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シンガポール旅行記2011~ホッケンミー編~ [アジアの旅(シンガポール①)]

と、いうわけでたどり着いたゴールデンマイル・フードセンターですが、
お目当てはホッケンミー(福建麺)。

過去にも何度か記事でご紹介しておりますが、

(こちら)→ http://utsubohan.blog.so-net.ne.jp/2009-03-05
     → http://utsubohan.blog.so-net.ne.jp/2011-01-24-7


今まで行ってないところで食べようとるるぶ先生をぱらぱら見ていたら見つけたお店。
と、私は初めて知ったのですが、かなり有名なお店らしいです。

場所はフードセンターの階段を下りた下層部のエリアにある
RIMG2355.JPGこのお店「海南福建炒蝦麺」
最初気づかなかったのですが、ここだけやたらと人がいるので近づいて気づきました。

RIMG2356.JPGせっせと作るおじちゃん(左)
ひっきりなしに注文しに人がやってくるのをさばくのはオバチャン。
持ち帰りで1人前、と注文すると、「注文が多いから20分くらい待ってね!」と
超多忙な店のオバチャンがとても丁寧に対応してくれたので、
自分の分が出来上がるまでは、おじちゃんが作る様子を見学してました。

RIMG2357.JPG食べ終わったお皿
普通は食べ終わるとお皿を下げてくれる人がいるので食べっぱなしなのですが、
ここは混んでいて皿が足りないといけない、と思うお客さんがいるのでしょうか、
こうやって店まで皿を返却に来る人が結構沢山いました。

で、作り方ですが(おじちゃん、一度に11人前も作ってました(@_@))
ニンニクを中華鍋で炒めてからモヤシを鷲づかみで鍋に投入しジャージャー炒め、
黄色い太い麺を入れてしっかり炒めてから白い細い麺(ビーフンみたいな感じ)を入れて
大きなヘラとピンク色の大皿の二刀流でガッシガッシとかき混ぜて炒めてを繰り返し、
途中でニラを投入し、更にガッシガッシと炒めるおじちゃん。

すっごい体力要るだろうな、この作業。。(-.-)

その後、具を寄せて鍋の一角を空けて油とニンニクを炒めてから寄せてあった具と混ぜて
マホーの白い粉(笑)とスープを入れて二刀流でガッシガッシガッシガッシ。。。
RIMG2358.JPG 白い粉、かなり大瓶。
これで出来上がりかと思いきや、
オバちゃんが一人前ずつお皿にセッティングした海老とイカを一人前の麺と鍋の一角で炒めて
皿や持ち帰りの紙の上にざざーっと盛り付けて、その後はオバちゃんがライムとチリをのせて
持ち帰りは紙を四角に器用に包んで出来上がり。


結局、20分以上待ちましたが、
おじちゃんがゴーグルしながら(たぶん油飛び防止)ガッシガッシと炒める姿を見ていたので
全然飽きませんでした。。


で、てくてく歩いてホテルに戻り、いただきまーす。
RIMG2369.JPG一人前3S$(200円くらい)
量はさほど多くないのでペロッと食べられますが、とにかく安くて美味でございました。
スープを入れるのでちょとべチャッとした感じなのですが、それも私の好みの味で完食。


で、ここのホッケンミーが美味しかったので、他でもちょっと食べ比べてみたくなって、
あちこちでホッケンミーを食べてみました。


まず、ゴールデンマイル・フードセンターで食べた翌日、出かけたウビン島で注文したら、
RIMG2536.JPGあれ?
ホッケンミーとあったので注文したのですが全然違うもんが出てきました。
たまり醤油のようなこってり甘い醤油とニンニクで味付けた感じで全然別物。
後で調べたらマレーシア(クアラルンプール)ではこういうタイプのホッケンミーもあるみたい。
白身魚がいっぱい入っていて海老少な目、、まずくはないのですが、違うものが出てきたので
私としては残念というかちょっとがっかり。。。


で、その次の日、昼にオーチャードにあるIONモールのフードコートで食べたのが、
RIMG0924.JPGこんな感じ。
ショッピングモールに入ったきれいなフードコート価格で4.8S$(320円くらい)。
3ドル増しでホタテ入りを注文したら「没有(ないよ)」と店のネエチャンに冷たく言われ
普通のホッケンミーを注文したのですが(-.-)
RIMG0927.JPG海老のひげがすごかった
味はお上品なホッケンミーって感じで美味しゅうございました。。


で、この日の夜(帰国する前の日だったので)、やっぱりもう一回食べたいな、と思って
ゴールデンマイル・フードセンターの海南福建炒蝦麺へ。。。
早い時間にいったせいか5分くらいで買えました。(^_^)

RIMG1034.JPG地味目な趣なので
RIMG1036.JPG海老を探して上にのせてみた

やっぱりここのホッケンミーは安いし美味しいです。(^_^)


というわけで、今回の旅ですっかりはまってしまったホッケンミーでありました。
シンガポールはおいしいものがいっぱいで迷います。(^_^)


(つづく)


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シンガポール旅行記2011~ぶらぶら編③~ [アジアの旅(シンガポール①)]

映画記事と飲み記事もちょろっとアップして気分転換できたところで
シンガポール旅行記に戻ります。(^_^)



シンガポール到着翌日、食べたり足裏マッサージしたり、
チャンギ刑務所博物館でお勉強した後はホテルに戻り、
居心地悪いエグゼクティヴラウンジでビール一杯だけいただき、
夕食の調達に出かけました。
 

RIMG2328.JPGホテル入口から見える風景
RIMG2329.JPGちょっと歩いたところ
朝に通ったときにボーボー燃えていた巨大線香もさすがに燃え尽きていました。

RIMG2330.JPG近くの通り
RIMG2331.JPG夕方には仕舞うお店も
RIMG2332.JPGモスクを見ながら左を見ると
RIMG2333.JPG 泊まっているヴィレジホテル
RIMG2334.JPGで、モスク方向へ進みます
RIMG2335.JPG夕方のサルタンモスク
ブギス地区に泊まるとこのモスクを見てなんだか安心するのですが
何度も外は見ている割に、中には入ったことがございません。
私は信者でないし、一生懸命お祈りを探している皆さんがいらっしゃるのに
観光客気分で入る気がしないし、それにモスクは中が意外とガランとしているので
ま、入らないでもいいかって感じで。(^_^.)

