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映画「キッズ・オールライト」を観る [映画(か行)]

ジュリアン・ムーアが出ているので見ようと思いながら劇場で見そびれてしまった作品です。

【初回限定生産】キッズ・オールライト オリジナルバージョン [DVD]

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  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • メディア: DVD

あらすじはamazonさんより。

ニック(アネット・ベニング)とジュールス(ジュリアン・ムーア)は、
長年付き合っている(女性同士の)カップル。
同じ精子提供者を受けてそれぞれが産んだ子供、
ジョニ(ミア・ワシコウスカ)とレイザー(ジョシュ・ハッチャーソン)の4人で暮らしている。
ママ二人と姉弟という少しいびつな家族だが、仲良く、楽しく愛情に満ちた生活を送っている。
しかし、18歳になり、大学進学のための1人暮らしを控えたジョニと15歳のレイザーは、
まだ会ったことのない自分たちの医学上の父親・ポール(マーク・ラファロ)に興味を持ち、
こっそり会いに行くことに。
オーガニックレストランを経営し、気ままな独身生活をするポールに親しみを感じた二人。
しかし、親二人にもポールのことがばれたことから家族に少し異変が起きはじめる・・・。


アメリカならではの話かな、と思いました。

もちろん同性愛者はアメリカだけでなく他の国にもいますが、
こうやって2人で同じ精子を提供してもらって子供を産んで、、、というのがアメリカらしいというか。

アメリカも州によっては同性での結婚が認められていますもんね。

私は同性愛の方々について描かれた作品や舞台など、抵抗はないのですが、
同性愛というだけで抵抗のある方にはお勧めはできないかもしれませんね。
(というか、そういう方はあらすじを知っただけで観ないと思いますが)

女性同士で結婚し、同じ男性の精子を提供してもらってお互い子供を産み育て、
穏やかに過ごしていたのですが、子供たちは多感な頃になって
自分の遺伝学上の父親が誰か知りたくなり、調べて提供者の男性に会いに行きます。

男性ポールと会う子供たちは意気投合し仲良くなります。

それを知り、いい気分になれない親2人も結局は会って食事をしたりするのですが、
この男性がまた一癖もふた癖もあってひと波乱、というのは映画の演出でしょうね。(笑)

独身生活を謳歌する遊び人(本当はいい人なんだろうなというイメージですが)、
という雰囲気の遺伝学上の父親ポール、子供たちがポールになついていって
一緒に仕事をするようになったジュールス(ジュリアン・ムーア)もついつい寝てしまい、
それがきっかけで、ジュールスはパートナーのニック(アネット・ベニング)と気まずくなります。

ま、そこで家族の絆とは? というテーマがあぶりだされるのですが、
同性愛のカップルであっても、男性と女性の夫婦同様、家庭を持ったら抱える問題は同じ、
ということなのかと思いました。

ま、私は結婚してないんで、そのあたりの細かいところは存じませんが。(-.-)

ある意味「子はかすがい」的に家族が絆を強くして話が終わるのはめでたしめでたしですが、
呼ばれて登場して結局ジュールスに捨てられてしまうポールの存在はちょっと気の毒かも。
(それが映画としてうまくまとめる為だったとしても)

タイトルは、子供たちは何があっても大丈夫、親の方がしっかりしないといけない、
という意味なのかな、と推測しましたが、めでたし的な結末はあれど、後味はイマイチ。

ポールが気の毒な感じがしたのが最後まで尾を引いたのが原因なんですが。

結末的にはジュールスがポールとくっついてニックと別れる、というのもアリでしょうが、
そうすると同性愛カップルを描いた話としては中途半端かな、なんてことも考えてしまい。(^_^.)

あとは、ジュールスがメキシコ人庭師に対して、「上から目線」的な態度だったのもちょっと気になり。
実際、メキシコ人のメイドさんを雇っていたり、多くのメキシコ人移民が低賃金労働者として
アメリカでは沢山働いているのは事実なので、こういうアメリカ人が多いのかな、とも思いましたが
本筋と関係ない部分でもちょっと気になりました。

とはいえ、アメリカの一部を垣間見るような気分になれるかとは思いますので、
こういう話に抵抗のない方には一度見てもらってもいいかな、と思った
「キッズ・オールライト」でありました。 (歯切れの悪い記事で申し訳なし(-.-))


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