映画「ウェイトレス おいしい人生のつくりかた」を観る [映画(あ行)]
むかーし、機内で見たきりだったので、久しぶりにDVDを借りて観ました。
あらすじはAmazonさんより。
ジェナは片田舎の小さなカフェで働くウェイトレス。
素敵な出逢いに心がときめいたり、辛い現実に心が乱れたときに、
自分の気持ちを込めたオリジナル・レシピでパイを焼き、
食べる人を優しく温かな気持ちにさせる才能を持っている。
ところが、嫉妬深い夫アールのせいで、人生失敗続き。
家とカフェを往復するだけの人生を送っていた。
密かに家出計画を進行させていたある日、予想外の妊娠が判明する。
絶望と困惑に駆られるジェナの前に現れたのは、産婦人科医のポマター先生。
挨拶がわりにと持参したマシュマロパイが、ふたりの心を急接近させてしまい……。
重くなりがちな話を軽めに描いた作品、、でした。
嫉妬深いイヤーな夫との暮らし、そんな中で望まない妊娠で子供が出来てしまい、
自分はこのままの人生でいいのか、、、と迷い悩む女性が、
妊娠検査で通う病院の医者と思わず不適切な関係になってしまい、
いけないと思いながらも一時的に気持ちが充実するんだけれど、
子供を産んだら急に母性にめざめて新しい人生を歩んでいく、という話です。
描き方次第ではかなり重たくなってしまいがちな話だと思うのですが、
ユーモアもありで結構面白く見られました。
もっとディープに描いてほしい、と思う人には物足りないかもしれませんが。(^_^.)
登場人物が結構個性が強いので、それで軽めに描けたのかもしれません。
一番いやーなキャラクターは主人公ジェナのダンナ。
アル中みたいで、ジェナの行動ひとつひとつにいちゃもんつけて、監視する、
稼いだお金も全部渡せ、とジェナを束縛しまくる、どこもいいところが見つからない男。
どうしてこういう男とジェナは結婚したんだろう、
付き合っているときはいい人だったけれど結婚して本性あらわしたのかな、
どうしてジェナがこういう男と結婚しているのか、、根本的なところから疑問だらけで、
でも、このダンナがいないと映画として面白い話にならないしなあ、なんて思いながら観てました。
いやーな感じだけど、実は表現べたなだけでいい人だったのが、
ジェナが働くダイナーのオーナー(おじいちゃん)。
偏屈でウェイトレスたちにいちゃもんつけまくるんだけど、ジェナに対しては心を開き、
彼のお陰でジェナは新しい人生を始められるようになる、、、というキャラクター。
ダイナーのウェイトレス仲間(その内の一人がこの映画の監督だったりする)も
いかにも田舎のダイナーのウェイトレスって感じがしました。
って、自分が見たことないんだけど、アメリカの映画でよく出てくるダイナーの風景で
見かける人たちと同じだなあ、、、なんて思いましたねぇ。
で、ジェナの不倫相手のお医者さん。これがまあ、全然そそらないタイプで。(笑)
気持が弱っているときだから、こういう人でもついついジェナは惚れちゃったのかな、
そんな感じで見てました。
子供が生まれて嫉妬深いダンナに別れを切り出すジェナ、
その後、新天地にいくわけでもなくこれまでの土地で新しい人生を始めるのですが、
あんなに嫉妬深いダンナ、ストーカーしてこないのかな、、、なんて疑問もありながら、
自分で自分の人生は変えていけるのかな、そんな気持ちで見ていると、
自分も現状に文句たれながら仕方ないと妥協していていいのかな、なんて気持ちにもなりつつ
最後にはホンワカした気持ちで見られた「ウェイトレス おいしい人生のつくりかた」でありました。
(ちなみに、殿方向きではありませんので、敢えて勧めませぬ。)
しかし、相変わらず邦題がひどい。(-.-)