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映画「化け猫あんずちゃん」を観る [映画(は行)]

友人に勧められていたものの映画公開時に見逃していたら、
田端のチュプキさんで上映されていたので観に行った作品です。
化け猫.jpg

あらすいは映画.comさんより。

ある豪雨の日、寺の住職が段ボール箱の中で鳴いている子猫を見つける。
その猫は「あんず」と名付けられて大切に育てられるが、
奇妙なことに20年が過ぎても死ぬことはなく、30年経った頃には人間の言葉を
話して人間のように暮らす化け猫となっていた。
現在37歳のあんずちゃんは、原付バイクに乗って移動し、
マッサージ師のアルバイトをしている。
ある日、親子ゲンカしたまま行方がわからなくなっていた住職の息子が、
11歳の娘かりんを連れて寺に帰ってくる。
かりんの世話を頼まれたあんずちゃんは、仕方なく面倒を見ることになるが……。
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猫ではなく、化け猫。( ゚Д゚)

化け猫っていうと怪談に出てきそうなものですが、
今作の化け猫はちょっと品がなくて脱力感満載でどこか放っておけない、
ついつい気にしてしまう愛らしさも持ちえたような猫。

ロトスコープという手法を使ったアニメ作品なのだそうで、
実写で演者の動きをアニメにしたというだけあって、化け猫あんずちゃんの
動きもおっさんぽい感じが逆に親近感を感じられました。

久しぶりにかえってきた住職の息子がの哲也がしょーもないクズ、
一緒にやってきた娘のかりんちゃんも最初は反抗的で態度も悪く、
あんずちゃんに悪態つきまくり、いやー感じ悪いなーこの子、と思いながら
これがどうやって仲良くなっていくのかな(仲良くなるのを期待している私)
そんなことも楽しみに見ていると、かりんちゃんの(亡くなった)お母さんへの想い、
知ってからは、途中で消えた哲也が更生するとも思えないので、かりんちゃんと
あんずちゃんの関係が最後にはとてもよいものになってほっとして観終わりました。

かりんちゃんと化け猫あんずちゃんに絡んでくるのが妖怪たち、助けになると思ったら
全然役に立たず(笑)、大きく役立ったのはかりんちゃんに憑りつこうとした貧乏神、
貧乏神がすごいルート(先手間の便器経由(笑))で連れていってくれたのが地獄。

地獄?なぜここにかりんちゃんのお母さんがいるのか、と思ったら、
そうか、そういうことだったのかと納得するのですが(その設定がおかしい)
地獄の世界に出てくる巨大な頭の閻魔大王をはじめ、普段は血の海で働く皆さんが
ある事情で現世に大挙してあんずちゃんと戦う場面、ハッピーエンドがわかって
いるので安心してみているのですが(お子さんも見るアニメだし)
アニメなのに結構緊迫感と迫力があってちょっとハラハラしました。

音楽が鈴木慶一さん、住職のほんわかした感じの声も鈴木さんが担当されていて
その音楽が包む世界観と合わせて楽しく見られたのも今作のポイント。

あんずちゃんに反発していたかりんちゃんが、あんずちゃんの優しさに触れて
亡くなったお母さんとの再会を果たした後は、現実ときちんと向き合うことで
成長して前向きに進んでいこうという気持ちになっていく姿を見て
(最初のふくれっ面が最後には笑顔が可愛らしいお嬢さんに変身)
観ていた私もすっかり温かい気持ちになれた「化け猫あんずちゃん」でありました。


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溺愛猫的女人

化け猫あんずちゃん、面白そうな作品ですね。かりんちゃんが可愛い(*^^*)

by 溺愛猫的女人 (2024-10-27 10:47) 

うつぼ

溺愛猫的女人さん、こんばんは。
多分、Amazonプライムで見られるのではないかと思います。
あんずちゃんの態度がもろにおっさんで笑えます。ぜひ。(^-^)
by うつぼ (2024-10-27 19:07) 

夏炉冬扇

異界への入り口は以外な所にあると。
水木しげるですが。
祭り、ワン連れがぐんと増えましたね。
by 夏炉冬扇 (2024-10-28 21:36) 

うつぼ

夏炉冬扇さん、こんばんは。
確かに異界への入口って意外なところにあるのでしょうね。
今作はトイレでしたが。(笑)
お祭り、ワンちゃんが増えたのですね。モモちゃんも来たのでしょうか?
by うつぼ (2024-10-29 19:39) 

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