映画「アヒルと鴨のコインロッカー」を観る [映画(あ行)]
タイトルが面白そうだったので中身も調べずに借りた作品です。
あらすじは毎度のamazonさんより。
大学入学のために仙台へ引っ越してきた椎名。
新居の片づけをしていると、同じアパートの河崎と名乗る男が声をかけてきた。
口ずさんでいたボブ・ディランの曲に興味を持ったらしい。
しかし、彼は初対面の椎名に、同じアパートに住むブータン人のドルジという青年に
広辞苑を盗んでプレゼントしたいから「本屋を襲わないか?」と誘う。
ドルジは河崎の元彼女の琴美と付き合っていたらしい。
また買うのではなく盗むのが大切だと奇妙なことを言う河崎。
椎名は逃げ腰だったが河崎の巧みな話術にのり、気づいたら本屋襲撃に加担していた!
これって原作があるんですね。
って、この作家の作品、一度も読んだことないんですが。(^_^.)
多分、出演している役者さんに取り立てて思い入れがないせいか、
ずーっとずーっとダレながら観ておりました。
河崎を演じる瑛太を観ると、
どうしてもこの作品を思い浮かべちゃって。(他に彼の出演作品見てないし)
他には、「耳が大きいなあ」とか「この人、カエラのダンナだっけ」とか
本筋と全然関係ないことばかり見てしまい。(^_^.)
おまけに、椎名役の濱田岳を見ても
「漁港でプロポーズしているCM(車だっけ)のアンちゃん」とか思ってしまい、
どうも作品の本筋に入れないまま観続けておりました。
途中から面白いな、って思ったのは、物語が急展開する中盤っていうか
もう後半に近いところで、椎名が河崎の説明を聞いて勘違いしていたことが分かって
本当のところはこうでした、って感じで、序盤に出てきた場面を焼き直す、って場面。
(細かいことを書いちゃうとこれから観る人がゼッタイつまらなく思ってしまうので割愛)
なぜ、河崎が椎名を本屋襲撃に誘ったか、、その理由も分かります。
「はーはー、そういうことだったのね」てな感じで妙に納得。
ま、こうやって書いても、観ていない人にはナンノコッチャだと思いますが、
多分、本で読んでいたほうが自分の想像力を使って楽しめそうな展開なのですが、
映像にすると面白いんですが、面白みが逆に減ってしまうような、そんな気も。。。
他に思ったことは、
◆ ああ、タイトルの意味ってそういうことだったのね。(最後にやっと分かった)
◆ 松田龍平が結構いい味を出してます。
◆ 大塚寧々、、、特に要らなかったような。。。
◆ 人を轢き殺して法で裁かれなかったのかしら、あのボンクラ息子。
(そんな登場人物がいるのですが、どうにもここは理解できなかった)
◆ ボブ・ディランって今の世代にも好きな人ってそんなにいるの??(驚)
って感じです。
ボブ・ディラン、私自身があまりリアルタイムで聞いていなかったので、
(作中で使われている曲(風に吹かれて)は私が生まれる前の曲で、
知ってはいるものの特に好きって感じでもございませんで(^_^.))
椎名が口ずさむほど好きな曲なの?それを聞いた河崎が声をかけて、、って展開に
あまり共感できなかった感じです。。 作者(伊坂さん)の趣味なのかもしれませんが。
と、モヤモヤ書き続けておりますが、
多分、若い世代の方が見ると共感しやすいのかな、と思いました。
「青春」。。。みたいな雰囲気も感じられますので、
若い人以外だと、郷愁に浸りたいような中年オジサンには向いているかもしれませんが、
世俗の垢で汚れまくってしまった感ありの私にはどうもイマイチ入り込めぬまま
(展開は結構面白いと思うんですけどね)
観終わってしまった「アヒルと鴨のコインロッカー」でありました。
きっと、本当は良い作品なんだと思います。。。(観ていた私に問題があったと思う~)