で、モスクを通り過ぎたあたりで見かけたポスターが、
RIMG2336.JPGこのエキゾチックな女性はなに。
RIMG2337.JPGスリランカ航空
私が学生の頃は、日系航空会社のチケットは高くて手が出なかったので、
大韓航空とかキャセイとかパキスタン航空、スリランカ航空、アエロフロートなどで
ソウルとか香港、カラチ、コロンボ、モスクワなどを経由しながらヨーロッパに行くのが
一般的だったのを思い出しました。。
(この辺の話はバックパッカーの話なんで裕福な学生については不明です)

でも、この写真、CAさんたちがデジカメで自分たちを撮影しているって設定に。(笑)

RIMG2338.JPG左手に見える高層ビルが目印
確かコンコースショッピングモール、だったような気がする。(行ったこと無し)
RIMG2339.JPGRIMG2340.JPG
RIMG2341.JPG途中でこういう屋台を見ながら
RIMG2342.JPG振り返るとヴィレジホテル
RIMG2343.JPGコンコースが近づいてきました
RIMG2344.JPGハッピーアワーの誘惑には負けません!
(ハッピーアワーでも結構いい値段なのは嗜好品の税率が高いシンガポールならでは)
RIMG2345.JPGRIMG2346.JPG
RIMG2347.JPGこんな和食レストランも見ましたがポン酒も呑みません!
(だって、日本に帰ったら浴びるほど呑めるもん!)

と、道すがらの誘惑に打ち勝ちつつ、歩くこと10分ちょい。

RIMG2349.JPG 大樹を見ながら公園内を横切ると
RIMG2350.JPG モスク(の玉ねぎ)
RIMG2351.JPGゴールデン・マイル・フードセンター
観光客より圧倒的に地元民が多いホーカーズ(屋台)です。

ここのお目当てはホッケンミーです!


(つづく)


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浅草「浩司」でオフ会♪ [呑んだり食べたり(居酒屋)]

旅行記を書き始めてしまったので
(というかその前から違う記事をダラダラとアップしてたんですけど)
10月下旬にrtfkさんとオフ会を開催いたしました。




集合場所は分かりやすく(笑)浅草雷門前。

記事を読んでいるとお茶目なオジサン、というイメージだったのですが
(すみません、勝手にそんな人物像を作り上げていた私です)
実際にお会いしたら「渋い中年男性」という印象でした。(チョとビックラ)


ではではホッピー通りにまいりましょう、、とご案内してみたら、
当てにしていた「大勝」さんがお休み。(ーー;)

定休日を調べずに案内してした私が悪いのですがショック。

ではお向かいの「浩司」へ、、、とご案内。

今考えれば、もっとディープに「正ちゃん」でもよかったかな、、、なんて。



奥の小上がり席に着席し、

RIMG1958.JPG メニュー


まずはRIMG1947.JPG生ビールでカンパイ♪ うめー♪
つきだし、、すでに記憶が飛んでいるのですがマカロニサラダみたいに見えます。(上の写真)


おつまみは双方適当に食べたいものを注文したのですが、
結構あっという間に全部テーブルにやってきてしまい、テーブルがつまみでいっぱい。
 RIMG1954.JPG(すでに食べかけの写真)

私うつぼ、浅草に到着した頃、気分はすっかり「大勝」でチヂミ!だったので、
同じメニューを注文したらRIMG1951.JPG
作り置きをチンしてフライパンでジューっと温めなおした、、、って感じでした。
(チョト、トイウカ、カナリガッカリポイント)

とはいえ、ここはママさんがとても感じがよいので、作り置きでも仕方ないかな。
(ホッピー通り自体、作り置きをレンジでチン、スタイルが殆どだし)

RIMG1948.JPGホッピー通りといえば牛すじ煮込み
(ここの味付けは結構あっさりしています←対極はこってり甘い正ちゃんかな)
RIMG1949.JPGぽくぽく枝豆
RIMG1950.JPGエシャロット
RIMG1952.JPG川海老唐揚げ(盛りがよかった)
RIMG1953.JPGホルモン炒め
RIMG1955.JPGで。 ビールのあとといえばこれ。
RIMG1956.JPG焼酎、もちょっとほしいかも。
とかいいながら、 RIMG1957.JPGお代わり
そして、もうひとつ中をお代わりして中3つに外1つでホッピー終了。


焼酎少ないなあ、なんて思って呑んでいたせいかもちょっと飲みたくなり、
RIMG1959.JPGなみなみお願いします、、、なんて感じで注文した
RIMG1960.JPGポン酒 (銘柄失念)


初対面の方を前にこの飲み方は本当に失礼だったと記事にしながら反省。(-.-)

rtfkさんとは他のブロガーさんのお話や、お互いの記事のことなどなど、、、で
かなり盛り上がり、盛り上がりついでに私が二軒目の小料理屋にお誘いしてしまい
(しばらくご無沙汰しているお店だったので行ってみたくなってrtfkさんを連行(^_^.))
そこで再び日本酒をグビグビ飲んでしまったので、私も記憶が飛んだのですが、
rtfkさんもかなりぐるぐるしてしまったそうで(私が無理やり飲ませてしまった感あり)
誠に申し訳なしでございます。。。

とはいえ、またこれに懲りずよろしくお願いします。<(_ _)>

てなわけで暴走したことを反省しつつも楽しい浅草「浩司」でのオフ会でありました。。

明日からはシンガポール旅行記にもどりまっす!

 


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映画「犬と猫と人間と」を観る [映画(あ行)]

「ねこを探して」と同じく、タイトルだけで借りた作品です。

犬と猫と人間と [DVD]

犬と猫と人間と [DVD]

  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • メディア: DVD

内容はamazonさんより。
 
かわいいですか? それとも かわいそうですか? 捨てられた犬と猫をめぐる旅が始まります

町を歩けばあちこちで目にする光景があります。
それは、散歩中の犬や、路地裏でくつろぐ野良猫たち――。
しかし、全ての犬と猫が幸せな一生を送れるわけではありません。
空前のペットブームの影で、日本で処分される犬と猫は年間30万頭以上。
一日に1000匹近くが殺されている現実があります。
あなたは、犬と猫たちのことをほんとうに知ってますか?

