壱人前計画「生変人」を観る [舞台・ミュージカル]
銚子電鉄がつくった映画「電車を止めるな!」に出演された池上恵さん、
彼女の活動を映画鑑賞後から色々追いかけて朗読劇などを見るようになったのですが、
舞台でも出演される機会が増えて(記事にしていない舞台などもあったりして)
今回、荻窪のオメガ東京というシアターで壱人前企画という演劇集団が演じる舞台に
出演されると聞いて足を運びました。
このポスターを観ただけでなんだか楽しそうな期待が湧きます。
奇人チーム、と変人チームがあって、一日2回公演のときは、各チームが演じる、
と聞いていたのですが鑑賞できそうなタイミングが1回しかなかったので、
予約したら、池上さんが2つの演目に出る変人チームの回でラッキーでした。
(奇人チームの回は池上さん、1つの演目しか出ない)
荻窪の東京オメガというシアターですが、線路沿いに歩いていくと到着、
という感じで方向間違いがちな私でも迷わずたどり着けました。
字面から見ても不思議な感じ。
変態、というと、うわぁ、、近づきたくない( ゚Д゚)という気持ちになりますが、
変人というと、昔テレビで「奇人変人」(スーパージョッキーだったかな)という
番組に出てくる摩訶不思議な人達というどこか懐かしい響きがあったりします。
全席自由
全体で50~60名くらい入れそうなシアターですが、前から2列目までは背もたれなし、
だったので、背もたれ付きの椅子だった3列目に着席。(楽しがち)
舞台の内容については、主催している劇団「壱人前企画」さんのサイトより。
https://1mae.com/
生変人とは この世は、あなたと変な人々とで作られている。
それは間違いで、これは正しい? あいつは変で、こいつはまとも?
変じゃないように見られようとする生き方の中で、人は何を得られるのだろうか?
いくつもの作品に生きる変人オムニバス!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1.「オープニングアクト」
出演者全員が舞台に上がり、「変人」とはなにか、について、語る。
かなり弾丸スピードで語るので私の耳(リスニング能力低め)でついていくのに
必死でしたが、自分はまとも、と思っていても実は変人かもしれない、
自分と違うと「変人」とレッテルをはってしまいがちだな、という気持ちに
なったところで次に続きます。
2.「SNSの恐怖 ~女優編~」
空港にいる女優の桜木とマネージャーの高田(左池上さんが演じていた)。
最近はファンに塩対応するとSNSで拡散されるから気を付けるように高田に
言われた桜木だったが、高田がいなくなったところで現れた中年男性ファンに
写真を撮ってほしいと言われたのを断ったことでSNSに拡散されてしまうが。。
という話でしたが、ハリウッド俳優でも塩対応する人と神対応する人と、
どちらもSNSで話題になりがちですよね。
中年男性ファン(演じていたのは大門与作さん)が塩対応されて怒るのも
分かりますがこんなファンにしょっちゅう絡まれる有名人も大変だし、
どの立場から見るか、によりますが、私は有名人を見ても声をかけないので
(とはいえ、羽田空港でマグナム小林さんに声かけちゃったけど(笑))
こういう熱狂的なファンにはあまり共感できない、、です。(^-^;
3.「人って」
見ていたらあっと言う間に終わってしまい???理解に至らずなタイトルでした。
4.「瞬時感情吹き上がり症」
マスターの話に感激してバーに通う大川係長に連れられてきた部下の田宮、
誘われたがまだやってこない部下の島村が先輩の林田につかまっていると知り、
大川係長が林田に電話して(暴言吐く)島村を助けてあげたものの、
バーに林田もやってきて、、店内は不穏な空気に包まれる、、、という話。
途中まで観ていると林田の部下いじめが酷いなあと思ってみていたら、
今度は皆で林田をいじめているように見えてしまったのですが、
