映画「ビフォア・ミッドナイト」を観る [映画(は行)]
「ビフォア」シリーズ、、3作目、、公開初日(1/18)に観に行きました。
リチャード・リンクレイター監督作品
あらすじは、Yahoo!映画さんより。
パリ在住の小説家ジェシー(イーサン・ホーク)と環境運動家のセリーヌ(ジュリー・デルピー)は、
双子の娘を伴いギリシャでバカンスを過ごすことにする。同時にシカゴでジェシーの前妻と暮らす
息子ハンク(シーマス・デイヴィー=フィッツパトリック)も呼び寄せる。
彼らは共に海辺の町で夏休みを過ごした後、ジェシーはハンクを空港まで見送るが……。
この2作品に続く3作目。
最初にウィーンで会って9年後にパリで再会、、その9年後にどうなっているか、、、、
ということで、この作品を見ている人は気になって仕方なかったと思いますが、
私自身は2作目でも離れていった2人、、というイメージだったので、
今作で2人が一緒に暮し、双子の子供を授かっているというシチュエーションに、
ちょっと(@_@)したのですが、ま、現実的にはあの場で思いとどまって、、、というのは
ごく自然のことだったのかな、、と思いました。
私はセリーヌとジェシー、、2人とは比較的近い年頃なので、
若い時分に勢いで惹かれあい、その後、中年にさしかかる頃、、、にさらに惹かれあい、
一緒になって、、どっぷり中年になって、その頃の気持が維持できるのか、、、という話には
私自身も結婚してないし子供もいないけど、、なんとなくわかるような、、気がしました。
男性はいつまで経っても、精神的には成長しないかな、という気もするし、
そこに実生活の負担で歳をとっていく女性が大変、、なのかな、と。
セリーヌは日々の生活づかれから、ジェシーのロマンチックな態度にもいらつくばかり、
これは、女性としては分かるような気がします。
まあ、セリーヌもちょっと神経質なので、「まあまあそんなにイラつかなくても」と画面を見ながら
諌めたくなる場面もありましたが。(笑)
とにかく、前2作と同様、2人がガンガン語り合います。
カメラ長回しで切れ目なく話し続けますが、脚本がちゃんとあるんですよね。
2作目と今作はジュリー・デルピーもイーサン・ホークも脚本に参加しているというのですが、
逆にそれがリアルなんだろうなあ、と思いました。
観ていて、ジェシーの軽そうな態度にイラつくことが多いのも、それは私が中年のオバサンだから、
なんだろうなと思いましたが(ジェシーも実生活では大変だと反論するのですが)
男性がセリーヌの言動に対してイラつくのも分かるような。。
とはいえ、セリーヌの味方、と思いながら観ていましたが。(笑)
今作で、ロマンチックなものを期待している人にはガッカリすることしきり、ですが、
ずっと見ていれば、人生こういう流れになっていくんだろうな、というのは分かりますし、
主演の2人と監督のリチャード・リンクレーターもそこは敢えて作らなかったのかな、と思いました。
今作は、観る性と世代を選ぶ作品かもしれません。
でも、私は3作目でもすっかりはまりました。
更に9年後、、、それより早くても遅くてもいいので、
セリーヌとジェシーのこの先を描いてほしいと本当に思いました。
彼らの子供たちが大きくなって自分を主張できるようになった頃、
2人がどうなっているか、、、またまた観たくなった「ビフォア・ミッドナイト」でありました。