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お江戸日本橋亭で「白鳥倶楽部」① [落語・お笑い]

お久しぶりの落語記事です。


 

落語というと最近浅草演芸ホールや末広亭などの定席寄席から遠ざかっておりますが、
6月中旬にお江戸日本橋亭へ三遊亭白鳥さんの落語会を聞きに行きました。

白鳥サン.jpg 新春談笑ショー以来の御目文字

が、5年ぶりくらいのお江戸日本橋亭、コレド室町とかも出来てたりして風景が異なり
しばし迷い、近くの店の人に道を聞いたりして辿り着いたのが開演10分前。
目茶苦茶混んでいて一番後ろに追加で置いてもらった折りたたみ椅子に着席。

まさか、こんなに混んでいるとは思わなかったと吃驚していると18時ぴったりに開演。

 




最初に登場したのは前座の林家しん歩

黒いセルロイドのメガネをかけていたのですが、
師匠のしん平に「おまえの顔は市◎◎也に似ているからめがねをかけろ」といわれたから
メガネをかけてます、といって笑いをとっていたのですが、確かに似ています。(^_^.)
今年の秋に二つ目に昇進しますが、落語協会からは取り消しもあるといわれています、、、と
再び笑いをとってから始めたのが「最後のデート」。

今日は結婚記念日、というオジイサンとオバアサンが、初めてのデートで行った寿遊園地へ。
初めてのデートで新しかった遊園地も、今では古めかしい遊園地と化していた。
最初に行ったコーヒーカップでは若いカップルに負けじとオバアサンがハンドルをぐるぐる回し
オジイサンが目を回してしまい、続くメリーゴーラウンドではオジイサンを抜かそうと、
オバアサンがジョッキーばりの格好で馬にのり。。。。
次のジェットコースターで、眼下に見えるお化け屋敷に入りましょうね、と言うや急降下、
ワーーーーーーーーーッと揺れていたらお化け屋敷に入る前にオジイサンがお化けになってました、
というオチ。


前座から創作落語というのが初めてなので驚きました。

話自体が面白いって感じではないのですが、
ジェットコースターで揺れる老夫婦を演じるしん歩さんがなかなか良うございました。

なんだかまだ初々しいというか、オチきれない感じのオチに若干苦笑してしまったものの
今後もめげずに創作落語で頑張ってほしいな、と温かく応援したい気持ちになりました。

 




続いて、出てきたのが白鳥さん。


いつものようなジャージ模様でも白鳥の家紋の着物でもなく、普通にグレーの地味目な着物。
え、なんでこんな地味な着物?おまけに出てくるのが早いんじゃないの?と思ったら、
仲入り前の噺が15分で終わっちゃうので、時間調整で出てきました、とのこと。(笑)

おまけに、
前座から新作落語ですから今日は江戸前の噺は一切出ません!と言い切ってました。(笑)


白鳥さんは、三遊亭円丈師匠の二番弟子、
来週、お江戸日本橋亭で開かれる一門会で「古典」をやれと師匠に言われてしまい、
実家の高田に帰って友人の岸田君(この人の名前は必ずマクラで登場します)の車の中で
小三治師匠、志ん朝、談志バージョン(だったかな)の「唐茄子屋政談」を聞いた後、
師匠に「チラシに載せるから演目を決めなさい」といわれ、岸田君のCDを思い出し
思わず「唐茄子屋政談をやります」と答えてしまった、、、、そうです。

白鳥さんの古典の改作、結構すごいのですが、今回は改作しないでそのまま話すらしく
ある意味聞いてみたいのですが、コワイ、、、という気持ちもあったりして、
現在参戦するかまだ思案中のワタクシです。。。

円丈バザール.jpeg円丈大バザール

と、ひとしきり、一門会の宣伝をして袖に引いていった白鳥さんに代わり登場したのが
三遊亭玉々丈さん。 円丈さんの8番弟子です。


前に出た白鳥さんも話していた7/10の円丈大バザールで
師匠に「神楽をやれ」と言われて現在練習中、とのことでしたが、
噺家さんがかっぽれ踊ったりするのは見たことがあるものの、神楽をやるなんて初耳。
今は弟子が8人、来年には10人に増えるということで、さん喬一門に負けてはいけないと
今回一門会を開くって師匠が言うんですけどねぇ、、という玉々丈さんの演目タイトルは

「たまたま太神楽」


たまたまだいかぐら。(笑)   

これだけでも観にいく価値があったりして、とか思う私です。。(^_^)

で、肝心の噺、鶴の恩返しを現代に置き換えたら、、、と話し始めたのが「ニワトリ」。

本日開店という張り紙の焼鳥屋に入った男、
店主の手つきが覚束ないので訊ねると、昨日まで縁日でカラーヒヨコを売っていたという。
オススメは?ときけば「白」。 
売れ残りのカラーヒヨコ(が育ったやつ)を捌いて焼こうとしているらしい。
それを知った男は「白」が不憫になり3万円で引き取って自宅に連れて帰ると、
助けてくれた御礼に、、、とニワトリは(なぜか)トイレにこもって暫し中で何やら声をあげ。。。。
出てきたニワトリが持っていたのは玉子サンド、に続いて親子丼。
喜んで食べる男だったが、次々と隠れてこもって料理を出すニワトリに、
もしや自分の身を削いで料理を作ってくれていると思った男がニワトリに訊ねると。。。。

という噺。

凝りすぎてイマイチ、って感じがしなくもないというか、
ワタクシ、実は記事を書こうと思ったら既にオチを覚えていないという事態。(ーー;)


多分、頭のよい方なんだと思いますが、頭良すぎるのかな。
それともイマイチのネタに当ってしまったのでしょうか。。。
ほのぼのと聞けたのですが、もうちょっとブラックさがほしかったというか、で、ちょと残念。


というわけで、白鳥さんのネタにたどり着く前に長くなってしまったので、続きは②で♪


タグ:しん歩
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