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映画「人生、ブラボー!」を観る [映画(さ行)]

邦題は酷いのですが、予告編を観て借りた作品です。
人生、ブラボー!  [DVD]

人生、ブラボー!  [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD


あらすじはAmazonさんより。

若い頃おこなった693回の精子提供により、533人の子が誕生し、
その中の142人から身元開示の裁判を起こされてしまった42歳の独身男ダヴィッド。
動揺しつつも、人気サッカー選手が自分の息子だと知り、
身元を隠して“実子たち"を訪問しはじめる。
果たして彼と彼の子供たちの人生は、ブラボーに転じていくのか…!?





邦題が。(笑) 

原題は“Starbuck”。ダヴィッドが若いときに精子を売るために使った偽名です。


で、フランス語なのでフランス映画?と思ったら、カナダ映画なんですね。


いきなり冒頭から、精子バンクかどこかでエロ本みながら個室で××××みたいなシーンで、
オヨヨな気分になりますが、ダヴィッドが若いときにそれで己の精子を売りまくり。。。
それから時が経って、大変なことになる、、って話なので、必要なシーンなんですよね。(笑)


あらすじだけ読むと、うげー、みたいな気分になりがちですが、
話の展開を観ていてとてもホノボノとした気持ちになれる作品でした。


訴訟を起こした遺伝子上の子供たちのプロファイルを渡されて、
絶対みるもんか、って最初はゴミ箱に捨ててしまうダヴィッドですが、
いや、自分の子供ってどんな感じ、、、と一枚だけ、、と観たのが有名サッカー選手。


その選手の試合を友人(弁護士)を引っ張って観に行った後、
次々と子供たちを探して(父と名乗らず)会うのですが、

バーテンダー、プールの監視員、薬物中毒の娘、路上ミュージシャン、
身体が不自由で施設に入っている息子、ゲイなのにそれをかくして彼女もいる息子、
稀少民族(?とでもいうのかな)の観光地でガイドする息子などなど。


映画らしくバラエティに富んだ人たちが遺伝子上の子供として登場します。
そして、その子供たちが知らず知らずの内に色々な形で知り合っていくという映画の不思議。(笑)
ま、そうでないと、落としどころがなくなっちゃうから。(^_^.)


名乗らず会うので、最初変なおじさん、と思われながらも仲良くなっていっていくのですが、
まあ面白いくらいの苦戦ぶりで(ダヴィッド)はらはらしたり苦笑したり、、の繰り返し。
会ったばかりなのに、父心が芽生えるというか温かく見守る姿が微笑ましいです。


とはいえ、ダヴィッド自身は仕事もろくにできず(せず)借金抱えてダメダメなんですが。


借金抱えたダヴィッド、精子を売って大金を得たハズなのになぜ?って疑問は
ダヴィッドの両親や兄弟との食事会のシーンで分かります。


移民一世の両親のために、親孝行しようと思ったからが故の行動だったと知ると、
方法は方法ですが、いい人じゃないの、とダメダメ人間ながら観ていて応援したくなります。


そんな間にも借金取りはやってくるし、彼女が妊娠してどんどん出産日は近づくし、
終盤で現れたパンクな息子には「普通は愛の結晶で生まれるのに俺はオ◎ニーの結晶だ」と
父親と名乗る前に言われてしまい、自分の行ったことがよかったのか、、、考えてしまうし。


Starbuckという偽名でやった過去について、父親に正直に告白すると、
このお父さん、ダヴィッドに子供たちに自分が父だと名乗りなさい、と諭し、、、
そして名乗り出て。


大団円で終わります。めでたしめでたし。です。


親と子の愛、家族として育った親子、生物学上の親子、、
いずれもが幸せに、、というエンディングに温かい気持ちになりましたが、
これでもか的な過剰な演出もなく、主人公のダヴィッドが見た目も行動もダメダメなので、
どこか同情しながら応援したくなるような映画でした。


ハリウッドでリメイクされるみたいですが、、おそらく見ないなー。(笑)


というわけで、内容が内容ですが(笑)、
心温まるコメディとして楽しめた「人生、ブラボー!」でありました。


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