捨てられた犬と猫をめぐる冒険が始まります
一人の猫好きのおばあさんの「不幸な犬猫を減らしたい」という思いから、
この映画は生まれました。そして、犬と猫をめぐる旅が始まります。
完成までには4年が費やされました。
監督は、ドキュメンタリー映画『あしがらさん』で路上に生きる人々に寄り添った飯田基晴。
犬と猫が歩くような低い視点から、人と犬猫の関係をしっかり見つめます。
映し出されるのは、鉄柵の向こうから悲しげな目で見つめる犬、
行政施設に持ち込まれる生まれたばかりの子猫たち。
更には、動物愛護先進国・イギリスの姿、捨てられた命を救うため奮闘する人々の苦悩。
でもそんな重苦しい現実の合間に描かれる、動物たちのほのかなユーモアが心をほぐしてくれます。

犬と猫をとおして見えてくる人間の姿
動物には関心がないというひともいるかもしれません。
でも、捨てられた命を懸命に救おうとする子どもや大人の姿から見えるのは、
「いのち」への愛情です。捨てる人たちも、動物が嫌いな訳ではありません。
そして、動物の処分を担う人たちにもまた、愛情があります。
それは私たち人間が抱えるエゴと愛。捨てるのも人間なら、救うのもまた人間です。
「犬と猫と人間と」からは、知られざる多くの現実の先に、
「かわいそう」という感傷を乗り超える、ささやかな希望がみえてくるはずです。










「ねこを探して」とまったく趣が異なる完全なドキュメンタリー作品です。


映画は、監督の飯田さんが一人のおばあちゃん(稲葉恵子さん)と話すところから始まります。


猫の保護活動を何十年にも亘って続けていたおばあちゃんが、高齢で保護活動が難しくなったこと
自分はそう長く生きられないし来年まとまったお金が入るので飯田さんに映画を作ってほしいこと、
映画を観たら捨てられる猫が減るような映画にしてほしいこと、を飯田さんにお願いします。
犬や猫に興味のなかった飯田さんは困惑して、自分でいいのでしょうか、と稲葉さんに聞くと
誰でもいいわけじゃないし、これでも自分には人を見る目があるのよ、と稲葉さんは答えます。
(稲葉さんは『あしがらさん』を観て飯田さんにお願いしようと思ったそうです)


こういうやりとりから始まった映画作りで、飯田さんは何を撮ってよいのか迷いつつ、
関連書籍を調べたり、と手さぐりの取材で映画製作を始めます。


最初に訪れたのは自治体が運営する動物保護センター。
でも、保護されている動物の撮影はほとんどのところで断られます。
(観るとかわいそう、、という意見が出てくるから、だと思われますが)
そんな中、撮影を協力してくれるセンターを見つけ取材します。
飼い主が見つからなければ保護されて5日で犬は殺処分されます。
(猫が譲渡対象になっていないところでは猫は保護された翌日、ということも)


犬猫の保護施設と病院を備えた財団法人神奈川県動物愛護協会が紹介されます。
毎年100匹以上の犬猫を保護し、里親を探し、
1000匹以上の野良猫の不妊手術を行っています。
この協会には里親が見つからずにずっと保護されている犬や
(毛の手入れをさせない為に年に一度羊のように毛刈りされるコッカスパニエルのデニー、
 甘えん坊なのにちょっと気に入らないと人に噛みつこうとする雑種のがじろう、
 噛み癖が直らない為一旦飼い主が見つかったもののその後協会にもどされたしろえもん等)
協会にマイペースで現れ保護されている犬にちょっかいを出す猫のにゃんだぼなど、
個性的な動物がいます。


その他には、多摩川河川敷で遺棄や虐待された猫の世話を続けるカメラマンの小西さんご夫妻、
山梨県で捨てられた犬を保護する施設を運営する小林さん、
その犬たちの飼い主探しに尽力されるオーストリア人カメラマンのマルコさん、
噛み癖の直らないしろえもんのしつけを行うインストラクターの山本さん、
すすき畑で子犬8匹を拾って育てながら飼い主を探す小学生の女の子たち、、
動物保護では先進国と言われるイギリスの事例、、、
稲葉さんが映画で取り上げてほしいという獣医の男性、、、


いろいろな人が登場します。


製作に4年の歳月がかかってしまい、映画製作を依頼した稲葉さんは
完成作品を観る前に残念ながらこの世を去ってしまいます。
自分のお墓の近くに無念の死を遂げた猫の為のお墓の区画も用意した稲葉さん、
そのお墓に手を合わせる監督の飯田さんの姿に
映画が間に合えば、稲葉さんはきっと満足してくれただろうな、と思いました。

保護された犬猫の撮影を承諾してくれる保護センターも中にはありましたが(千葉と徳島)
非難されるのを覚悟の上での承諾でしょうし、大変丁寧に説明してくれる姿に、
現実を観てもらうことでむやみに飼って身勝手に捨てる人が減ればと願っているのだろう、と
画面越しに感じました。
特に、徳島のセンターは、人間の都合で捨てられる動物の存在がある一方、
その殺処分を行う施設の建設で同じ人間が自分の家の近くには建ててほしくないという意見に
施設で処分する代わりに、処分する動物たちを鎮静器にいれた後トラックに積み、
炭酸ガスで殺処分しながら火葬場へ運ぶ、
そんな苦肉の策で対応せざるを得ず、
殺処分数を減らしていくこと、そういう意識喚起を行うことが自分の使命であることを訴えます。


また、神戸市の保護センターで殺処分を行う職員のみなさんたちも画面に登場しますが、
市立動物園に行きたいと思って市の職員になったのが、保護センターに配属になったこと、
もちろん自分は動物は大好きで、処分したくはないけれど
動物嫌いの人が処分するより自分のような動物が好きな人が処分する方が、
処分される動物にとってもいいのかと思います、という言葉に、
こういう方々が身勝手な人間の身勝手な行為の始末をせざるを得ない不条理さも感じました。


以前ニュースになった崖っぷち犬についても映画で取り上げられていました。
崖っぷち犬が引き取り手を募集するニュースが全国で流される一方、
同じ施設で保護されながら殺処分される犬がいるという事実も皮肉に思えましたが、
マスコミも崖っぷち犬を報じるなら、それと合わせて犬や猫の現状も取り上げるべきですし
(でもそういうのってなかなかテレビなどでは報じないものね)
マスコミが大挙して一匹の犬を報じている姿には滑稽さすら感じました。

 

映画の序盤で、ペットショップの様子、18歳以上ならローンを組んでペットが飼える、などという
セールスの文句が映し出されます。


私も一度だけペットショップに行ったことがあるのですが、
小さい子供だけでなく大人さえもペットに手を伸ばし連れて帰りたいような気持にさせられる作りに
(抱っこしたい方はどんどん言ってくださいねー、という店員にはちょっと嫌悪感を感じましたが)
こういうお店が沢山あれば、その場の勢いで買って家に連れて帰ってしまう人もいるんだろうな、
なんて思いました。


