SSブログ

映画「ガープの世界」を観る [映画(か行)]

私の好きな映画トップ3に入る1本です。 久しぶりに見ました。

ガープの世界 [DVD]

ガープの世界 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD


あらすじはYahoo!映画さんより。

看護婦のジェニーは、男には束縛されず子供だけが欲しいという思いから、
病院に運び込まれた傷病兵と一方的にセックスする。
やがて生まれた子供はガープと名づけられた。思春期を迎えた学生ガープは、
所属するレスリング部のコーチの娘ヘレンに恋をする。
だがある日、ジェニーとガープは突然ニューヨークへ発ってしまう。
親子は揃って小説家を志すようになり、ジェニーはウーマン・リブのベストセラー作家となる。
ガープも作家の才能が開花し、へレンと結婚。
子供も授かり、順風満帆な人生を送るかにみえたのだが…。
  



この映画、トップ3と書きましたが、大人になってからの作品では1番かも。
主演のロビン・ウィリアムズは好きじゃありませんが。(-.-)

さらに、変な映画です。 自分で言うのも変ですが。(^_^.)

今作の原作者であるジョン・アーヴィングの作品が好きな人には好みの作品ですが
そうでない方には理解しづらいというか嫌悪する作品かもしれません。 

彼の作品というと、
近親相姦、レイプ、暴力、同性愛、事故・自死などによる突然の死、政治、宗教などなど、
文字にすると???的なものが多いのですが、それをさらりと描く、、それが魅力です。

こん睡状態でも立ちっぱなしだった三等軍曹の上にお母さんがまたがってできた子がガープ。
(この設定がもうあり得ない感たっぷりですが、映像を観るとふーん、と受け入れてしまう私)
そんなガープは男は汚いと言い切る母ジェニーに育てられます。
(ジェニーは結婚も男も要らないけれど子供はほしかったというこれまた不思議な女性)

小さいときは近所の女の子クッシイと遊び、その家の狂犬ボンカーズに耳をかまれ、
思春期になってレスリング部に入りコーチの娘ヘレンに恋するもものの、
クッシイといちゃいちゃしているところを見られてふられ、
更には小さい頃いじめられた犬のボンカーズの耳をかみちぎり復讐するガープ。 

親子でニューヨークへ移り住むと、母は女性運動にどっぷりつかり、小説を書くように。。 
ガープもその影響で短編を書くようになり、作品をヘレンに告白しながらプロポーズ、
そして、めでたく結婚します。

その後、母ジェニーの本はベストセラー。  
女性たちがジェニーを盛り立て女性運動が活発になります。 

それにつられてガープも小説を書きはじめ、
ヘレンと新居へ引っ越し、子供が出来て幸せな時間が過ぎていくのですが、
ガープの小説は売れず、生活はヘレンが教師で稼ぐお給料でまかない、
ガープは主夫として子供を育てます。

実家に帰ると、女性運動でジェニーの元に駆け込んだ女性たちばかり、
そのなか知りあったのが、元アメフトスター選手で性転換したロバータ。
(演じているのはジョン・リスゴー)

2人目の子供も生まれて幸せなガープ、、だったはずが、
ガープは雇っていた18歳のベビーシッターと浮気、
妻ヘレンも学校の教え子と浮気してしまい、、
それを知ったガープは(自分も悪いのに)ヘレンと教え子の乗った車に
自分と子供たちの乗った車をぶつけ、ヘレンは大けがを負い、
長男は片目を失い、次男はこの世を去り。。。

これで一家離散かと思いきや、
母ジェニーのお陰で2人はよりを戻し、3人目の子供が出来て。

これで一家平穏無事、、、かと思いきや、そうはいかず、
思いもかけない方向に事態が進んでいきます。。


こうやって書いていて、
読んでドン引きする人っているんだろうな、というのは分かっていながら書きますが、

変わっている人、、という点では、

フォレスト・ガンプ [DVD]

フォレスト・ガンプ [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • メディア: DVD


こういう作品もあるかと思いますが、私はガープの世界の方が好き♪


戦争などはないものの、ガープをとりまく世界の方がアップダウンがあってもっと人間臭い。


幸せだと思うときに訪れる突然の不幸、人生はガープほどでないものの、程度の差こそあれ、
喜怒哀楽を経験しながら、いくつも波があるんだろうな、と思います。


ジョン・アーヴィング作品としては、

ホテル・ニューハンプシャー [DVD]

ホテル・ニューハンプシャー [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2013/06/27
  • メディア: DVD



この作品も好きなのですが、女性運動が盛んになる頃の昔の話、
そんな中で活動するジェニーと、そのジェニーを母に持つガープの運命に翻弄されるかのような人生、
何度見ても何故か惹きつけられます。

人生ってある意味、理不尽なのかもしれません。

死にたくなくても死んじゃうことあるし、死にたくても生きていることあるし、
思ったとおりにいかないから人生なのかもしれない、そう思ったとき、この作品の理不尽さが、
妙に「あるかもあるかも」と思えてしまう、、そんな不思議な感覚になれます。

そんなガープの人生はドラマチックでありながら淡々と描かれているのが、逆に心に残ります。

という訳で、多分これからも大事に見続けていくだろうな、と思う「ガープの世界」でありました。


nice!(6)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画