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浜松町かもめ亭で寿輔の「竜宮」 [落語・お笑い]

落語ネタ、、下書きが沢山あるのですが、
「書くのに時間がかかる(自分の書いたメモを観ながらネタの内容チェック)」
そして、「閲覧数が滅茶苦茶少ない」という引きの弱さで、
どうしても書いてアップする優先順位が下がってしまうのですが、
備忘録でブログを書いているので、ここで頑張っていくつかアップする予定です。
(さすがに全部はもう無理なので一部だけでも)

で、落語ネタばかり毎日アップすると私は楽しいのですが、
皆さんが永遠に私のブログから去ってしまいそうなので(笑)
落語ネタ、の次の日は、呑み記事、でアップしてみます。




新春の寄席は入替制で滅茶苦茶混んでいるので近づかないのですが、
その後、白鳥さんや談笑さんの落語会にちょくちょく行っていたものの、
寿輔師匠の落語会にはなかなか行く機会なく、3月の終わりにやっと足を運びました。


 師匠、久しぶり♪


場所は浜松町の文化放送メディアプラスセンター。 
浜松町なんて普段モノレールの乗り換えでしか降りない駅で、
駅の外なんて出たこと殆どないもんで、かなり「迷」。

おまけに、このホールの入り口がビルの2階でなかなか見つからず、
思わずビルを2周してしまったアフォは私。




背広姿の男性が沢山立って案内してくれたので、建物内では迷わず12階のホールへ。

フリースペースのホールらしく、椅子は折りたたみ。
150人くらいは入れそうなホールの1列目の右寄りの席だったのですが、
座って驚きました。

隣の女性が、寿輔師匠の落語会やら寄席やらに行くと必ずお会いする方で。
初めて師匠の独演会に行った時に覚えたミウラさんという長年のファンの女性のほかに
熱狂的な寿輔ファンの方をここ数年で覚えたのが、このマエカワさん。

でも、向こうは私のことなどご存じないので、ご挨拶もせず黙っておりました。。。

いずれ何かの折にご挨拶させてもらえれば、と思うのですが、
師匠の落語会に年に数回しか足を運ばない私など、恥ずかしくてご挨拶なんてできない。。。


今回は文化放送が開催している「浜松町かもめ亭」という落語会の5周年とかで、
大正製薬も協賛しているのでお帰りの際にリポビタンDを差し上げます、なんてアナウンスの後、
19時に開演。 お囃子がテープではなく本当に衝立の向こうで演奏しているので(@_@)。
(結構ちっちゃいところだとテープのことが多いので)

最初に登場したのが、瀧川鯉○(こいまる)さん。

瀧川鯉昇のお弟子さんで、前座の鯉○さんのネタは「新聞記事」。
新聞を読んでいない男に、近所の殺人事件の話をすると、それを聞いた男が
近所で同じように話そうとするけれど、、、というネタで、聞くのは初めてでしたが、
インターネット普及の今となってはちょと厳しいかな、って感じ。面白いんだけどね。
とも思えてしまようなネタでした。 緊張気味の鯉○さん、とても聞き取りやすい話ぶりで
好感持てました。これからも頑張ってほしいものです。


で、続いて登場したのが、
きつつき.gif 三遊亭きつつきさん
写真よりも白髪が多くて髪がぼさっとした感じの噺家さんでしたが、
初めて聞くお名前だったので??と思ったら円楽一門だとか。

大学時代、授業をさぼって雀荘に入りびたりの同級生にこんな感じの人がいたなあ、
と妙な親近感を感じてしまいましたが、話っぷりはとても個性的で面白く、
ネタの「長短」もちょっとデフォルメし過ぎかな、って気がしなくもなかったのですが、
(長さんが一歩間違うと頭のおかしなオッサンに見えかけてしまいました(笑))
まくら(加藤登紀子に似た人をみた話、トイレでなかなかモノが出せない泥酔オッサンの話、
巣鴨の喫茶店にでトゲヌキ地蔵をホネヌキ地蔵と言っているオバアサンの話などなど)も面白く
機会があれば、また聞いてみたい噺家さんでした。


普通の落語会だと思ったら、今日はちょっと変化球系の噺家さんが多いのかしら、
それってやっぱり寿輔師匠が出るから? と思ったりして。(^_^.)


