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映画「マンデラの名もなき看守」を観る [映画(ま行)]

南アフリカのアパルトヘイトを描いた映画はこれまでも観たことがありましたが、
ネルソン・マンデラの看守の視点から、というので、借りてみました。


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あらすじはYahoo!映画さんより。

アパルトヘイト政策により、黒人が差別されている1968年の南アフリカ。
白人看守のグレゴリー(ジョセフ・ファインズ)は、
マンデラ(デニス・ヘイスバート)が収監されているロベン島の刑務所に赴任。
マンデラの故郷の言葉であるコーサ語を操ることができるグレゴリーは、
マンデラらの秘密の会話をスパイするよう命じられる



原題は"GOODBYE BAFANA”、なのですが、BAFANAというのは主人公グレゴリーが
幼い頃一緒に牧場で育ち、コーサ語を教わった黒人少年の名前。


アパルトヘイトというと、

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昔こういう作品を観たくらいで、知っているようでさほど知らないのですが、
ネルソン・マンデラの長年について、多少の演出はあるとは思いつつ、
事実について描かれていると思いながら観ると、ネルソン・マンデラという人物についても
知ることのできる作品でした。


このグレゴリー、黒人少年と一緒に育っているので、人種差別がない人ということはなく、
普通に隔離政策のことを受け入れている普通の白人。
黒人のことを税金を無駄遣いする共産主義者、とばっさり言い切るような、
観ていてイラットしますが、当時はそういう人が当たり前だったんでしょうね。


コーサ語が出来るということでマンデラの担当になると、
奥さんはダンナが下っ端から卒業して出世すると喜びます。 
白人でも、奥さんのコミュニティはダンナの仕事(ポジション)で上下関係が決まる訳で、
まあ、そういうのって日本の社宅などやママ友でもあったりするのかなと思いながら観ましたが、
グレゴリーがマンデラの担当として、少しずつ黒人に対する差別意識がなくなっていって、
マンデラの考えに対して共感していく姿に、観ている私もなんだかグレゴリーに対するイライラ感が
なくなっていきました。


マンデラを演じていた俳優さんが結構がっしりしていて、
長年収監されている割には非常に元気そうに見える違和感はありましたが、
時の流れとともに(グレゴリーも若い20代くらいから子供が成人するくらい年食っていくし)
世の中もアパルトヘイトへの批判が増えてマンデラが釈放されて終わります。

マンデラの人間としての深さというか、グレゴリーにアフリカ民族会議の「自由憲章」について説明し、
平和と友情の大切さを伝えようとする優しい姿が印象的でした。

日本にいると本当に平和ボケのような気がしますが、アパルトヘイトやネルソン・マンデラについて
もっと映画や本でも知りたいと思った「マンデラの名もなき看守」でありました。






 マンデラ氏の、人間としての賢さが伝わってきました。人間らしく、優しく、賢い。黒人の権利と自由のために人生の多くの時間を捧げた人。一つ一つの発言が深く的を得ていて感銘を受けました。
マンデラ氏に関する他の作品も観てみたいと思いました




 

金文書だった自由憲章 平和と友情 それにうたれる。 2009年にガンでなくなったと。


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