こういう2兆円市場ともいわれる日本のペット市場なので、
流行りの犬を繁殖させるブリーダーも多いわけで、それが犬や猫にとってよいものかどうか、、
大金払って犬や猫を買う(飼う?)、中にはそれで自尊心が満たされる人もいるのかなって思ったり。



神奈川県動物保護協会が野良猫に不妊手術を施すシーンで
生まれる直前の子供がたくさん入った子宮を獣医さんが取出すシーンがあります。。
何度やっても苦手でという獣医さんの言葉に、飯田さんはとりだされた子宮を触らせてもらいます。
温かく、でも冷たくなっていく、と飯田さんが語る塊、それも人間の身勝手と傲慢さによるものであり
年間1000匹近くの犬や猫が殺処分される日本、
保護されて里親が見つかり引き取られるのは数%という現状が、少しでも良化してほしいと思います。

 

動物保護で先進国のイギリスでは、猫や犬はブリーダーから直接買うか保護施設でもらうか、
非常に厳しく規制されています。
一方の日本は法的規制もなく、世の中にペットショップが多数存在している中、、
動物保護センターでの殺処分数が多いことから考えると、むやみに繁殖できないように規制するとか
ペットを飼う際のルールやシステムを確立しないといけないのではないかと思いました。
(決してそういうやり方はいいと思いませんが、そうせざるを得ないと思った次第で)



私自身は、父が動物嫌いだったのもあって、実家で飼っていたのは金魚くらいで
犬や猫を飼った経験もないままこの映画の感想を書いているし、
一人暮らしをして猫を飼おうと思ったことがあったものの、最期まで面倒を見て看取れるか、
考えても自信が出てこなくて未だに自分では未だ飼ったことがありませんので、
「犬や猫のこと何にもわかってないくせに」と言われてしまうかもしれないのですが、
今年の初めからちょこちょこお邪魔している某所の猫居酒屋のママさんが、
手弁当で猫を保護し予防接種を打って不妊手術を施し、名前と連絡先を書いた首輪をつけて
保護活動を長年続けている話を聞くにつれ、自分には到底まねのできないことだと思うのですが
この映画を観て、ちょっとだけ背中を押された気分でもあったりして、
自分にもうちょっと根性と覚悟つけてみたいな、とも思いました。

 

と、内容は現実(数字も含めて)を知ることで驚いたりもしましたが
(こんなこと今頃知ったの?と言われると困っちゃうけど(^_^.))
神奈川県動物愛護協会の「しろえもん」(トレーニングでやんちゃが少しずつ直っていきます)や
自由奔放な「にゃんだぼ」を観ていると和んだりもしますので、
全編通して見ていて悲しくなったり辛くなったり、、、ということはありません、念の為。


飯田監督が映画全般で訥々と語っているのが、非常に真摯な姿勢で好感が持てますし、 
映画製作のきっかけを作った稲葉さんが願った通り、
この映画を多くの人が見ることによって、無責任に犬や猫(他の動物も同様だと思います)を
飼うことのないように、殺処分されたり虐待される動物がこれ以上増えないように、
減ってほしいと思った「犬と猫と人間と」でありました。

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映画「ネコを探して」 [映画(な行)]

タイトルを見ただけで中身も知らぬまま借りた作品です。

ネコを探して [DVD]

ネコを探して [DVD]

  • 出版社/メーカー: アメイジングD.C.
  • メディア: DVD



映画の内容はamazonさんより。

行方不明の愛猫・クロを探して、時空を越えた旅が始まる。
まずは19世紀フランス。“自由”の象徴とされたネコは、
詩人ボードレール、音楽家プッチーニやラヴェル、画家ルノワールなど
多くの芸術家が愛を競い合う“芸術のミューズ”となった。
クロはどうやら、アールヌーヴォーの画家スタンランの描いた有名な“黒ネコ”の
生まれ変わりらしい。
クロの後を追って次に辿り着いたのは、ネコと人の距離が近い国=日本。
ここで出会ったネコは、和歌山県で駅長を務める有名なたま。
そして公園のネコ、路地裏のネコに仏文学者を囲む招きネコなど様々。
しかし、“ねこカフェ”のネコも、鍼治療中のネコも、クロの行き先は知らないらしく・・・。



 




いきなりフランス語でアニメが始まったので、え、これってアニメなの?と思っていたら、
アニメと実写のミックス、、というつくりの映画でした。


フランスの女性ドキュメンタリー作家ミリアム・トネロットによるドキュメンタリーで、
フランス人の女性が、行方不明になったネコの「クロ」を探しながら、
様々な国のネコと出会う、、、その中からネコと人間との関係を描いた作品で、
魔女狩りの頃から忌み嫌われていたネコが
19世紀のフランスで芸術作品に取り上げられるようになり、
スタンランの作品で描かれた黒猫の生まれ変わりの「クロ」を
主人公の女性が探しているうちにたどり着いたのが熊本。


水俣病患者の男性が、最初に異変を見せたのが魚を食べた猫だったこと
その後、自分も病気にかかったことを震えの止まらない体で訥々と語ります。
そして、水俣病の原因がチッソが海に垂れ流していた水銀、という意見に
チッソ側が反論する為、何百匹もの猫を捕獲し、水銀によって猫に異変が起きるのか
実験したところ、水銀で発病することが分かり、その結果をチッソは隠蔽しました。


次に登場したのが、和歌山電鐵 貴志川線貴志駅の「たま駅長」。
(wikipedia)→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9F%E3%81%BE_(%E7%8C%AB%E3%81%AE%E9%A7%85%E9%95%B7)


経営不振だった南海電鉄が路線廃止を決定した後、両備グループが引き継いで
和歌山電鐵を設立、経営移管で「たま」などの猫達が住んでいた猫小屋の場所が
整備されることになったのを知った飼い主が和歌山電鐵の社長に
猫を駅の中に住まわせたいと相談したことから「たま駅長」が誕生しました。。。
(現在は終身雇用のスーパー駅長)


次に登場したのが、イギリスの国鉄で働いていた猫たち。
国鉄時代の鉄道員達が猫が信頼に足る仕事のパートナーであるとカメラに向かって語ります。
国鉄時代は、信号や線路、倉庫をネズミから守る為、猫が働き、
猫のえさ代も支給されていましたが、1994年の民営化で国鉄は百数十社(だったかな)に
解体され、経費削減の名の下、猫のえさ=無駄、と見なされ、
2万人を超える従業員の解雇とともに、200匹の猫も解雇されました。
民営化後の鉄道は運賃が2倍に跳ね上がり、安全を軽視したことから大きな事故も多発、
民営化は失敗と言われるようになりました。


