寿輔の「小言念仏」 [落語・お笑い]
年末の話ではございますが、年明けでも気にせずアップしてまいります!
久しぶりの浅草演芸ホールです。
浅草駅から六区方面へ向かいます。
お正月が近かったのでこういう飾りがいっぱい
いつもの下馬ポイントを通過
たんたんたーぬきーのー
炉端焼きさんの入口に飾ってあるたぬきさんです。
伝法院通りを抜けてもうちょっとで寄席ってあたりに昭和の芸人さん達の写真が飾ってあるのですが
スミ姐さんを発見
寄席の近くにドンキホーテが出来てた。(@_@)。
おひさしぶりー
今輔さんが昼の主任
で、こんにちはー、と木戸銭を支払って中に入ると9割くらいの入り。
なんとか2列目の端っこに着席し、
三遊亭笑遊 「まんじゅうこわい」
暫く見ないうちに随分白髪が増えちゃって、、笑遊さん。
って、噺は途中から聞いたのと、座ったばかりで落ち着かなかったのと、、で
殆ど頭に入らず。(^_^.)
その次は桂歌春 「たらちね」
あまり得意でない噺家さんなので軽くスルー。
で、その次に登場したのが林家花
女性の紙切り、初めて見ましたがまだ若いみたい。
舞妓を切った後は、観客からリクエストに応えてチョキチョキ。。
羽根つき、馬を切った後、次に落語芸術協会の会長、歌丸さんのシルエット。
花さん、結構トークがブラックで、舞妓の紙切り作品を観客にプレゼントするとき、
「はい、舞妓さんと影武者(舞妓さんをくりぬいて残った紙)もどうぞ!」と言いながら渡したり、
歌丸さんのことも「落語芸術協会のイケメン」など表現しながら頭大きく首細く、、、と
かなりデフォルメした作品をつくり、観客に渡すとき「亡骸も一緒にどうぞ」と言いながら
くりぬいて残った紙も渡していました。。
かなり美人なのにいうことがブラックという、ある意味これまで見かけないタイプの
紙切りさんで気に入りました。(^_^)
で、その次は三笑亭笑三
来年九十歳というオジイチャン。
あまり得意でないのですが、もう出てくるだけでご利益、みたいな存在なのかも。
いつもの交通安全の話などで終了。
その次は三笑亭夢丸
噺は「看板のピン」。 何度か聞いているネタです。
若い衆達がサイコロ博打を打っている場に現れた親方、胴元となるから張れというが
親方の投げた賽は壷の外に飛び出てピン(一)の目が出ている。
親方がそれを知らないと思い財布まるごとピンに賭ける若い衆達。
と、親方は「店の外に看板が出ているように、壷の外のサイコロは看板だ、
肝心なのは店の中、つまり壷の中のサイコロだ」と外のサイコロを懐にしまい
壷の中の賽を出すと目はグ(五)。
慌てる若い衆達に「こういうことがあるんだから博打はやめろ」と賭け金を返す。
反省するかと思いきや、「これは使える手だ」と同じ手を使って一儲けしようと
若い衆達は他の賭場に行くが。。。 という噺。
この日の目的が寿輔師匠なので、かなり力を抜いてみておりました。。。
いかんいかん。。。。
とはいえ、その次は楽しみにしていた東京ボーイズ
リーダーでアコーディオン担当の五郎さんが亡くなってからは六郎さんと八郎さんの2人。
なぞかけ問答、、、やってくれるかと思っていたら今回はやらず。。
ちょっぴり残念でございました。。。
その次に登場したのが三遊亭遊三
あまり得意、、、でない噺家さん。
いつも同じマクラで老人ホームに慰問した時の話をしていたけれど、
そのマクラが実は昔の噺家さんが作ったよく練られたという噺だと、
寿輔師匠が言ってたのを思い出しながら聞いてました。
噺は「親子酒」。遊三さん、このネタ多いかな。
で、ここで仲入りなんだけど、遊三さん、幕が下りる前にさっさと袖に下がっていきました。
もちょっとヤル気だしてくれるといいんだけどね。(-.-)
で、仲入り後は、
三遊亭右左喜さんからスタート
ネタは「猫と金魚」でした。
(こんな噺)→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8C%AB%E3%81%A8%E9%87%91%E9%AD%9A
その次がマグナム小林
本当は大好きなWモアモアのはずだったのですが、代役で登場。。 Wモアモアみたかったなあ。
こんな人です。初めて見たときは笑いましたが、何度も見るとちょっと飽きるかも。。。
そしてお待ちかねの師匠♪
師匠♪(^^♪
アマガエル色のお召し物で登場です。
師匠が登場した途端に大爆笑。
多分、地方から来た方が多いのかな。寿輔師匠に慣れていない人が多いみたいな。(笑)
まだネタもやってないのにみなさん笑うって、、、とぼそぼそ言いながら、
ひとしきり客いじり。
「私の落語は陰気、その分、衣装は陽気」とぼそぼそ言って笑いをとっていたところで、
入ってきたお客さんが席を探していると。
「あ、ここ空いてますよ!」と案内したのが最前列真ん中ブロックのど真ん中。
かっぱえびせんを売店で買ったのか持っているオバちゃんは師匠に言われるままに
アリーナシート(笑)に着席していました。。。
で、ネタは「小言念仏」。
(こんな噺)→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E8%A8%80%E5%BF%B5%E4%BB%8F
結構定番ネタなのですが、師匠が話すのを聴くのは初めて。
毎朝仏壇の前で念仏を唱えるのが日課になっているジイサン。
信心から唱えているというよりは、単なる日課で唱えている感ありのジイサンなので、
念仏に全く集中せず、自分の周囲の様子を気にしては小言を言いながら念仏を唱える始末。
ナムアミダー、ナムアミダー、ほら鉄瓶が湧いてるよ、
ナムアミダー、ナムアミダー、仏壇にほこり溜まってるよ、ちゃんと掃除しなさいよ、
ナムアミダー、ナムアミダー、味噌汁の具に何入れるのかって?どじょうにしたらどうなの。
ナムアミダー、ナムアミダー、おい、どじょう屋ぁー! おーい、どじょーやー!
ナムアミダー、ナムアミダー、どじょうやぁぁぁーーっ!
女房がどじょう屋からどじょうを買った後も泥の吐かせ方やらなんやらを
念仏を唱えながら教えるジイサン。。。。 という噺。
師匠が、このままで終わる訳はなく、
かっぱえびせん持参の途中入場のオバちゃんをいじりながら、
「ナムアミダー、はやくえびせん食べなさいよ!」といって笑いをとったり、
トイレから戻ってきたお客さんをいじったり、、場内大爆笑でございました。。。。
ああ、面白かったー。。。(^_^)
で、その次の鶴光でおま、の「生徒の作文」を聴いて
外に出て、仕事終わりの師匠にご挨拶させていただきました。
小言念仏は、以前、落語コレクション、みたいな定期刊行の雑誌についているDVDで、
師匠の話しているのを見たのですが、今回全然違っていましたね、、とお話しすると、
寄席は毎日どんなお客さんがきてるか、、変わるから、そういうのを見ながら演じる、と
師匠のお話しを聴いて、やはりライブは一番ね、、なんて思いました。
寄席はある程度の時間滞在すると当たり外れがありますが、
それを差し置いても師匠の客いじりがみられて楽しかった浅草演芸ホールでありました。(^_^)