映画「バグダッド・カフェ」を観る [映画(は行)]
やっぱり時折アップしたい映画記事。
随分前に観たきりだったので久しぶりに借りて観ました。
舞台はアメリカ西部、モハーベ砂漠にたたずむさびれたモーテル「バグダッド・カフェ」。
そこは日々の生活に疲れきったモーテルの女主人や、日夜遊びに明け暮れる娘、売れない画家、
ピアノの弾けないピアニストなど、うだつのあがらない人々が集う場所だった。
そこへやってきたのがドイツ人のジャスミン。彼女の出現は、徐々に周りを変えていく…。
じわじわ~っとくる映画なんですよね。(^_^)
なんというか、力を入れずに見られる映画です。
砂漠をスーツケース引いて汗だくだくで歩き続けるドイツ人のジャスミン、
その顔のアップが冒頭で映し出されると、「うわぁ~。。。。」な気分になるのですが、
その後、彼女がカフェにたどりつき、徐徐にその中に溶け込んでいく様子が
不思議なんですが、仰々しい展開でもなく、なんとなくほわ~っとした気分で見られます。
最初は不審者だと思っていたカフェの女主人ブレンダも、
そんなジャスミンに心を開いていって、怒ってばかりの日常から温かい気持ちを持つようになる、
って感じの展開で。
その2人をとりまく人物も、まあクセのある人達ばかり。
ハリウッド映画の背景画を描いていたという風変わりなオッサンとか、
ブーメランが得意なタトゥー職人とか、
ウォークマンききまくりで家のことを手伝わないブレンダの娘とか、
ピアノばっかり弾いているブレンダの息子とか。
まあ、これがまたうまいこと2人に絡んでいって、不思議な世界をつくりだしていき、
暑くて乾燥した砂漠でゆるゆると時間が経過していく、、、という映画です。
多分、ドラマチックな展開が好きな方にはお勧めできないです。(^_^.)
多分、雰囲気的には、
この映画が近いかもしれませんが、この映画よりもっとゆるい感じ。
冒頭で流れる“Calling You”が耳について離れないのですが、
この曲を聴くとジャスミンとブレンダの姿を思い出す、、そんな刷り込まれ方です。
本人が歌っている動画、、なかなか見つからなかった。。。。
おそらく、突っ込みどころは満載かもしれないのですが、
そういうことを気にせず、ぼーっと見ていると温かい気持ちになれる、そんな映画です。
私自身は、数年に一度は見てほんわかした気持ちになりたいな、
と思った「バグダッド・カフェ」でありました。