続いて登場したのはアメリカに住むドイツ人が開発した「キャットカム」。
野良猫を拾って飼うようになったものの、外を出歩く癖が治らないので
外でどのような行動をとっているのか気になった飼い主のドイツ人が
一分に一枚写真を撮る小型カメラを開発し、猫につけ、映し出された猫目線の写真を
ネット上で公開するとカメラの引き合いが殺到します。


そして舞台は変わり、アメリカ(ミネソタ)のキャットハウスへ。
本来の意味だと、キャットハウス=売春宿、なのですが、
ここのキャットハウスは、ホンモノの猫と一緒に泊まれるホテル。


同じアメリカ(ロードアイランド州)の認知症専門病院で働く猫2匹。
その内、オスカーという猫は終末医療病棟で人の最期をタイミングを察知し、
その患者に寄り添って最期を見届けます。(特殊な能力らしい)
同時に2人の患者がそのようなタイミングになった場合は、
家族が来ていない患者に寄り添って見届けます。。。


そして、一転舞台は日本に戻り。
上野のホームレスと共に暮らす猫、、、に続いて、
一兆円市場とも言われるペット大国日本の様子が映し出されます。

ペットショップ、洋服、猫カフェ、猫に鍼治療を行う病院、高級ペットフード、
70年代半ばから可愛い存在として人気の出た猫を取り巻く巨大市場の裏側で、
保護され引き取り手のないまま殺処分される猫の存在も紹介されます。

 




猫と人間の関係を描きながら、猫を通して今の人間の姿を映しだしている映画なのかな、
人間はどんどん変わっていくけれど(それが決して良くない方向だったりする訳ですが)
猫は変わらずいる、、そんなことを猫の様子を見ながら思いました。

過剰な演出もなく、製作者側の意図の押し付けもなく、ごくごく自然な形で
クロを探す物語仕立てで客観的に猫と人間の関係を描かれていたので、
(これがアメリカ映画だと違うだろうな、とか思った私(^_^.))
見終わった後にホンワカした気分になりつつも(猫の可愛い姿に)
一方で、人間の勝手な都合で猫に辛い思いをさせている面には苛立ち、
とはいえ自分にナニが出来るのか、、悶々としてしまったり。
なかなか複雑な気分でございました。


わ~っ、猫カワイイ!と手放しで楽しめる作品ではありませんが、
人の身勝手さ傲慢さを認識できる、というか、我が身を振り返ろうという思いになれる、
地に足の着いた作品だと思います。


猫が苦手、という方にはオススメしづらいのですが、
出来るだけ多くの人に見てもらいたい「ネコを探して」でありました。

 


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映画「やわらかい手」を観る [映画(や・ら・わ行)]

シンガポール旅行記が続き、私自身がちょっと飽きてきましたので(笑)
少々、映画記事と呑み記事をはさみます。。。。

 



予告編を観て気になっていた作品です。(劇場で見られなかったのでレンタルで)

やわらかい手 スペシャル・エディション [DVD]

やわらかい手 スペシャル・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • メディア: DVD




あらすじはamazonさんより。


ロンドン郊外で平凡な人生を送ってきた主婦マギーは
最愛の孫の手術費用の工面に奔走していた。
ローンも借りられず、仕事も見つからない。
絶望の中ふらふらと迷い込んだのは歓楽街のソーホー地区。
偶然目にした「接客係募集・高給」の貼り紙に思わず飛びついた。
しかし、そこは壁越しに手で男をイカせる“ラッキー・ホール”の風俗店だった。
驚きあわてて逃げ出すマギー。だが、残された道はない。
覚悟を決めて「仕事」を始めてみると、意外にも彼女はゴッド・ハンドの持ち主だったのだ!









マリアンヌ・フェイスフル、、、いつの間にこんなオバちゃんになっていたのか、、、
そんなことが最初は気になってしまったのですが、とても良い作品でした。


マリアンヌ・フェイスフル

マリアンヌ・フェイスフル

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1994/11/02
  • メディア: CD



このイメージしかなかったので、なんだかビックリしちゃって。(@_@)

あの胸にもういちど デラックス・エディション [DVD]

あの胸にもういちど デラックス・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: デックスエンタテインメント
  • メディア: DVD




今作のDVDの冒頭にこの作品の予告編が入っていたのですが、
マリアンヌ・フェイスフルが小悪魔的で可愛くて。
同じ人には見えなかったのですが、ハリウッド女優が年をとっても無理しているのと比べて
(プラスチックサージェリーってやつですね(ーー;))
彼女の歳のとり方はごく自然で好感がもてますね。
(この役を演じる為に太った、、なんていう記事もありましたけど)




原題は“Irina Palm(イリーナの手)”なので、今作は邦題の方がしっくりきました。



難病で余命短い孫オリーの治療をするにはイギリスからオーストラリアへ渡航しなければならず
治療費は無料とはいえ、オーストラリアまでの渡航費など多額の費用が掛かると医者に言われ
祖母のマギー(マリアンヌ・フェイスフル)は何とかお金を工面しようとします。
銀行では担保や貯金がないことを理由にローンが組めず、
職業案内所では職歴や資格がなく年齢がいっていることを理由に仕事を紹介してもらえません。


「ホステス募集 高給」の張り紙につられて面接に行くと、ホステス=接客係とは婉曲な表現で
実際やるのは壁越しの穴から突き出された男性のナニを手で行かせる仕事。
(こういう作り(穴)は東京で見たが、ロンドンではここだけ、と支配人が自慢してたけどホント?)

マギーの柔らかい手を観た支配人ミクロスが、週900ポンド支払うと提示するのを断ったマギー、
こんな仕事はできないと思う一方、こんなに高級な仕事が他で得られるとも思えず、
止む無く仕事を引き受けることにします。


ためらいながら、また罪悪感にかられながら仕事を続けるマギー、
息子トムもローンの審査に通らず、マギーも買った宝くじは当たらない、
おまけに給料は週200ポンド。ミクロスに約束と違うというと「一生懸命稼げば」と厳しく言われ、
久しぶりに孫の見舞いに行くと、あと4週間しか時間がないとトムに言われ、
マギーは仕事をこなして費用を工面しようと決心します。

もっと稼ぎたいというマギーにミクロスは「イリーナの手」と名付け、
マギーのやわらかい手が評判となり、店は繁盛していきます。


孫の病気を心配するマギーの辛い気持ちを理解してくれるのは同僚のルイザだけ、
付き合いが悪くなったことを咎める友人たちには仕事をしていることだけを告げます。
そして、マギーはミクロスに時間がないこと、あと6000ポンドが必要なこと、
前借できたら借りた分を返しても残りの働き分は利子でミクロスに渡すことを条件に
ミクロスから6000ポンドを前借りし、息子に渡航費用として渡します。

