映画「劇場版 フランダースの犬」を観る [映画(は行)]
小さい頃から大好きだったアニメの劇場版があるのを知って(今更感たっぷりですが)借りました。
あらすじはAmazonさんより。
19世紀のベルギー、フランダース地方。
アントワープにある大聖堂を、一人の修道女が訪れる。
彼女は、聖堂に飾られている大画家ルーベンスの「聖母被昇天」を仰ぎ見るうち、
その記憶は20年前へとさかのぼる・・・。
おじいさんと牛乳運びで生計を立てる少年ネロと愛犬パトラッシュは、
貧しいながらも幸せに暮らしていた。ネロの夢はルーベンスのような画家になること。
そんなネロのささやかだが幸せな日々は長くは続かなかった。
おじいさんの死、風車小屋の放火の容疑、絵画コンクールの落選・・・。
次々とネロの身に不幸が降りかかる。
そして、クリスマスの夜。全てを失ったネロが大聖堂で見たものは、
ずっと憧れていながらも決して見ることの出来なかったルーベンスの2枚の絵だった・・・。
一応wikipediaもね。→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%81%AE%E7%8A%AC_(%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1)
実は実写版だと思って借りたらアニメでした。(^_^.)
youtubeで上に貼ったのは日曜夜にフジテレビで放送していた「カルピス劇場」の
テレビ版で、劇場版は見つからず。。。。
劇場版は絵柄が多少きれいになったかな、という感じでテレビ版とあまり変わらないというか、
らんらんらー、らんらんらー、というあの主題歌、
あの冒頭が一体何語だったのか適当に歌っていた小学生の私、
今更ながらネットで歌詞をみつけたのですが
(こちら→ http://listen.jp/newtype/animeWord_23020.htm )
オランダ語?フラマン語? なんですよね。
劇場版だと、あの主題歌がないのが残念ですが、
絵柄の雰囲気はそのままなので、冒頭からなんだか訳も分からず目頭が熱くなった私。
アルプスの少女を観ても目頭は熱くならないのですが、
フランダースの犬はどうしても結末をすぐ思い出して目頭が熱くなってしまいます。
だって見ていたのは小学校低学年の頃でまだ小っちゃかったから。。。
(と書いていながら高校時代に観ていた小公女セーラでも目頭熱くなってました。。。。)
劇場版は、アロアが成長して修道女になったところから始まっていて、
子供たちに自分が小さい頃の話をする、という回想形式で進行します。
(大人になったアロアの声が鈴木保奈美っていうのがあまりしっくりこなかったなあ)
展開が分かっているだけに、観ていてずっとネロが不憫に思えたのですが、
どうして、こんないい子がひどい目に遭わないといけないのか、
世の中どうしてこんなにズルい大人ばっかりなんだろうか、なんて
自分も大人なのに画面に向かって文句の一つも言いたくなりました。
ネロのオジイチャンが、パトラッシュを酷使した元の飼い主(金物屋)に代金を支払ったことで
家賃が払えなくなってしまったのにそれを厳しく取り立てる大家が、
風車が燃えてしまったのは大家が見回りを怠ったからのが原因なのに、
ネロが風車の近くにいたという目撃証言だけでネロに罪を着せてしまう。
ああ、世の中なんて理不尽なんだろう。(V)o¥o(V)
ただ、時代の流れなんでしょうか、(といっても製作は今から15年くらい前らしいけど)
ネロがアロア父が支払に用意した大金を盗んだと濡れ衣を着せられてしまうテレビ版と違って
ネロがお金を見つける、という流れにとどめていたのがちょっと気になりました。
で、最後の最後、ネロがパトラッシュと天に召される場面で私の記憶違いが分かりました。
教会正面のルーベンスの絵の前でなくなったと思っていたのですが、
銀貨1枚を支払わないとみられない有料の絵(ネロはお金がなくてずっと見られなかった)の前、
だったということです。
10年位前に、アントワープの教会(話のモデルになったところ)でルーベンスの絵を観て
「ああ、この絵の前でネロはパトラッシュと一緒に天に召されたんだわぁ」と
実話でないのに実話のような気分で目頭熱くした私、、、、記憶違いだったなんてショック。
(教会の来館者ノートにもそのことをつらつら書いてきちゃったんだよ、私(-.-))
あとは、テレビ版に比べて、ネロとパトラッシュが天に召される場面の描き方が
ちょっと淡泊だったような気がしました。
(私が世俗の垢にまみれた汚れた人間になって感覚が鈍った、ということではないと思う)
ま、それでも見ながら泣いちゃったんですけどね。(^_^.)
あと、フジテレビが絡んでいるせか、ネロのオジイチャンの声を露木茂が吹き替えやってて。
それだけでテンションがぐーんと下がってしまいました。
こういう吹き替えでいつも思いますが、タレントとかアナウンサーとか使わないで、
ちゃんとプロの声優さんを使ってほしいものです。
このときもフジテレビ絡みで高島彩が吹き替えやってて(V)o¥o(V)イラットしましたもん。
と、吹き替えや淡泊な表現、などはございましたが、やっぱり幼いころの思い出ってのは
薄れることなく素直に観ることができるもんですね。
テレビ版は50話くらい放送していましたので、
それを2時間くらいに凝縮すると物足りなさは感じますが
また借りて全部見てみたいな、と思った「劇場版 フランダースの犬」でありました。