林田にも言い分(聞いて納得)もあるわけで、それを聞くと急にいい人に見える、
自分の価値基準で相手を理解することなく偏って判断することによって生じる軋轢、
最後には林田とマスターも実は、、みたいな展開になって先が読めませんでしたが
ハッピーというか穏やかに話が終ってホッとしました。
5.「なれる薬 ~役者編~」
売れない俳優、松本清(マツキヨと呼ばれている(笑))がある日謎の売人から
この薬を飲むとなりたい人になれる(一日だけ)と言われて薬を飲むと、
有名俳優に変身し、脚光を浴びる自分が忘れられなくなり、なれる薬を売人から
買い続けていくが、、という話。
マツキヨが有名俳優に変身するとその間本人はいなくなる、という設定に
ちょっとあり得ない感もあったのですが(他にもどこか矛盾を感じたりして)
まあ気にしちゃうとお芝居を楽しめないので見続けました。
これまた途中まで、マツキヨを皆でいじめているんじゃないの?という感じで
不快感もあったのですが、最後は最後できれいにまとめていてホッとしました。
私が大好きな池上恵さんは、2と5で有名俳優のマネージャーを演じていましたが、
俳優さんの変化(最初に観たのがヒョウ柄着た大阪のおばちゃん役だったので尚更)を
感じる楽しい舞台でした。
また、今回、池上さん以外でインパクト強すぎて脳裏から未だに離れないのが、
大門与作さん
(お写真は所属されている太田プロのホームぺージより拝借しました)
2では有名俳優に写真を撮ってと迫る熱狂的なファンを、
4では後輩をいじめる林田(女性設定なので装いがちょっとホラーだった)、
YouTubeを見るとピン芸人さんのようですが、舞台だとホラーにも笑いにも
振れ幅を広げるような雰囲気を持つ方で、今回の舞台で一番目が離せない存在、
となりました。
池上さんのお陰で、今まで知らなかった小劇場での舞台を見る機会が増えましたが、
舞台との距離感も近くて(今回は若い観客が圧倒的に多かったのも印象的)、
変人、と言われたら私も変人だしなあ、と思いながら観終わりましたが、
機会があれば他の見てみたくなった壱人前企画さんの「生変人」でありました。
彼女の活動を映画鑑賞後から色々追いかけて朗読劇などを見るようになったのですが、
舞台でも出演される機会が増えて(記事にしていない舞台などもあったりして)
今回、荻窪のオメガ東京というシアターで壱人前企画という演劇集団が演じる舞台に
出演されると聞いて足を運びました。
このポスターを観ただけでなんだか楽しそうな期待が湧きます。
奇人チーム、と変人チームがあって、一日2回公演のときは、各チームが演じる、
と聞いていたのですが鑑賞できそうなタイミングが1回しかなかったので、
予約したら、池上さんが2つの演目に出る変人チームの回でラッキーでした。
(奇人チームの回は池上さん、1つの演目しか出ない)
荻窪の東京オメガというシアターですが、線路沿いに歩いていくと到着、
という感じで方向間違いがちな私でも迷わずたどり着けました。
字面から見ても不思議な感じ。
変態、というと、うわぁ、、近づきたくない( ゚Д゚)という気持ちになりますが、
変人というと、昔テレビで「奇人変人」(スーパージョッキーだったかな)という
番組に出てくる摩訶不思議な人達というどこか懐かしい響きがあったりします。
全席自由
全体で50~60名くらい入れそうなシアターですが、前から2列目までは背もたれなし、
だったので、背もたれ付きの椅子だった3列目に着席。(楽しがち)
舞台の内容については、主催している劇団「壱人前企画」さんのサイトより。
https://1mae.com/
生変人とは この世は、あなたと変な人々とで作られている。
それは間違いで、これは正しい? あいつは変で、こいつはまとも?
変じゃないように見られようとする生き方の中で、人は何を得られるのだろうか?
いくつもの作品に生きる変人オムニバス!!
