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映画「人生、ここにあり!」を観る [映画(さ行)]

久しぶりにイタリア映画です。

人生、ここにあり! [DVD]

人生、ここにあり! [DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD



あらすじはYahoo!映画さんより。

1983年、ミラノ。
正義感が強いが異端児扱いされる労働組合員のネッロ(クラウディオ・ビジオ)は、
自著がきっかけで別の生活協同組合に異動させられてしまう。
そこに集まっていたのは、
法律の改定で廃止した精神病院を出され、行き場のない元患者たちだった。
ネッロはしっかりと稼げるような仕事を彼らにさせようと思い立つが……。





原題はやればできるさ、みたいな意味らしいのですが、相変わらひどい邦題。(-.-)


1980年代の実話を基にした映画ですが、
今でも実在する(数万人)の労働組合の話。

今から30年fも前の話ですから、世の中が今よりももっと厳しい時代だったのかな。

精神的に問題のある人、と診断された人たちがいる病院です。
薬や拘束という中から、彼らの可能性を探ろうとするのが、
彼らの中に「左遷」された理事長の男性なのですが。

最初は左遷されたことにふてくされていたものの、
患者さん達を観ていて気持ちが変わっていって、彼らが能力を活かせる場があるのでは、と
彼らの適性を観ながら能力を活かせるように、、と働く場を作っていきます。

廃材を使った寄木細工、なのですが、これをまた器用に作っていく、
ただ、生産的に納期守って、、、となるとそこが難しかったりするのですが、
作っていく作品の素晴らしさに世の中の理解も広がっていきます。

一人一人の能力とか生産性とか、
かなりだらしないとはいえ、理事長がそれを引き伸ばしていこうとする様子には感心しました。

普通なら、特に日本であれば生産的に効率よく、、なんて感じですが、
そこはイタリア。理事長が全体効率というよりは個々の能力を重んじる、
そんな感じに見えました。

薬や拘束で人間らしく、、でなかった彼らが新しくきた理事長の働きで
前向きになっていくのですが、一筋縄でいかないこともあったりして、
途中で仲間が自ら命を落としていく、、、という光景もあったりします。

寄せ木細工を床に施していたら、彼らの一人が施工主のお嬢さんを気に入り、
彼女もきに行ってパーティに誘うのですが、彼が精神疾患であることがわかると
態度が一変、、そこで彼がショックで命を落としてしまう。。。

やはり世の中の、偏見の目があるわけですが、
日本でもパン屋さんなど、緻密に作業するなど、の作業をこういう人に任せて
自立の道を探る、、という活動はよくテレビなどでも拝見しますし、
世の中広く、色々な人がいて、自分と違う人がいるのは当然だし、
そこに理解を広げていくことで、世の中もっと楽しくなるのでは、なんて思った作品です。

自分のことでいっぱいいっぱい、という人もいるかもしれませんが、
2時間ちょっとですので、是非見て自分以外の世界の広さも知ってほしいと思った
「人生、ここにあり!」でありました。


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