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映画「恋するリベラーチェ」を観る [映画(か行)]

映画記事が続くのですが、昨日の同性愛ものに続いて、、、
今日も同じカテゴリー(というのか)の映画記事。



 

マット・デイモンはさほど好きではないのですが、予告編を観て借りた作品です。

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あらすじはAmazonさんより。

派手な衣装に身を包み、観客を魅了する巧みな話術と類まれなピアノの演奏で
“ミスターショウマン"の愛称で知られるリベラ―チェ。
そんな彼の元を見知らぬハンサムな青年スコット・ソーソンが訪れる。
年齢も住む世界も異なる2人は、たちまちお互いの魅力に取りつかれ、
5年間に及ぶ秘められた恋愛関係がスタートする。
リベラーチェにとってスコットは心の支えであり、
逆にスコットにとっては、自分を夢のような生活をさせてくれるだけでなく、
生まれてからずっと求めていた親代わりでもあった。
リベラーチェはスコットを想うあまり、美容整形とダイエット薬で彼に合わせて
若々しいルックスに変えてしまうほどだった。
彼らの関係はただの肉体関係から、心のつながりへと徐々に変化していった。
だが、永遠に続くと思われた二人の関係は、
スコットの薬物依存や、マンネリ化した生活から、次第にほころび始めてしまう。









なんだか、もう、凄い作品でした。



だって、

マイケル・ダグラス







マット・デイモン







あんなこと







こんなこと






そんなこと?


やってますから。(@_@)




決してキワモノ作品ではないのですが、まあ凄い。 ある意味、2人とも役者魂。



この作品、スティーブン・ソダーバーグの最後の作品で、
映画じゃなくてテレビの2時間ドラマとして製作されたそうですが、
アメリカのテレビドラマって豪華なのね。びっくり(@_@)


実在のピアニスト、リベラーチェさんの伝記ものですが、

(リベラーチェさんについて)→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%A7


以前記事にした「チョコレートドーナツ」でもそうだった通り、
同性愛者に対する風当たりが強かった時代なので、
リベラーチェは一生懸命ゲイであることを隠し、噂話の火消に必死なのですが、
実際のリベラーチェと異なり、今作のリベラーチェ(マイケル・ダグラス)は明らかにゲイな風貌で、
「えぇ、それでゲイじゃありません!」って言っても無理じゃないの?などと
画面に突っ込み入れたくなりました。(笑)


次々と男を替えては可愛がり、次に可愛い男が出来ると、前の男はさよーならー、のリベラーチェ、
スコットと知り合い溺愛するようになると、ド派手な洋服や指輪などの宝飾品、
自分の好みに仕立てようと次々と高価なものを買い与え、
遂には、若い頃の自分に似せようと美容整形まで受けさせるという恐ろしさ。


好きだからなのか、若い頃の自分への執着なのか、そのあたりは謎ですが、
ダイエットピルを飲ませて痩せさせて何度も何度も整形手術、
(自分もちょいちょいお直しするんですけどね)
そんな尋常でない生活の中、スコットは精神の安定を欠くようになり薬に手を出し。。


出会いがあれば別れもありますが、こんな生活が長く続くわけもなく、
リベラーチェは自分の思い通りにならなくなったスコットに見切りをつけて新しい男へ。。。


別れとともに、2人は醜い争いへ。(お金絡みね)


こんなに尽くしたのにこれっぽっち、、な判決に納得できぬままリベラーチェの元を去ったスコット、
その数年後に、病気で亡くなる前のリベラーチェと再会するのですが、
この場面から最後の幻想(というのかな)シーンは、結果的にドロドロ愛憎劇のようになった2人が
それだけではなかったのかな、と思わされるような、ちょっとホッとする終わり方でした。


マット・デイモンもまあ名演だったと思いますが、
リベラーチェを演じたマイケル・ダグラスはちょっと見直した感もあります。

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未だにこのイメージしかなくて。(笑)



ギラギラド派手衣装に身を包み、軽快なトークでピアノを弾きながらライブを行う様子、
スコットと激しく愛し合う様子、ヅラをカミングアウトする場面などなど、
年齢を重ねても色々な役柄に挑戦し、なりきって演じている姿になんだか感激。


とはいえ、見た目はもう凄いんですが。(^_^.)


あとは、美容整形外科医のロブ・ロウ。

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この頃と違って最近すっかりキワモノ脇役でたまに見かけるくらいになりましたが、
もう笑うくらい顔をテープで引っ張っているみたいで、整形顔をうまく演じていました。
これは必見な御姿です。(個人的にはツボ)



というわけで、あまり美しくないオジちゃんと若い男の恋愛もの、という見方だとイマイチですが、
与えることで愛を感じたいと思った人間を描いた作品としてはなかなか面白いと思った
「恋するリベラーチェ」でありました。


ちなみに、原題は“Behind The Candelabra”。 燭台の後ろでって意味かな。
邦題、、、ちょっと微妙な気もするけど、この内容ならアリかな。


(おまけ) ほんもののリベラーチェさん。













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