映画「コーヒーをめぐる冒険」を観る [映画(か行)]
予告編を観て気になっていた作品です。
あらすじはYahoo!映画さんより。
2年前に大学を中退してからぶらぶらと暮らしている
ニコ(トム・シリング)は朝からツキに見放されていた。
小さないさかいの末に恋人(カタリーナ・シュットラー)と別れた揚げ句
コーヒーを飲み損ね、運転適性診断室では取り上げられた免許証を返却して
もらえなかった。
さらにはカフェでコーヒーを頼むが所持金が足りず、
お金を下ろそうとしたらカードが機械に吸い込まれてしまう。
この邦題、、よろしくありません。
原題(英語題)は“Oh Boy”ですから。
冒険って感じじゃないんですよ。
とにかく主人公はついてなくて、一つもいいことが起きないっていうか、
負がどんどん連鎖していきます。
負もちっちゃいかな、と思ってみていると、あんまり続いていくので、
ドキュメンタリーでもないのに気の毒な気分になって見続けました。
ドイツの若者って全部が全部そうではないにしても、
主人公のニコのようなタイプが実際多いのかな、なんて思ったり。
ニコはついていないし、本人もなんだかダメダメな感じですが、
最後の場面で出会う老人に、ニコは自分の将来をかんがえたのかも
しれず、、最後の最後にやっとコーヒーにありつけます。
ニコが一日コーヒーが飲めなかったことで得たものが
これからの彼の人生に役立つだろう、、、と想像させられて
コーヒーのめなくてよかったね、、と思いながら見終わりました。
コーヒーっていつでも飲めそうなもの。
それが、次々とトラブルがおきて飲めなくて、、
それが主人公自身の不運と連動していくのですが、
見ている私もコーヒーが飲めないイライラを共感してしまい、
見終わった後、ムショウにコーヒーが飲みたくなった
「コーヒーをめぐる冒険」でありました。