映画「マイ・ファミリー・ウェディング」を観る [映画(ま行)]
特に意味もなく「ありきたりの邦題(笑)」と思って借りた作品。
あらすじは毎度毎度のAmazonさんより。
大学卒業後の結婚を決めたラテン系のルシアと黒人のマーカスは、
お互いの家族を招いた食事会のためLAへ。
同じ頃、マーカスの父ブラッドは愛車を駐車違反でレッカーされてしまい相手とモメてしまうが、
何とレッカーしたのはルシアの父ミゲルだった。
その夜、思いがけない再会を果たした二人は大ゲンカ。
ルシアの同級生を恋人として同伴させたバツイチのブラッドと、頑固なミゲルは全くソリが合わず、
険悪ムードのまま結婚式の計画が進むが……。
日本では劇場未公開作品だそうですが、
アメリカではよくあるシチュエーション(人種の違う人たちの恋愛模様)を描いているというか、
物語自体は目新しさがないものの、心温まるコメディでした。
NYの大学で勉強するマーカスは国境なき医師団の一員としてラオスに行くことになり、
恋人のルシアはロースクールで勉強するものの自分に法律が合わないと退学して
マーカスと結婚してラオスについていくことにする、、、そこまでは2人で決めたのですが、
その報告も兼ねて2人の実家があるLAに戻ってみたら事はそう簡単に許されるものでなく、
メキシコ系のルシアの実家では、伝統を重んじて結婚するならメキシコ系と言い切るオバアチャン、
娘の恋人がアフリカ系ということを全く受け入れられず、まして、アフリカ系の男と一緒に娘が
遠いラオスに行ってしまうということも含めて2人が結婚することを認めません。
(ラオスの存在を知らないルシアのお父さんはラスベガスか?と勘違いします(^_^.))
ルシアのお母さんとお姉さんは反対せず2人が結婚するのを応援する側に立つものの、
お父さんは可愛い娘をアフリカ系の男と絶対結婚させない、の一点張り。
マーカスのお父さんは息子が好きなら、、、と思ってはいるものの、
自分の車を不当にレッカーした男がルシアの父親と知り、結婚を認めません。
とはいえ、結婚するなら、、、と結婚式はこうすべき、、と
ルシア、マーカス本人たちの意思を尊重することなく互いのアイデアを主張し合い譲りません。
そんな両家(というかお父さん同士)の意地の張り合いが続いている内に
ルシアとマーカスとの仲にも不穏な空気が漂い、結婚式を延期しよう、、、とするのですが、
そこはアメリカの映画ですからハッピーエンドです。
(ま、このまま結婚しない、となると映画としても残念ですからね。。。)
結婚式当日も色々トラブルが発生するものの、アフリカ系とメキシコ系の参加者が仲良く
踊ってめでたしめでたし、、な終わり方になりますが、マリアッチの恰好をしたバンドの人たちが
EW&Fの“September”を演奏するあたり、、個人的にはツボにはまりました。
マーカスの父(フォレスト・ウィテカー)は、妻が出ていってから一人でマーカスを育てたものの
女好きというか若いオネエチャンが大好きでバイ◎グラをバスルームの棚に常備しているのですが、
結婚式当日、メキシコの伝統で用意されたヤギが暴れてマーカスの家のバスルームに逃げ込んで
暴れまくっている内にそれがヤギの口に入ってしまってさー大変、、、みたいな展開もあったりして
「ありえねー」と思いながらも笑えたりするのがいかにもアメリカ映画でした。
ルシアのお父さんの複雑な気持ち(一生懸命働いて大学に行かせたら娘が退学したこと)とか
結婚して長く経って夫が自分を女性として見てくれないことを悩むルシアのお母さんとか、
主役の2人以外にも人間らしいエピソードをちりばめているので飽きませんでしたが
結婚したことのない私が観ると
「結婚って2人が好きなだけでもダメで、家と家、、と聞いたことはあるけれど、
そんなに大変なことなんだなあ」というのが一番の感想です。(^_^.)
多分、既婚の方が観るともっと共感できる部分があるかと思いますし、
あまりシリアスにならず、最後のハッピーエンドまであまり重たくならずに見られる作品ですね。
主役のルシア、ちょっとぽっちゃりでそんなに美人じゃないけど、どこかで見たことがあると思ったら
アグリー・ベティ シーズン2 コンパクト BOX [DVD]
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- メディア: DVD
このオネエサンだということに後で気づきました。
ドラマ自体は未見ですがかなりインパクトがあったので記憶に残っておりました。
新しい感じはなく、どちらかというと「こういう映画、他でも見たことあるような」って気もしますが
アメリカって、白人とアフリカ系とか、ユダヤ系の人と付き合ってみたら色々風習があって、とか、
↑ユダヤ教とカソリックの男2人の間で心揺れる女性の話とか、
アメリカだとこういう設定で作品を作りやすいのかもしれませんね。
というわけで、積極的にはお勧めするほどではありませんが、
あまりどっぷり深くはまって考えることなく、さらっと笑ってほろっとするにはぴったりの
「マイ・ファミリー・ウェディング」でありました。