映画「グレース・オブ・モナコ」を観る [映画(か行)]
見るかどうしようか、迷いつつ借りた作品。
あらすじはYahoo!映画さんより。
女優を引退しモナコ大公レーニエ3世(ティム・ロス)と結婚した
公妃グレース(ニコール・キッドマン)は、
アルフレッド・ヒッチコック監督からの新作オファーに心が揺れていた。
そんな折、夫の推し進めていた政策が当時のフランス大統領
シャルル・ド・ゴールを激怒させ、武力衝突に発展する可能性もある危機に直面。
彼女はスクリーン復帰か、家族そして国家のために全てをささげるかの選択に
直面し……。
だって、ニコール・キッドマンだし。
全然グレース・ケリーには見えないし。きれいなんだけどねぇ。。
実際のグレース・ケリーがアメリカの女優からモナコ公妃になるって、
そりゃ大変だったんだろうな、っていうのはぼんやりでも想像できますが、
その苦労というか苦難というかが非常に薄く描かれていて、
ドラマとしてもなんだか面白みに欠けるまま見終わりました。
もっと、人間的に何か揺り動かすとか、影響力を持つとか、、
そういう展開を期待したのですが、
ああ、ニコール・キッドマンは年食ってもきれいだな、とか、
ヒッチコック役のおじさん、結構似てるな、とか、
マッジって名前の執事みたいな女性がすんげー感じ悪そうだな、とか、
え、レーニエ大公ってティム・ロスだったの?気づかなかったよ、とか、
モナコって海岸沿いの景色とかきれいだな、とか、
もう本筋と全然関係ないところばっかり気になってました。
せめて最後のスピーチくらいは心打たせてくれるかな、って見ていたら、
中身の薄いスピーチで、それでなぜ皆涙するのか理解不能。。。
これもなんだかなあ、って思いましたが、同じような印象ですね。
今作を見ていると、
別に、どこかの小国のお妃さまとして描いてもよかったのかもと思います。
わざわざ、グレース・ケリーといいながら、その存在感が感じられず、
映画の中にいるのはニコール・キッドマンその人で、
決してグレース・ケリーではない、そんな感じ。
というわけで、どうしてこの題材を映画にしたかったのか理解できないまま、
ただニコール・キッドマンの姿だけを見続けて見終わった感ありの
「グレース・オブ・モナコ」でありました。