映画「骨を掘る男」を観る [映画(は行)]
予告編を観て気になっていた作品、田端のチュプキさんで鑑賞しました。
内容は映画.comさんより。
沖縄戦の戦没者の遺骨を40年以上にわたって収集し続けてきた具志堅隆松さんを
追ったドキュメンタリー。
沖縄本島には激戦地だった南部を中心に、住民の人々や旧日本軍兵士、さらには
米軍兵士、朝鮮半島や台湾出身者たちの遺骨が、現在も3000柱近く眠っていると
言われる。
28歳から遺骨収集を続け、これまでに約400柱を探し出したという70歳の具志堅さんは、
砕けて散乱した小さな骨や茶碗のひとかけら、手榴弾の破片、火炎放射の跡など、
拾い集めた断片をもとに、その遺骨が兵士のものか民間人のものか、
そしてどのような最期を遂げたのかを推察し、思いを馳せ、弔う。
自身も沖縄戦で大叔母を亡くした映画作家・奥間勝也監督が具志堅さんの遺骨収集に
同行して大叔母の生きた痕跡を追い、沖縄戦のアーカイブ映像を交えながら、
沖縄の歴史と現在を映し出す。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
記憶を風化させてはいけない。
そんな気持ちで観終わりました。
沖縄戦についてはぼんやりしか知らずに50を超え、
ひめゆり学徒隊の方々のインタビューで綴る映画「ひめゆり」でその悲惨な歴史を知り
更に30年ぶり?四半世紀ぶりで訪れた沖縄でひめゆりの塔と、実際に使われていた壕を
実際に見てこの劣悪な環境で負傷兵の手当をしていたひめゆり学徒隊、だけでなく、
米軍からの攻撃を避けるために逃げ込んだ壕にガス弾や火炎放射器を撃ち込まれ、
多くの一般の方々命を落とされた、ということを知ったのがまだ2年前という私、
その後、沖縄に関するドキュメンタリーなどをよく見るようになりましたが、
今作も沖縄戦で命を落とした方々のお骨を掘り続ける具志堅さんを映した作品、
40年近く壕を掘り続け未だにお骨が出てくる現状に驚きつつ、具志堅さんの思い、
画面越しにも伝わってきました。
監督の奥間さんも大叔母さんの骨がまだ出ていないのですが具志堅さんに同行し
その骨を掘る姿を映し続けることで1人でも多くの人に知ってほしいという思いも
伝わってきた気がします。
沖縄本島南部の激戦地で掘り続ける具志堅さんを怒らせたのが、
辺野古基地の埋め立てに使う土砂をこの激戦地から採掘しようとする動き、
まだ戦争で命を落とされた方々の骨が埋まる土を掘り返して埋め立てに使うのは
許せないと県庁前でハンガーストライキを行うと、基地建設反対と誤解した
右翼が街宣車で活動を妨害する場面も見てイラっとしたのですが、
友人たちからガマフヤー(ガマ(壕)を掘る人)と言われている具志堅さんの
思い、デニー知事にも具志堅さんに会いにきますが、全面同意という雰囲気ではない
表情にモヤモヤが残りました。
更に、沖縄県の意向を無視する政府の姿が炙りだされ、
東京まで行って国交省と話し合う具志堅さんに対して真摯に答えることなく
論点ずらしののらりくらりな答えを繰り返すだけのお役人の態度、
自分の親戚や友人の祖先が沖縄戦で命を落とされていたら同じように答えられるのか、
相手の立場に立って考えられないのか、自分の身を守る、上にいい顔をする、
どこを観て仕事しているの、この公僕たち、映画後半での場面には、
この話に限らずお役人ののらりくらりや政治家の利権がらみで国民目線でない、
国民軽視の態度だということに腸煮えくり返り状態になりました。(V)o¥o(V)
具志堅さんの活動(遺骨を遺族の方にDNA鑑定の上お渡しする)を
個人的なボランティア状態にさせずに国家としてなぜできないのか、
来年で戦後80年、私も戦後生まれですが、自分の生まれた国で何があったか
この歳になっても知ることが多く、学校で学んでなかったことを実感しますが