次に登場したのが、
兼好.jpg三遊亭兼好さん この方も円楽一門
きつつきさんのことを「秘密兵器」と呼び、「そのまま一生秘密にしておきたかった」と言って
客席から(笑)を取った後、落語家のギャラなどの話をひとしきり、、、した後は「長屋の花見」。
貧乏長屋の店子たちが大家に呼ばれ、店賃の督促かとおそるおそる行ってみると
花見に行こうと誘われるのだが、、、、って話。

貧乏長屋の大家だけに、用意したのが酒に見立てた薄い番茶、かまぼこかと思ったら大根、
玉子焼きかと思ったらたくわん、と、それを酒やかまぼこだと思って食べたり呑んだりする店子、
その様子がとてもおかしかったのですが、ちょっと長かったかな。

きつつきさんとは全くタイプが違う噺家さんで、円楽一門と言ってもいろいろなのね、
なんて思ったところで、仲入り。



10分の仲入り後は、
宮治.jpg 二つ目に昇進した宮治さん。
寿輔師匠の独演会でも何度か前座で登場した宮治さんですが、今回二つ目に昇進したとか。
二つ目になれば紋付羽織が着られるので、前座時代と雰囲気が違うのですが、
ちょっとテンションあがっていたというか、緊張しているというか、、なんというか、
汗かきまくりでちょっと違和感を感じました。
前座時代と違ってこそ二つ目なんでしょうが、二つ目になって気持ちが大きくなったみたいな、
いいんだか悪いんだか、以前の話ぶりを観たことがあるだけにあまり楽しくなかったかも。

ちなみにネタは「幇間腹」でした。

で、ここでやっと「シャボン玉とんだ」の出囃子とともに登場したのが、
 師匠。 今回も黄色のお召し物でした。(眩)


見台という上方落語ではおいてある台を置いての一席。
(釈台かと思っていたら違うんですね。ぐらぐらしやすいらしいです。)
また、小さい拍子木みたいな「小拍子」というものを用意していましたが、
これも上方落語では使うらしいですね。(ネットで2個340円で買ったと仰ってました)


ひとしきり客いじりをかました後(今回は少々おとなしめでしたが(笑))
昨年、放送作家の方にやってみませんかと言われたのが今回の演目「小倉船」で、
もともと上方落語で米朝さんが得意としているそうですが、関東ではかける人もいないので、
7割くらいアレンジして「竜宮」という名前で最近高座にかけているそうです。

7割もアレンジしちゃったんで、元の噺を知っている方には???かもしれませんが、
米朝さんのような人間国宝には人間国宝の「小倉船」、
あたし(師匠)のようなちんどん屋にはちんどん屋なりの「小倉船」があるんです、
と相変わらず師匠らしいお言葉とともにネタスタート。

元の小倉船のあらすじは、
 「小倉船から三十両落とした男が、フラスコに入って海中へ拾いに行くと、
  金は見つかったのだが手が出せないのでフラスコを割る。」って感じで、
その後、竜宮城にたどり着いて、、なんてところまでは大体同じなのですが、

竜宮城の風景が、寿輔師匠らしくて笑えました。
「地獄めぐり」のように次々と竜宮城で観るものを描写するのですが、
私が一番受けたのは、竜宮でたばこ屋を営んでいるのがサメ。
サメには殿方のナニが2つあるので、2個チン、ニコチン、、、でタバコ屋。

私の場合、隣に大ファンのマエカワさんがいらっしゃったので、
私が笑う前に、ネタを知っているマエカワさんが早めに大声で笑ってくれたりして、
それもあって、つられて妙に笑ってしまいましたが、
他のお客さん、、師匠を観るのが初めてなのか、あまり見たことがないのか、
ちょっと反応が遅めでした。(^_^.)

実は、昨年の暮れ、今輔さん(師匠のお弟子さん)が浅草演芸ホールで主任をつとめて、
師匠もそのちょっと前に高座に上がると聞いたので寄席に行った私、
師匠と少しお話をさせてもらったのですが、その時に小倉船を来年高座でやろうと思うんですよ、
仰っていたので、今回やっとそれが聞けて感激。


そして、もうちょっと落語会でも寄席でも足を運ばないと、、と改めて思った、
師匠の「竜宮」でありました。


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