当然のことながら大金の出所を息子トムは問い詰めますが、マギーは決して答えません。


と、働き過ぎで右肘を痛めた(!)マギーはミクロスに言われて左手で仕事を続けます。
右肘をギブスで固定したマギーの姿を観て心配しつつも疑問に思う息子トム、
村の人たちもマギーはどうして怪我をしたのか、はっきりとは答えないマギーに
村中がマギーについて噂を立てるようになります。


ある日、同僚のルイザがマギーに客がすべて行ってしまうことを理由にクビにされます。
それを気にかけたマギーはルイザの家まで訪ねたものの
ルイザに憎まれたまま追い返されてしまいます。


そんな時、他の店から引き抜きされ借金肩代わりの申し出も受けますが、
マギーはミクロスの店に残る決心をします。

その頃、夜になってもマギーが戻らないことを知ったトムがマギーの行動を疑い
マギーのあとをついていき、風俗店に入るところを観てしまいます。
そして、トムはマギーを「売春婦」と呼び、受け取ったお金を1ペニー残らず返す、
あの店に再び行ったら孫のオリーには今後一切会わせないと言い放ち
マギーに店に電話をさせ、仕事を辞めると言わせます。

仕事を辞めたマギーは、久しぶりに友人達のところにお茶を飲みに行き
仕事のことを聞かれて「ラッキーホール」のことを話します。
大した仕事をしていないだろうと高を括っていた友人たちはマギーの話に驚き、
そんな友人たちの姿を観ながらマギーはその場を去っていきます。


トムの妻サラは、孫オリーのためにお金を工面してくれたマギーの気持ちを理解し、
マギーにこれまでの誤解を詫び、感謝の気持ちにオーストラリアへの航空券を渡します。


渡航当日、トムと一緒に病院までついていったマギー、
自分はオーストラリアに行かないこと、理由は言えないからよくなって早く戻ってくるように
と、孫オリーに伝え、店(ラッキーホール)に行き、ミクロスと再会します。。



 

若くして結婚し、一生懸命家事をこなし息子を育てててきたマギー。

夫を亡くした後、孫が難病にかかり、大金が必要になって、飛び込んだ風俗店。

F○CKという言葉さえ言えず、取り柄といえば真面目なところだけ。


そんなマギーが自分を見下していた村の友人たちに仕事の話をし、
私はロンドン一の売れっ子だと自慢する、そのときの表情がとても素敵だったし、
自分に自信を持つことで表情が晴れやかになっていくマギーの姿に心打たれました。
理解を示さない息子トムに対して(大好きなお母さんにそんなことしてほしくないもんね)
理解を示してくれたのがこれまで不仲だった嫁、というのに救われた感もあり、

マギーを見守るミクロスもかなりの強面ながら優しさが滲む表情が良うございました。


決して綺麗事ではない物語ですが、ある種おばあちゃんのシンデレラ物語というか
某ハリ○ッド映画では味わえない心温まる話でオススメです。(^_^)


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シンガポール旅行記2011~チャンギ刑務所博物館編②~ [アジアの旅(シンガポール①)]

迷いながらもやっとたどり着きました、チャンギ刑務所博物館。

RIMG2310.JPG 非常に静かなところです

入口には、
RIMG2311.JPGチャンギの壁画の説明
(wikipedia)→ http://en.wikipedia.org/wiki/Changi_Murals


日本によるシンガポール占領時代、
チャンギ刑務所に収容されたイギリス兵(狙撃手)Stanley Warren氏によって
刑務所内の壁に描かれた絵のことだそうです。
戦後忘れ去られた壁画が1958年に発見され、Warren氏によって修復され
(修復は1988年までかかったそうです)
壁画自体はWarren氏の高齢化で5枚中4枚しか修復できなかったそうですが、
現物はチャンギキャンプの陸軍訓練センターに飾られているそうです。

私が行った刑務所博物館と礼拝堂には複製画が飾られていますが、
Warren氏は限られた材料と厳しい環境の中でキリスト降誕などの壁画を描いたそうです。

RIMG2312.JPG で、もちょっと進むと入り口
入館料は無料です。 でも、写真撮影はNG。

とはいえ、以前は写真が撮れたようで、
こちらのサイトをご覧いただけば雰囲気はわかると思います。。

(こちらね)→ http://homepage3.nifty.com/htaguchi/monument/changinew.html


ちなみに、私が中に入ったときには、先客というか白人中年男性1人。
その後、団体客(アジア系)が入ってきては滞在10分未満で退出、、なんて感じで2組。

うるさい団体客にわいわい長居されても嫌なのですが、
場所が場所だけに何だか複雑な気分にもなりました。。




で、撮影NGだったので、展示されていたものをメモしました。以下列記します。

◇1941年の日本軍の侵略ルート地図

◇シンガポール側についた他国の軍隊の説明
 (インド67000、英国39000、豪州/パキスタン/NZ/オランダ15000、シンガポール/マラヤ1600)
 (飛行機は256機)

◇2001年シンガポール通商大臣Georg Yao氏の言葉
 (平和と当たり前のことと思わないことが大切であり、
  戦争が二度と起きないように、自国を守る必要が二度と無いように)
 
※私がその場で日本語で訳してメモしているので実際はちょっと違うかもしれません

◇日本軍の軍服や刀(オランダ/KNIL博物館からの寄贈?)
  サムライソード(SAMURAI SWORD)と記述されていました

◇日本による占領時代の様子
  日の丸が町中に掲げられている写真、
  日本兵が現地の老人を敬っているのを観て驚いたという地元学生の証言
  大日本帝国の法に従わないという理由で8人の現地人の首を刎ね、周囲に晒す日本兵の写真
  毎日「運動」と称して体操をさせられ、青い星のマークを洋服につけるように強いられ、
  更に昭和天皇の要る北東に向かってお辞儀し日の丸掲揚を強いられたという証言
  技術者として働く現地人の月給が63日本ドル、日本ドルは「バナナマネー」と呼ばれたが
  占領中にインフレで価値がなくなった。(日本敗戦後はもちろん価値ゼロになるわけで)
  シンガポールを昭南島と呼ぶこと、毎日の君が代斉唱を強いられたという証言
  占領時、飢餓や食糧不足が増え、食事もお粥やわずかの塩魚で凌いだという地元民の証言
  「日本の行いを決して忘れない」という言葉。

