映画「マイ・ビッグ・ファット・ドリーム」を観る [映画(ま行)]
以前観た映画の続編かと思って借りたら、全然続編ではなかった、、、、という作品。
あらすじはAmazonさんより。
大学教員をクビになり人生に対する“ケフィ”(情熱)を失くしてしまった、
古代ギリシャ建築オタクのジョージア(ニア・ヴァルダロス)。
繋ぎとしてギリシャの観光ガイドで働く彼女が担当するのは、
古代史なんて興味を持たないミーハーな旅行者たちばかり。
今まで以上にワガママな客の多い今回のツアーで怒りが爆発した彼女は、
これを最後に辞職することを心に決める。
そんな中、ツアーバスのイケメン運転手からの予期せぬアプローチが!
さらに、旅行者たちが抱える悩みや喜びに触れて、彼女の中で何かが変わり始める。
果たしてジョージアは“ケフィ”を取り戻すことが出来るのか?
てっきり、
これの続編だと思って借りたのですが、今作の原題は“My Life in Ruins”。全然違うし。(-.-)
ギリシャ系移民のドタバタコメディで面白かったから、じゃあ、同じようなタイトルだし(邦題がね)
面白そうだからって借りたら全然違うんだもん。軽い詐欺に遭ったような気分です。(V)o¥o(V)
とはいえ、今作は続編でもなんでもなく、それだけで見ても十分面白い作品でした。
アメリカからやってきて大学教員になったもののクビになって仕方なくツアーガイドで
生活しているジョージアですが、やってくる外国人観光客のマナーの悪さに辟易していて、
今回で最後、終わったらアメリカに帰ると決めて臨んだツアーでドラマチックな展開が。。
って話です。簡単に言っちゃうと。(笑)
ジョージアは古代史の授業を持っていたくらいなので、
折角のギリシャ観光といえば遺跡や古代建築について真面目に説明して、
一人でも多くの外国人観光客にそれを知ってほしいと思うのですが、
観光客といえば、写真とってお土産買って、、、真面目なレクチャーは不要な訳で、
ジョージアの気持と観光客の求めるものに大きな隔たりが、、という光景が前半は長く続きます。
(ちょっとそれがしつこすぎて観ていて飽きましたが(笑))
同じ会社で同日程で回っているもう1グループのツアーガイド ニコ(ギリシャ人)のオジサンは
チョイ悪風で、ろくなガイドもせず、土産屋に連れていけば観光客が喜ぶと思うようなタイプ、
当然のようにそのガイドの方が人気があったりするのがケフィには面白くなかったりするのですが、
ジョージアの担当するグループで観光する初老の男性(これがリチャード・ドレイファス)が
お節介と思うくらい同じツアー客やジョージアを盛り上げようとして、、
それがうまくいったりいかなかったり、、、結果的にはジョージアの気持もリラックスさせながら、
ツアー客全員を盛り上げてメデタシメデタシ、と見ていて安心の作品だったりするのですが、
ツアー客がまた揃いも揃って曲者だらけ、というのが
(残念ながらアジア系のツアー客は一人もいなかったという。。。。。)
コメディ作品では盛り上がってよいのかな、と思いました。
寡黙な運転手のプロコピとジョージアの恋模様、、、というお約束みたいな展開もあったりして、
妙な安定感というか、ジョージアを演じるニア・ヴァルダロスの表情や明るさに、
見ていてどんどん気持ちが盛り上がっていくような感じです。
一番盛り上がったのは、ギリシャ観光局協賛、なのか、とにかく遺跡、古代建築物がたくさん出てきて、
真っ青な空とのコントラストなどを観ていると、ムショウに行きたくなりますね。
って、行ったことないんですけどね、ギリシャ。
ギリシャっていうと、
この映画で、パルテンノン神殿!と小学生の頃、コーフンしたのを覚えておりますが、
おそらく映画などで同じような風景を観るのはこれで2度目くらいです。
あれから何年経ったかな。(笑)
国自体は色々問題があるギリシャですが、
映し出される風景を観ると、素晴らしい国だなあ、って思います。(歴史って意味で)
おそらく、心温まるコメディを盛り上げたのはギリシャの風景が一番貢献しているような。。。
というわけで、身勝手だったツアー客たちがジョージアを中心にまとまっていく、、
そこにギリシャの素晴らしい風景が織り交ぜられという感じで、
非常に安心して見られて、おまけに、ギリシャに一度は行ってみたい、、、と思った
「マイ・ビッグ・ファット・ドリーム」でありました。