映画「龍三と七人の子分たち」を観る [映画(あ行)]
これも夏休み旅行の機内で見ました。
あらすじはYahoo!映画さんより。
組長を引退したものの、
ヤクザの性分が消えないために普通の老人として生きていけない龍三(藤竜也)。
そんな毎日にいら立ちを募らせる中、彼はオレオレ詐欺にだまされてしまう。
人々をだます若い連中を許すわけにいかないと、龍三はかつての子分たちを召集して
世直しをすることに。
年齢に関係なくまだまだいけるとオレオレ詐欺のグループを倒しに向かう彼らだが、
行く先々でとんでもない騒動を引き起こしていく。
これは映画館でなくてもよいかも。テレビで十分ぽい感じです。
長尺の漫才というかコントをみているような気持で見終わりました。
てっきり、ビートたけしがやくざなのかと思ったら刑事さんという意外な配役で、
あら、違うのー、とみて拍子抜けしたのですが(そのくらい事前知識なく鑑賞)
藤竜也や近藤正臣など、、なんか爺になって楽しんで演じているように見えました。
話自体は単純で、爺たちが今時の悪徳組織(おれおれ詐欺などをやってる)を
懲らしめてめでたし、、というのは想像できるのですが、
どうやってそういう結末に至るのか、というのを見ていたら、
不甲斐ない元やくざのモキチ(中尾彬)が途中であっけなく殺されて
そこからスピード感が出始めて最後にめでたしめでたし、です。
中尾彬、、普段の言動とか箸の持ち方が下手とか、好きじゃないのですが(全然)、
この役はなかなかはまっていたかな、と思いました。
といってもこの役がいいと思っただけで中尾彬を好きになったわけじゃないけど。(笑)
死んだモキチを連れて悪の組織に乗り込むときの、
べたな演出(敵に釘を投げるとモキチの後頭部にことごとく当たってしまう件など)が
狭い機内で見ていると結構面白くてクスクス笑いながら見られました。
ビートたけしの作品を観たのは実はこれが初めて。
この人の作品、というと、どうも暴力的なイメージが強く
後味悪そうな、先入観もあってこれまで見ていなかったのですが、
こういう作品ならレンタルくらいで見るのにいいかなと思いました。
レビューなどを見ていると、ビートたけしに求める基準の高い人は不満足で
かなり厳しいことを書いていますが、私には十分楽しめました。
というわけで、
高度な笑いやビートたけし監督作品を求める人にはどうかなと思いますが、
単純に笑って楽しむにはちょうどいい感じの「龍三と七人の子分たち」でありました。