◇チャンギ刑務所に捕虜として収容されていた人たちの様子
  「3年半の間、毎日死の恐怖を感じていた」というイギリス人兵Jack Sharpe氏の言葉
  収容されていた房の見取り図(狭い部屋にコンクリート製のベッド)
  収容されていた人たちの無事を祈ってオーストラリア人たちが作ったキルト作品
  (チャンギキルトと呼ばれるそうです)
  刑務所で使われていた脱走防止用フック(塀の上に設置されていた)
  捕虜が使っていたふんどし、鍵、名札、房のドア、有刺鉄線や塀(実物)
  ラジオ(BBCを聞くと罰せられたそうです)

◇日本軍による残虐な殺戮
  日本軍の指示に逆らったインド人たちの処刑(処刑と称した殺戮と書いてありました)
  逃亡しないと約束する書面にサインしないと病人をつれてきて感染すという日本軍に逆らい
  英語で偽のサインをしたイギリス人の証言
   (チャーチル、ミッキーマウスなどのサインだったとか)

◇KEMPEITAI(憲兵隊=秘密警察)についての記述
  拷問に使った道具(荒縄)の展示、火責め、水責めの様子

◇日本軍占領時代の苦しい中、精神的な支えとなった教会の存在について

◇鉄道建設に駆り出された人たちの強制労働

◇ベリベリ(beriberi、脚気のこと?)に罹った人たちに無理やり消毒薬を噴霧する様子の写真


などなどです。。



占領した側の日本人としてみるのが辛い写真もありましたが(ぼけていたけれど)
かといって見ないで済むものでもないし、と思いながら1時間ちょっと見学しました。

日本兵全てが残虐だったかというと、
中には捕虜に水をそっと差し入れをしたり、なんて人もいたようで、
そんなことを知って本当に少しながら救われた気持ちになれましたが、
シンガポール国立博物館イメージ・オブ・シンガポールなどでも展示されていた通り、
「昭南島」として日本に占領されていた3年半は、
シンガポールの人々にとって一番長くて辛い時だったのだと思いました。

展示をひととおり見た後、
RIMG2314.JPG外のチャペルを見学し
RIMG2316.JPGレストランがあったのですがさすがに呑む気起きず
バスに乗ってホテルに戻りました。。。


以前訪れたシンガポール国立博物館と同様に
設立以降、展示内容などは少しずつマイルドになっているのかもしれませんが、
こういう場所を訪れる機会を得たことは自分にとって大きな経験となりました。


でも、毎度思うのですが、
日本の学校でこういう教育もちゃんとしないといけないのにね。
アメリカが戦争で敵方だったことも知らない人が増えているのを以前テレビで見て
驚いたのですが、日本の過去は歴史として学ばないと、アジアの他の国々から
「何にも知らない人たち」として相手にされなくなってしまうような気もします。。。


シンガポールに旅行に行ってちょっと時間があれば立ち寄れるところですので
多くの日本人の人にも訪れてほしいと思ったチャンギ刑務所博物館でありました。


(つづく)


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シンガポール旅行記2011~チャンギ刑務所博物館編①~ [アジアの旅(シンガポール①)]

シンガポール到着翌日、ホテルの朝ごはんで悶々したまま出発し、
鑑賞予定のパフォーマンスのチケット発券、フィッシュボールヌードル、足裏マッサージ、
ときたあと、地球の歩き方先生で以前から気になっていたところに向かいました。

タイトルにも書いておりますが、「チャンギ刑務所博物館」です。

地球の歩き方先生には小っちゃく掲載されている場所ですが、説明では以下の通り。

チャンギ空港近くにあるチャンギ刑務所は、第二次世界大戦中の日本統治時代に
日本軍の捕虜となったイギリスやオーストラリアなどの連合軍兵士の収容所として
そして、戦後は日本軍の戦犯者の刑務所として使われていた場所だ。
連合軍兵士の捕虜によって建てられた英国式の木造礼拝堂と
大戦中の記録を残す博物館が刑務所の外に移築され公開されている。
博物館は、時系列にそって捕虜の遺品や日本軍による虐待のパネル写真などとともに
捕虜となった連合軍、シンガポール人の体験談が実名入りで展示されている。

という場所です。

一人ぶらり旅なので、こういうところにも時間をかけていけるわけで、
学校で戦争についてロクに学んでいない私としてはこういうところに
日本人として足を運ぶのも一つの選択肢だろうと思って行ってまいりました。


で、行くのはブギスからバス、または、地下鉄でタンピネスという駅まで行ってバス。
(タクシーは論外なので使いません!)

バスって結構時間がかかるかな、、なんて思って、
RIMG2279.JPGタンピネス駅まで行ってからバス

ビル群の中心部からちょと外れた住宅街で、
RIMG2280.JPGイスラム教の方も多いのでこういう服装の女性も。
RIMG2281.JPGバスターミナルに向かっていると
株式投資の売り込みみたいなアンちゃんにつかまってしまい。。。
「私、日本人でここに住んでないし。観光客だから」と言っているのにしつこい。(怒)

なもんで、

株に興味ないから!」とアンちゃんを突き放してバス乗り場へ。。

しつこいんだよ、アンちゃん。。。(ぜーぜー)

RIMG2283.JPGRIMG2285.JPGマックカフェ
RIMG2292.JPGUFOキャッチャー
RIMG2293.JPG知ってるキャラいっぱい
RIMG2286.JPGてな感じでバス乗り場を探します
RIMG2287.JPG一か所に3つの行先が並列していて
自分の行きたいところに並びます。

RIMG2288.JPGかなり蒸し暑いです。(-.-)
RIMG2289.JPGダブルデッカーがいっぱい
RIMG2291.JPGこういう売店、日本と同じですね。
RIMG2290.JPGで、やっと見つかりました
RIMG2294.JPG29番 チャンギヴィレッジ行き

とはいえ、途中でどうやって降りてよいのかわからないので、
運転手のおじちゃんに「チャンギ刑務所博物館に着いたらよんでください」とお願いし
おじちゃんのすぐ後ろに着席。

RIMG2295.JPG出発~。
RIMG2296.JPGバスの停留所が記された案内
通りの名前とバス停名、始点からの距離が記されているので、
RIMG2297.JPGICカードをタッチする端末
ここに距離数が記されているのをチェックしていれば大体どの辺で降りればよいのかわかります。
RIMG2299.JPG とはいえ、お初の場所で不安です。。
バスはどんどん郊外に進んでいくと、博物館の停留所の一つ手前、で
「ここで降りて先の信号を右に曲がればつくから」と運転手さんに言われて下車。

