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映画「WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々」を観る [映画(や・ら・わ行)]

ポール・ジアマッティ主演というだけで借りてみました。

WIN WIN/ウィン・ウィン ダメ男とダメ少年の最高の日々(特別編) [DVD]

WIN WIN/ウィン・ウィン ダメ男とダメ少年の最高の日々(特別編) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD


あらすじはAmazonさんより。

さえない弁護士のマイクは、バイトで高校のレスリングチームのコーチをする日々。
ある日、彼はお金目当てでレオという老人の後見人になり、
その孫の家出少年カイルと出会う。
マイクの家で居候することになった彼はレスリングの元スター選手だった!
カイルの加入をきっかけに弱小チームの士気は高まり、
マイクの家族もカイルと次第に打ち解けていく。
だが、ドラッグ中毒のカイルの母親が彼とレオを引き取りにやってきて……。


 

 


ひっどい邦題です。(V)o¥o(V)

中年男マイク(ポール・ジアマッティ)も少年カイル(アレックス・シェイファー)もダメじゃないのに
こんな邦題をつけてしまう配給会社には疑問です。

マイクはニュージャージー州の郊外で事務所を持つ弁護士、
クライアントも少なくて、事務所の設備が壊れて修理にお金がかかるし
仕事が少なくて報酬も少なくて、、、どうしよう、、と思ったところで目についたのが、
月額報酬1500㌦がもらえる痴呆老人レオの後見人。
レオの娘も連絡が取れないので、と後見人に名乗り出て、レオを施設に入れてしまうのですが
そんなところにやってきたのがレオの孫のカイル。

薬物中毒の母を見限って祖父を頼ってオハイオからやってきたカイルに
裁判所の判断で祖父レオが施設に入ったとをマイクは嘘をつき、自宅に住まわせます。
ニコリともしないカイル(未成年でタバコを吸うし)は、マイクの妻ジャッキーにも素直に接し、
施設に入っているレオに親身に接しながら、マイクがコーチをつとめている高校のレスリング部の
練習に参加し、実力を発揮します。

先生の車を盗んだという理由でレスリング部を退部になったことを聞いたマイクは、
奨学金をもらって学校に通いたいというカイルをレスリングの試合で優勝させようと指導しますが、
そこに突然現れたのがカイルの母。心を乱したカイルは試合で反則してしまい、優勝を逃します。

カイルの母は、父レオの財産を当てにしてやってきて、父を引き取ると言い出すのですが、
レオの遺言で財産は慈善団体に寄付されることを知った母は引き取りを拒否します。
更に、マイクが自らレオの後見人を申し出たこと、勝手に施設に入れたことを知り、
マイクを訴えようとします。

生活費に苦しみ後見人になったマイク、訴えられたら弁護士の資格も失ってしまう、、
どうすべきか悩み、だした結論は、マイクはレオの面倒を観ながら
後見人報酬をカイル母に毎月送ることにする代わりにカイルを引き取り、
自らは弁護士の仕事を辞して違う仕事についたところで映画は終わります。。。


ダメ男でもダメ少年でも、最高の日々でもなんでもないので、本当に邦題がひどすぎて、
こりゃさすがにどうなんだろう、と思いました。

少年カイルがどうしてそこまで母を憎むのか、
家庭環境について描かなかったのが逆によかったかなと個人的に思いましたが、
映画はあくまでも中年男マイクと少年カイルのふれあい、が中心です。

これでもか的な盛り上がり演出もなく、淡々と描いているのが逆によかったというか、
マイクとカイル、マイクの妻ジャッキーとカイルの距離感というか、
同じ家に住むといってもべったりすることなくお互いと思いやりながら適度な距離を置くことで
彼らがうまくいくのでは、、と期待できる終わり方で、観ていてなんとなくホッとしました。

明るい話ではなく、かといって暗い話というわけでもなく、
ひたすら淡々と話が進んでいって最後にどことなくポワッと温かい気持ちになったというか、
今までこういう感じの映画って見たことないかも、じわっとくる映画をお求めの方にはいいかな、
なんて思った「WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々」でありました。

ポール・ジアマッティがあまりにもぶくぶくしていて本人だって最初気づかなかったのはナイショ。


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