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1.「オープニングアクト」
出演者全員が舞台に上がり、「変人」とはなにか、について、語る。
かなり弾丸スピードで語るので私の耳(リスニング能力低め)でついていくのに
必死でしたが、自分はまとも、と思っていても実は変人かもしれない、
自分と違うと「変人」とレッテルをはってしまいがちだな、という気持ちに
なったところで次に続きます。
2.「SNSの恐怖 ~女優編~」
空港にいる女優の桜木とマネージャーの高田(左池上さんが演じていた)。
最近はファンに塩対応するとSNSで拡散されるから気を付けるように高田に
言われた桜木だったが、高田がいなくなったところで現れた中年男性ファンに
写真を撮ってほしいと言われたのを断ったことでSNSに拡散されてしまうが。。
という話でしたが、ハリウッド俳優でも塩対応する人と神対応する人と、
どちらもSNSで話題になりがちですよね。
中年男性ファン(演じていたのは大門与作さん)が塩対応されて怒るのも
分かりますがこんなファンにしょっちゅう絡まれる有名人も大変だし、
どの立場から見るか、によりますが、私は有名人を見ても声をかけないので
(とはいえ、羽田空港でマグナム小林さんに声かけちゃったけど(笑))
こういう熱狂的なファンにはあまり共感できない、、です。(^-^;
3.「人って」
見ていたらあっと言う間に終わってしまい???理解に至らずなタイトルでした。
4.「瞬時感情吹き上がり症」
マスターの話に感激してバーに通う大川係長に連れられてきた部下の田宮、
誘われたがまだやってこない部下の島村が先輩の林田につかまっていると知り、
大川係長が林田に電話して(暴言吐く)島村を助けてあげたものの、
バーに林田もやってきて、、店内は不穏な空気に包まれる、、、という話。
途中まで観ていると林田の部下いじめが酷いなあと思ってみていたら、
今度は皆で林田をいじめているように見えてしまったのですが、
林田にも言い分(聞いて納得)もあるわけで、それを聞くと急にいい人に見える、
自分の価値基準で相手を理解することなく偏って判断することによって生じる軋轢、
最後には林田とマスターも実は、、みたいな展開になって先が読めませんでしたが
ハッピーというか穏やかに話が終ってホッとしました。
5.「なれる薬 ~役者編~」
売れない俳優、松本清(マツキヨと呼ばれている(笑))がある日謎の売人から
この薬を飲むとなりたい人になれる(一日だけ)と言われて薬を飲むと、
有名俳優に変身し、脚光を浴びる自分が忘れられなくなり、なれる薬を売人から
買い続けていくが、、という話。
マツキヨが有名俳優に変身するとその間本人はいなくなる、という設定に
ちょっとあり得ない感もあったのですが(他にもどこか矛盾を感じたりして)
まあ気にしちゃうとお芝居を楽しめないので見続けました。
これまた途中まで、マツキヨを皆でいじめているんじゃないの?という感じで
不快感もあったのですが、最後は最後できれいにまとめていてホッとしました。
私が大好きな池上恵さんは、2と5で有名俳優のマネージャーを演じていましたが、
俳優さんの変化(最初に観たのがヒョウ柄着た大阪のおばちゃん役だったので尚更)を
感じる楽しい舞台でした。
また、今回、池上さん以外でインパクト強すぎて脳裏から未だに離れないのが、
大門与作さん
(お写真は所属されている太田プロのホームぺージより拝借しました)
2では有名俳優に写真を撮ってと迫る熱狂的なファンを、
4では後輩をいじめる林田(女性設定なので装いがちょっとホラーだった)、
YouTubeを見るとピン芸人さんのようですが、舞台だとホラーにも笑いにも
振れ幅を広げるような雰囲気を持つ方で、今回の舞台で一番目が離せない存在、
となりました。
池上さんのお陰で、今まで知らなかった小劇場での舞台を見る機会が増えましたが、
舞台との距離感も近くて(今回は若い観客が圧倒的に多かったのも印象的)、
変人、と言われたら私も変人だしなあ、と思いながら観終わりましたが、
機会があれば他の見てみたくなった壱人前企画さんの「生変人」でありました。
私も背もたれアリを。
頭使いそうですね。いい刺激なのかも。
「生」はビールだ。
by 夏炉冬扇 (2024-11-25 18:53)
夏炉冬扇さん、おはようございます。
私も生といったらビールです。(笑)
小さい劇団の舞台、他でも見ましたが若い観客が非常に多くて、
こういう頭を使ってみるのはやはり若い人向け?なんて思いました。
私も頑張ってついていかないと、です。(^-^;
by うつぼ (2024-11-26 07:53)