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寿輔ひとり会で「老人天国」 [落語・お笑い]

昨年、先輩の御通夜と重なり参加できなかった寿輔師匠のひとり会に参加しました♪

 師匠[ハートたち(複数ハート)]

ひとり会の前日、師匠からお電話をいただき
「うつぼさん、ご都合つくようでしたらいらっしゃいませんか?」と声をかけていただきました。

師匠、、、、、大好き♪ (^^♪

そんな訳で、これは絶対遅れちゃいかん、といつもは遅くまで働く私も定時で上がり
急いで上野広小路亭へ。。。。。


木戸銭を払って3階の会場に入り、2列目の左寄りに着席。


師匠の落語会で毎回お見かけするマエカワさんという女性が目の前にいました。

そして、ひとり会でお見かけするのが楽しみになっている、
これまた長年のファンのミウラさんというオバアチャンの御姿も最前列で確認。


師匠に会うだけではなくて、ミウラさんの御姿を観るのもこの会の楽しみの一つだったりします。(^_^)

 

で、18時半開場。

 

開口一番で登場したのは、今いち.png 前座の今いちさん。

師匠のお弟子さんの古今亭今輔さんのお弟子さんなので、師匠の孫弟子、という関係ですね。


っていうか、今輔さんにお弟子さんができたことにまず驚いてしまいました、私。(@_@)

 

ネタは「新聞記事」。

新聞を読んでいない男に、近所の殺人事件の話をすると、それを聞いた男が
近所で同じように話そうとするけれど、、、というネタで、聞くのは2度目ですが、
インターネットが普及したりと情報伝達方法も変わってきている今だとなんだかほのぼのとした話。

創作落語ばかりの今輔さんのお弟子さんなのに古典(というか古めの新作落語)なんだ、、
とある意味(@_@)しましたが、とても丁寧で聞きやすい落語というか、これからどんどん伸びてほしいな、
と思う今いちさんでした。


で、次に登場したのが、べん橋.jpg春風亭べん橋さん。


実物は歌舞伎の橋之助に似ているかな、って感じです。かなり大柄で細身のお兄さん。
北海道出身であることを面白おかしく話した後のネタは「幇間腹」。 

道楽者の若旦那、やることやり尽して、することがなくなってしまった。
次は何をしようと考えて、道楽で人生終えるのもどうかと思うし、
人の助けになるようなことをしてみようと、鍼灸を習ってみようと思い立つ。
早速弟子入りしてみるものの、なかなか実践でさせてもらえないので
家に帰ってから実際に鍼を打ちたくなった若旦那。
猫に鍼を打とうと思ったら逃げられてしまったし、
他に誰か練習台になってくれる者はいないかと、
考えてみて思い浮かんだのがタイコモチ(幇間)の一八。
五両もやれば文句は言わないだろうと早速一八の家に出掛けると、
若旦那を見た途端、相変わらず調子の良い一八。
「何百人も芸人とつき合ったが頼りになるのはお前一人」と若旦那におだてられ、
調子に乗って「若旦那の為なら命も惜しくない」と口走ったのが運の尽き。
若旦那の「一生の頼み」と聞いて仰天したが後の祭りで、
しぶしぶ1本2000円で「鍼の実験台」を引き受けさせられてモー大変。。。という噺。

結構寄席で聞くネタですが、一八のよいしょぶりが他の噺家さんの時より面白く、
ガハハハハって感じで大笑い。。。


噺の後、最近習っているという踊りをひとしきり見たのですが、
途中から、観客に拍手指導している内に曲が終わって。。。 
これもネタのようでしたが、かなり笑えました。(^_^)

 

 で、師匠登場。 最近はずっと黄色です。

先に登場していたべん橋さんの様子を楽屋で聞いていた師匠、

「ああいう元気な人はいいですね。
 私も聞いていたんですけど、元気を吸い取られたというか、へそから空気が抜けちゃった。」とぼそり。

独演会の時は客いじりもマイルドなのですが、
今回は師匠登場後にお手洗いから戻ってきた女性を観てひとしきりいじって笑いをとりつつ、
いつものようにご自分の衣装のことで自虐ネタ。

「元気が無い分、衣装でバランスとってるんですけどね、
 何度も話している通り、この衣装、100%化繊ですから、夏暑く冬寒いんです。
 あ、そんなわけですみませんけど脱がせていただいて(羽織を脱ぐ師匠)、、
 これを脱ぐだけで3度くらい違うんですよねぇ」

なんて話した後のネタは「老人天国」。 

師匠が15年くらい前に作った落語ですがその頃と今はだいぶ違ってきたので
内容を変えてるんですけどねといいながら話し始めたのですが。

(老人天国のおおまかなあらすじ)

この前、浅草の新仲見世でばったりあった同級生に誘われて六本木に行ったら
夜中も賑やかだし周りは若者ばっかりで高齢化社会なんてウソだと思ったけど
今日この会場を見ると「ああ、やっぱり高齢化社会だ」と思いましたよ。
長生きはいいことだといったって、ボケてしまっては仕方ない。
その点、噺家っていうのはボケた人が一人もいない、、、と思ったら
「生まれつきボケているんじゃないの?」と指摘され返す言葉もありません。。。。
2020年には国の4人に1人が65歳以上と予測される高齢化社会の日本だったのが、
もう今年そうなっちゃいましたよね。。
このままでは日本はおかしくなってしまうから、対策をしなければならない。

平均年齢未満で亡くなった方には、天皇陛下から勲四等旭日短命章を授与、
平均年齢以上生きちゃった人は、市中引き回し、そして島流し。
もし、100歳以上生きちゃった人は、打ち首獄門。。。

化粧品会社のCMで「美しく老いる」なんてフレーズがあるけれど
何かのオイルかと思いましたよ。
美しく老いる訳ないでしょう。老いるのは自然の流れなんです。
年なりに老いる、、それが正しい。
老いた時、美人とブスはどちらが得か?
断然ブスがお得です。 美人は若い時と老いた時の落差が大きいし、
美人は3日見たら飽きるけど、ブスは3日見たら慣れるから。。。。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

て感じの噺なんですが、師匠、、途中で急にむせてしまい。 ゲホッゲホゲホ。。。。

ご贔屓さんから差し入れでいただいた伊勢屋のおいなりさんが美味しくて、
ついつい4つも食べちゃって、、それがのどまで戻ってきちゃった、と師匠。

今いちさんにお水を持ってきてもらったもののゲホゲホなかなか治らず苦しそう、、、
しかもどこまで話したか分からなくなってしまい、観客にどこまで話していたか教えてもらって
戻るものの、噺の流れが一旦切れると戻りづらいみたいで。。。

「みなさんに半額返します」なんてションボリしていましたが、
なんとか話に戻って最後まで話し切り場内大拍手。。。


更に、後援会の方が教えてくれた歌を舞台前に出てきてマイク片手に歌ってました。


ちょっと替え歌っぽく歌ってましたが、要は寄席にきて笑えばぼけない、ってことかな。(笑)

 

というわけで、師匠の噺は後半あと1席あります♪

 

(つづく)

 

 

 

 


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