映画「リトル・ミス・サンシャイン」を観る [映画(や・ら・わ行)]
久しぶりにまた観たくて借りました。
あらすじはAmazonさんより。
田舎町アリゾナに住む少女オリーヴ。
なんともブサイクでおデブちゃんな彼女が、
全米美少女コンテストでひょんなことから地区代表に選ばれた。
オリーヴ一家は黄色のオンボロ車に乗り、決戦の地カリフォルニアを目指すことに。
人生の勝ち組になることだけに没頭する父親、ニーチェに倣って信念で沈黙を貫く兄、
ゲイで自殺未遂の叔父、ヘロイン吸引が原因で老人ホームを追い出された不良ジジイ、
そしてバラバラ家族をまとめようと奮闘する母親。
そんな落ちこぼれ家族の、奇妙でハートフルな旅が始まった……!
私にとって、この映画といえば、これ。
この曲が終盤出てくると思うとずっとワクワクして見られるという。(笑)
オリーヴは、ちょっと太目でメガネをかけて、、お世辞にも可愛いとはいえないのですが、
素直で明るい性格で、観ていて応援したくなります。
とはいえ、アメリカの子供たちのミスコンといえば、思い出すのが「ジョンベネ」ちゃん。
おっぱいも出ていないちっちゃい子が大人顔負けのメイクにドレスにヘアスタイルで
色気を振りまくように歌ったり踊ったり、、、あの事件でそういう映像を観た時に、
日本の国民的美少女コンテストなんてどうってことないじゃん、と真剣に思いましたよ、私。
このオリーヴがミスコンの決戦大会の会場にボロバスで家族と一緒に移動する、
いわゆるロードムービーなのですが、一筋縄でいかない展開がもう面白い。
珍家族の中でも一番好きなのは、ジャンキーなジイチャン(アラン・アーキン)と
一切言葉を発しないひきこもりの兄(ポール・ダノ)。
特にジイチャンはオリーヴにミスコンで踊るダンスを振りつけるのですが、
まあそれが「スーパーフリーク」の旋律に合わせて踊ると、もうミスコンではあり得ない展開で。(笑)
叔父がガソリンスタンドで思わず買ったホモ雑誌が警察の疑いの目をそらすきっかけになったり、
クラッチが壊れてもう会場に行けないと思ったものの、修理工のアドバイスで車を押して加速させれば
なんとか運転できるなんて聞いて、毎回その度にみんなでせっせと車を押すとか、
もう、そういうエピソードがどんどん積み上げられていきながらミスコン決戦大会会場に到着し、
そこでバラバラだった家族がまとまっていきます。。。
決してその展開とか演出がいかにもなハリウッド映画ではなく(笑)、
ごくごく自然で見ていてクスッと笑ってしまう、そんな映画です。
美男美女も出てこないし、ごくごく普通の人たち(でも皆変わっている)が
各々が抱えている問題を一緒の車で移動していく内にみんなで解決していく、という流れに
笑ってジンときて、私ももちょっと家族(といっても親と兄)のことを考えないとね、
なんて思った「リトル・ミス・サンシャイン」でありました。