映画「幸せパズル」を観る [映画(さ行)]
劇場で見そびれた作品です。
あらすじはAmazonさんより。
ささやかで平凡な毎日を送ってきた専業主婦が、誕生日のプレゼントがきっかけとなり、
ジグソーパズルの才能に目覚め、新しい世界に足を踏み入れてゆく姿を描いたドラマ。
原題は“ROMPECABEZAS”。
パズルって意味らしいのですが、どうして邦題に「幸せの」とかつけちゃうのかな。
話は「幸せ」といえばそうだけど、そうでもないといえば、そんな感じだったし。
安直に「幸せ」とつける配給会社の感覚が分からないなあ。。
専業主婦のマリア、彼女の50歳の誕生パーティから映画は始まるのですが、
その冒頭でとても忙しく彼女が働いています。
飲み物や料理を出して、時折ゲストのお相手をして、冷蔵庫からケーキを出して、
ろうそくに火をつけて消すのが、、、マリア、というところで、
「え?自分の誕生パーティでこんなに働いていたの?」と驚きました。
この描き方で、アルゼンチンの専業主婦って自分が主賓でもこうやって忙しくゲストの為に
働かないといけないのかな、、、と思いましたが、このあたりって日本でもそうなのかな。
自分の誕生日でも一番働かないといけない、そんな環境での日常生活。
彼女を変えるのは誕生会でもらったジグソーパズル。
もっと違うパズルをやってみたいと専門店に行ってみつけたのが
ジグソーパズルの大会に出場してくれるパートナーを求める貼り紙。
応募してみると相手は富豪の中年男性ロベルト。
大会のパートナーをもとめる広告をみつけて連絡し、知り合ったのが富豪のロベルト。
夫にはけがをした親戚の見舞いと嘘をつき、ロベルトのところへ練習に通い
めきめきと実力を開花させていきながらロベルトと心を通わせていく。。。
嘘をついている分、マリアは夫に優しく接するようになるのですが、
妻は家で家事をするのが当然と思っている夫にパズルのことをいつまでも言えないでいると、
長男が家を出て独立すると言い出し、次男は菜食主義者の変わった彼女の影響をうけっぱなし、
家族の中でも色々と問題が起きたり。。
そんな中、やっとパズルの大会のことを夫に言うものの、冗談だと笑い飛ばされ、
なんとか説明して信じてもらうものの、家事をおろそかにしたことで怒られたりして、
ああ、こういうあたりはどの国の殿方も同じなのかなあ、なんて思ったりしました。
マリアは、大会で優勝し、世界大会に出る、、のかと思ったら、ここでロベルトに自分は止めると伝え
いつもの自分の生活に戻っていって映画は終わります。。。。。
あれ?そんな終わり方なの???と思ったのですが、
これ、アルゼンチン映画だし。ハリウッド映画じゃないし。(笑)
夫に嘘をついていると夫にやさしくできる、、、なんてあたりは、未婚なもんで、ふーんそうなのー、
って感じで見ていましたが、、結婚していると、そうそうなんて思う人、いるかもね。(^_^.)
ロベルトのところでパズルの練習をするようになったマリアがどんどんきれいになっていきます。
楽しいのとロベルトに会うというのとで、女心みたいなものなのかとおもいましたが、
ちょっとした自分の小さな世界で楽しむマリアの姿には共感できるものもありました。
きっと、マリアはいつもの生活に戻ってもパズルの大会で優勝したことを自信に持ちながら
暮らしていくんだろうな、、、と思うと気持ちが温かくなる作品です。
多分、殿方が見ても「ふーん」って感じの作品かと思いますが。(^_^.)
現実でもありそうな世界、、その中でのちょっとした楽しみを描いた作品です。
人生楽しいことばかりじゃないけど、小さくても楽しいことを見つけていけるものだな、と
しみじみ思った「幸せパズル」でありました。