RIMG2300.JPGここでいいのかしら。(不安)
RIMG2301.JPG信号がなかなか見つからないす。(-.-)
RIMG2302.JPG場所的には合っているみたい
RIMG2303.JPGが、右に曲がったら現在の刑務所
RIMG2304.JPG刑務所にきたのではないのに。。。
おじちゃんに「博物館(MUSEUM)」が聞こえずチャンギ刑務所に行きたい人と思われた私、
信号のところに戻って、自分が乗ったバスと同じ番号のバスが曲がる方向をチェック。
信号を左、、、に曲がるので、私もそちらの方向へ。

RIMG2305.JPG 間違っちゃったよ。(てへ)
RIMG2306.JPG自転車専用レーンもございます
RIMG2307.JPGで、てくてく歩いていたら、
RIMG2308.JPGあ、お花が南国っぽいわね。
RIMG2309.JPG チャンギ刑務所博物館の停留所を発見
RIMG2310.JPGあった、博物館。。。。

ほっとしました。。。。。

さささ、中に入りましょう。

(つづく)


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シンガポール旅行記2011~フィッシュボールヌードル編~ [アジアの旅(シンガポール①)]

ぶらぶら歩きの話は一旦お休みして、今日はごはんの話。


 

シンガポールというとチキンライスやホッケンミーばかり食べておりましたが、
今回の旅行でちょっとハマったのがフィッシュボールヌードルでございました。

漢字で書くと、「魚圓麺」。


初めてシンガポールを訪れたとき、セントーサ島の水族館のレストランで食べて以来。
あれからどうして食べてなかったのか自分でもよく分からないのですが、
ホテルの朝ごはんでモヤモヤしていたときに入ったイオンモールのフードコートで
行列ができていたので「これは美味いに違いない」と思って私も並んでみました。

 RIMG2259.JPGフードコート入り口
RIMG2266.JPG並んだお店 潮州魚圓麺
RIMG2260.JPGまずはレジで注文
スープあり、スープなし、どちらにするか言って、
目の前に置いてある麺のサンプルから食べたい麺を指さして支払。(1人前5ドル(330円くらい))
ちなみに麺は、ミータイマッ(Mee Tai Mak)、ミーポッ(Mee Pok)、ミーキア(Mee Kia)、
クェテイオ(Kway Teow)、ミー(Mee)の5種類。
私が選んだのはこのうちどれなのか不明ですが、卵麺みたいな黄色い麺。

RIMG2261.JPGyellowtailのすり身、と書いてありますが
yellowtailってぶり?はまち?

RIMG2262.JPG調理風景を眺めて待ちます
RIMG2263.JPG出来上がり♪
RIMG2264.JPGぷりぷりほわほわのすり身が7個
RIMG2265.JPG揚げた豚の脂

ウマ~イ♪ (^_^)

これは二日酔いの朝でもいける味です。

すり身ももちろん美味しいのですが、スープがこくがあって、でもあっさりして。
途中でチリソースを入れて味に変化をつけて食べたらさらに美味しくてあっという間に完食。



で、美味しかったので、翌日も食べました。


ホテルのインド料理レストランでパクチーたっぷりの朝ごはんにギブアップ宣言し、
近くのラッフルズホスピタルへ。 


いつもここではチキンライスを食べていたのですが、フィッシュボールのお店も並んでいたので
前日美味しかったことを思い出し、注文しました。

RIMG2392.JPG 4.5ドル(300円くらい)
すり身は5個(ちょっと少ないかな)とかまぼこ?レタスに青ネギと揚げネギ。
RIMG2393.JPG今回は平べったい麺で。

イオンモールの麺は揚げた豚の脂でこくが出ていたのですが、
こちらは揚げネギなのでこくはあまりなくて、全体的にさっぱりした味。
多分、こちらの方が二日酔いの朝に合っているような。(笑)


最近、チキンライスやホッケンミーのローカルフードばかりだったのですが、
こんなに美味しいなら、また食べないと!と思ったフィッシュボールヌードルでありました。

(つづく)


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シンガポール旅行記2011~ぶらぶら編②~ [アジアの旅(シンガポール①)]

だらだらぶらぶらと歩いた記事、、の続き。

ラッフルズ・シティで無事チケットを発券した後は、地下鉄でオーチャードへ移動して
イオンモールのフードコートでごはんを食べて(これはいずれ別記事で(^_^))

RIMG2267.JPG地上に上がってこんなオブジェを観て
RIMG2268.JPG一応入り口を撮ってみました
RIMG2269.JPG 外観はかなり不思議です
さすがに全体は撮れませんで、外観はこちらをどうぞご参考に。。→  http://www.makeupstash.com/2009/07/sephora-in-singapore-ion-orchard-store.html

RIMG2270.JPG 初めて訪れたころからある高島屋
伊勢丹や高島屋は以前からあるので利用するわけでもないのですが見かけると安心します。
(そのくらい最近はショッピングモールがボコボコできるのでついてけません)
ここの地下道を通って道の反対側に行きましょう。
RIMG2271.JPG 向かうはラッキープラザ
以前にも訪れた足裏マッサージのお店に行こう思って。(^_^)

RIMG2272.JPGパスポートなどの証明写真屋さん
このラッキープラザは以前も書いたと思いますが
出稼ぎでシンガポールにやってきているフィリピン人の方々向けのお店が多いので、
仕事を探すときに利用する証明写真のお店などもあるんですね。

RIMG2275.JPG フィリピン食材のお店も多いです
RIMG2274.JPG で、今回お世話になった足裏マッサージのお店。
「サニー・フット・リフレクソロジー」、一度だけ使ったことがあったので、
今回も連日利用しましたが大満足でした。(これもいずれ別記事で(^_^))

ちなみに、チャウチャウ犬オバちゃんにほぐしてもらったホテル隣接のお店、
今回は開いていなかったので利用できませんでした。。(つぶれちゃったのではと心配。。)

足裏マッサージでさっぱりした後は、ラッキープラザ内をしばしぶらぶら。
RIMG2276.JPGフィリピンの食材店
RIMG2277.JPGフィリピンカフェ
RIMG2278.JPG故郷へ送金してくれるお店
送金のお店、、とにかく沢山あるのですが、レートや手数料が違うからでしょうね、
繁盛しているお店と全然お客さんのいないお店、、二極化していました。。。


なんて感じでぶらぶらした私ですが、このままぶらぶら記事を続けても飽きそうなので、
明日は違うネタにいたします。

(つづく)


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