映画「ラブ・ドラッグ」を観る [映画(や・ら・わ行)]
何で借りたか分からない、まとめ借りの中に入っていた一本です。
あらすじはAmazonさんより。
火遊びが祟って仕事をクビになったプレイボーイのジェイミーは、
製薬会社のセールスマンとして働き始める。
ある日、パーキンソン病を患いながらも奔放に生きるマギーと出会い、早々にベッドイン。
二人は“体だけの関係"を約束に付き合い始める。
そんな中、ジェイミーは新薬のバイアグラを売りさばき、一躍トップセールスマンとなる。
仕事もマギーとの“関係"も絶好調のジェイミーだったが、
彼女に対して特別な感情を抱いている自分に気付き……。
ラブコメディなのか難病ものなのか、、よく分からないのですが、
シリアスになりがちな話を明るく描こうとしているようにも思えたりして、
どこか中途半端な感じがしなくもないまま観終わりました。
あらすじの紹介で「体だけの関係」とありますが、
観ていると全然そんな感じはなく、お互いのことを知ろうと話し合ったり、
寝るだけでなく一緒に過ごす時間を大切にしているような関係に見えたりして、
「愛してる」という言葉を絶対言わないように、とマギーが頑ななだけで、
観ているとごくごく普通の恋人同士に見えました。
なので、体だけの関係から恋愛に発展するという筋書きではなく、
お互い最初から惹かれあっているものの、
自分の病気のことを理由にマギーが素直になれない、
でもやっぱり好き、めでたしめでたし、って話に思えました。
予告編とかいろんなところに書いてあるあらすじって、
予習にはなるけれど変な先入観にもなったりして、それが逆効果だったりするんだな、
なんて今作では実感した次第です。。。
主役のアン・ハサウェイとジェイク・ギレンホールって、
この作品で夫婦役だったんですよね。(途中で揉めちゃうんだよね)
あれー、この2人の組合せ、、どこかで観たことあったよね、
ずっと気になったまま作品を見続けて1時間くらい経ったところでやっと思い出した私です。(^_^.)
アン・ハサウェイは、
ジュリー・アンドリュースも出ていたこの作品で好きになった女優さんですが、
結構脱ぐことにも抵抗ないみたいで、普通におっぱいぽろん、な感じで演じていて
よく下着付けたまま彼氏と寝ている演技で不自然だったりする女優(キャメロンディアスとか)と
違って普通でいいな、とエロい感じもなく好感持ちながら観られました。
また、ジェイミーの弟を演じているのが全然似ていないジョシュ・ガッドで、
出てきただけでなぜか笑ってしまえたのは今作で思いもかけないお得感でした。
もう汗かきでクサそうなデブを演じたらこの人の右に出る人はいないだろうって感じ。
(オラフの吹替えやってた人ね)→ http://youtu.be/0_NVt3brOe8
奥さんに家を追い出されてジェイミーの家に居候するんだけれど、
その時の生活がもうダメダメで、観ていて「演技うまいなぁ」と逆に感心したくらいです。(笑)
今作は2010年の公開ですが、なぜか作品の設定が1997年。
なんでかな、と思ったら、家電量販店をクビになったジェイミーが転職した先がファイザー製薬。
MRとして色々な医者に売り込みに行くのですが(もう口八丁な感じが凄い)
途中で発売されたのが某ヴァイ◎グラ。
「ビタミンV」 とか 「青い薬」とか表現される殿方には夢のような薬なのでしょう。(笑)
この薬のお陰でファイザーのMRのジェイミーもどんどん上り調子になっていく様子が
描かれています。
そんなに薬が売れる一方で、パーキンソン病のマギーの状態が心配になり、、
結果的にジェイミーが選んだ道はMRではないのですが(これは観てからのお楽しみなのかな)
選んだ道は後々は大変になるわけで、それを覚悟して選ぶジェイミーの姿に
架空の人とはいえ、応援したくなる気持ちで観終わりました。
作品としては出演している主役2人と、MRの同僚役のオリヴァー・プラット(よく脇役で出てくるおじさん)、
弟役のジョシュ・ガッド、そしてファイザーのヴァ◎アグラネタ、、こんなあたりでまとまっていますが、
役者によっては全く面白くなくて途中でギブアップになってしまったかもしれません。
というわけで、人間ドラマとしては全く面白くないと思いますが、
出演者と薬ネタ、アメリカのMRってこんなにえげつないの?なんて思ったりとで、
さほど重たい気持ちにならずにさらっとみられるかな、と思った「ラブ&ドラッグ」でありました。