンっていうと、
メイクしたくせのあるキャラクターを、
ジョニー・デップと、ヘレナ・ボナム・カーターが演じているイメージで、
悪くはないけど見飽きるなあって思っていたので、
なんか今回はね、、、新鮮な気持ちで見られました。
実際作品を描いていたマーガレットを演じていたエイミー・アダムズは
好きな女優さんの一人でいい配役だと思いましたが、
今作の肝は、ウォルター・キーンを演じていたクリストフ・ヴァルツ。
もうねぇ、、、この作品で初めて出会ったときの衝撃といったら。
見た目普通のおじさんですが(イケメンでもなく)
タランティーノがハリウッド映画にひっぱってきた功績は大きい。
その後の
歯医者を装う賞金稼ぎも私のツボにはまりましたし。
実話をもとに作られた映画とのことですが、
話の筋がわかっていながらみているものの、
もう冒頭から、ウォルターが胡散臭さを撒き散らしているので
いつ、この人が化けの皮がはがれて失墜していくのか、、
そのタイミングをはかりながら見ていると面白いです。
とにかく調子のよい話で相手を煙に巻き(騙す)、
金になると思えばなんでもやるような性格、
こんな人がいつまでもうまくいくわけがなく、
最後の最後の場面、裁判のシーンではもう笑いが止まらず、
見終わった後はスッキリした気持ちになりました。
このウォルターをジョニー・デップが演じていたら
楽しさ半減以下だったかも。これは配役の妙です。
ティム・バートンというとどうしてもクセのある作品が多くて
敬遠する人も多いのかもしれませんが、これはおススメです。
クリストフ・ヴァルツというと、007の新作に登場するのがまた楽しみですが、
彼の演技ぶりにとにかく笑って大満足の「ビッグ・アイズ」でありました。