SSブログ

「ツリー・オブ・ライフ」を観る [映画(た行)]

予告編を観ていて気になっていた作品、「ツリー・オブ・ライフ」を観ました。

Tree of Life.jpg テレンス・マリック監督作品

(公式サイト)→  http://www.movies.co.jp/tree-life/




あらすじはgoo映画さんより転載。

若い頃に弟に死なれたジャックは、仕事で成功し中年にさしかかった今も
子ども時代のトラウマに囚われていた。
1950年代半ば、中央テキサスの田舎町で暮らしていた10代のジャック。
夢のように美しい風景に包まれていながら、彼の生活は、強権的な父親に
完全に支配されていた。
「男が成功するためには、なによりも力が必要」と信じ、自分の信念を息子たちに
叩き込もうとする父親。
我が子に無償の愛を注ぎ続ける聖母のごとき母親。
そんな相反する両親に挟まれ、翻弄されるうち、幼かった少年はやがて純真さを失い、
そんな自分に傷ついていく…。
時が経っても痛みを伴う回想の中で、ジャックは心の平安にたどりつけるのか?



 

予告編はこちらです。






で、、、、 これから鑑賞ご予定の方は、ここから先はどうぞ見ずに劇場へ!









ここからは私の率直な感想なのですが、

 

 



 

 

超長い です。

 

 



予告編を見て物語を想像して劇場に行った私もいけないのですが、
全然違っていまして。(ーー;)

私が想像していたのは、子供の頃、父(ぶらぴ)が嫌いだった息子が大きくなって
(演じているのはショーン・ペン)、父のことを理解するようになり、和解、、、的ナあらすじ。

ブラピが年とった感じだったらロバート・レッドフォードが出てきてもいいのかな、とか
少々乱暴(ーー;)な想像も交えて、、、だったのですが、もう全然違っていて。。。

タイトルの「生命の樹」というとキリスト教の中の樹を思い出しますが、
(wikipedia先生)→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E5%91%BD%E3%81%AE%E6%A8%B9

家族が樹の枝のようにつながって広がっていくとか、そんなことも想像しつつ、
結局よく分からないまま、、、だったり、
映画の冒頭で、聖書の「ヨブ記」の一節が登場するのですが、
もうその時点で「こりゃ、ついていけないかな」と思ってしまった私、
大人になった息子ジャック(ショーン・ペン)が大都会のビルのオフィスにいる画面の後、
地球が生まれてマグマが爆発して、生命体が登場して
(くらげとかウーパールーパー(多分)が海の中を泳ぐ姿とかも映ったりして)
なんだか唐突に恐竜が現れて(ジュラシックパークかと思ったよ)
なんて映像が多分20分くらいは続いたと思われ、







本気で眠りそうになりました。





でも、ここで踏ん張って見届けないといかん、と目を開けて見たんですけどね。



その後は、ジャックの回想というかなんというか、自分が生まれて弟たちも生まれて
お母さんは優しいけれどお父さんはいつも威張ってて(そんな時代だったんでしょうね)
お父さん大嫌い!なんて思っていたらお父さんの会社がつぶれて引越し。。。。。


って回想シーンが終わったら、大人になったジャック(ショーン・ペン)が
昔の家族たちが砂浜で戯れているところに合流して、、、なんて映像で終わってしまい。



ました。

 



これは何度も見れば理解できる、、、という気がしませんで。


途中に挟まれる映像は非常にきれいで素敵なのですが、
感性で見なければいけないような、そんな気持ちにもなったりして(せりふ少ないし)
ああ、私には無理な映画だったなあ、、、という気持ちで劇場を後にしました。。。


周囲で見ていたお客さん達も「長いし(138分)分からなかった」と口々に言っていたのですが
カンヌでパルムドール賞を取ったとはいえ、多分、沢山の映画館でロードショー公開するより
単館上映する方がしっくりくるような映画にも思えました。


予告編で勝手に想像して劇場に行っちゃダメだな、なんて己にも深く反省。。(ーー;)




平凡なある家族の話、ではあるのですが、それだけではないというか、
人の人生はその人が作っている、、、というわけではなく、
地球が出来てから連綿と続く流れの中の一つである、といいたいのかな、
それって深読みしすぎかしら?とか観終わった後にも疑問の渦がぐるぐる状態です。


お父さんが嫌いになっていく描き方も、イマイチパンチに欠ける気がしなくもなく、
途中から、「この男の子がショーン・ペンみたいになっちゃうのかー」とか
「この男の子(次男役の子)はブラピのチッチャイ時みたいだなー」とか、
「DDTってアメリカでも頭からシューシュー噴霧してたのかー」とか
フィオナ・ショウが祖母役なんてやるようになっちゃったのかー」とか、
本筋と関係ないところにばっかり目が行ってしまった感もございました。


また、次男がなぜ若くして亡くなったのか、理由が分からなかったというか、
長男ジャックが自分の言葉で死なせたと思っているようにもとれたのですが、
そのあたりもモヤモヤしたまま終了してしまい消化不良の感あり。



音楽はクラシック(ブラームスとかスメタナ(モルダウ)とかバッハとか)がずっと流れていて
素敵でしたが、自分としては理解できぬまま、、、だった「ツリー・オブ・ライフ」でありました。


nice!(5)  コメント(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画