具志堅さんの活動を知り、改めて沖縄を訪れて平和祈念公園の平和の礎で
手を合わせたいと思った「骨を掘る男」でありました。
沖縄戦の戦没者の遺骨を40年以上にわたって収集し続けてきた具志堅隆松さんを
追ったドキュメンタリー。
沖縄本島には激戦地だった南部を中心に、住民の人々や旧日本軍兵士、さらには
米軍兵士、朝鮮半島や台湾出身者たちの遺骨が、現在も3000柱近く眠っていると
言われる。
28歳から遺骨収集を続け、これまでに約400柱を探し出したという70歳の具志堅さんは、
砕けて散乱した小さな骨や茶碗のひとかけら、手榴弾の破片、火炎放射の跡など、
拾い集めた断片をもとに、その遺骨が兵士のものか民間人のものか、
そしてどのような最期を遂げたのかを推察し、思いを馳せ、弔う。
自身も沖縄戦で大叔母を亡くした映画作家・奥間勝也監督が具志堅さんの遺骨収集に
同行して大叔母の生きた痕跡を追い、沖縄戦のアーカイブ映像を交えながら、
沖縄の歴史と現在を映し出す。
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記憶を風化させてはいけない。
そんな気持ちで観終わりました。
沖縄戦についてはぼんやりしか知らずに50を超え、
ひめゆり学徒隊の方々のインタビューで綴る映画「ひめゆり」でその悲惨な歴史を知り
更に30年ぶり?四半世紀ぶりで訪れた沖縄でひめゆりの塔と、実際に使われていた壕を
実際に見てこの劣悪な環境で負傷兵の手当をしていたひめゆり学徒隊、だけでなく、
米軍からの攻撃を避けるために逃げ込んだ壕にガス弾や火炎放射器を撃ち込まれ、
多くの一般の方々命を落とされた、ということを知ったのがまだ2年前という私、
その後、沖縄に関するドキュメンタリーなどをよく見るようになりましたが、
今作も沖縄戦で命を落とした方々のお骨を掘り続ける具志堅さんを映した作品、
40年近く壕を掘り続け未だにお骨が出てくる現状に驚きつつ、具志堅さんの思い、
画面越しにも伝わってきました。
監督の奥間さんも大叔母さんの骨がまだ出ていないのですが具志堅さんに同行し
その骨を掘る姿を映し続けることで1人でも多くの人に知ってほしいという思いも
伝わってきた気がします。
沖縄本島南部の激戦地で掘り続ける具志堅さんを怒らせたのが、
辺野古基地の埋め立てに使う土砂をこの激戦地から採掘しようとする動き、
まだ戦争で命を落とされた方々の骨が埋まる土を掘り返して埋め立てに使うのは
許せないと県庁前でハンガーストライキを行うと、基地建設反対と誤解した
右翼が街宣車で活動を妨害する場面も見てイラっとしたのですが、
友人たちからガマフヤー(ガマ(壕)を掘る人)と言われている具志堅さんの
思い、デニー知事にも具志堅さんに会いにきますが、全面同意という雰囲気ではない
表情にモヤモヤが残りました。
更に、沖縄県の意向を無視する政府の姿が炙りだされ、
東京まで行って国交省と話し合う具志堅さんに対して真摯に答えることなく
論点ずらしののらりくらりな答えを繰り返すだけのお役人の態度、
自分の親戚や友人の祖先が沖縄戦で命を落とされていたら同じように答えられるのか、
相手の立場に立って考えられないのか、自分の身を守る、上にいい顔をする、
どこを観て仕事しているの、この公僕たち、映画後半での場面には、
この話に限らずお役人ののらりくらりや政治家の利権がらみで国民目線でない、
国民軽視の態度だということに腸煮えくり返り状態になりました。(V)o¥o(V)
具志堅さんの活動(遺骨を遺族の方にDNA鑑定の上お渡しする)を
個人的なボランティア状態にさせずに国家としてなぜできないのか、
来年で戦後80年、私も戦後生まれですが、自分の生まれた国で何があったか
この歳になっても知ることが多く、学校で学んでなかったことを実感しますが
具志堅さんの活動を知り、改めて沖縄を訪れて平和祈念公園の平和の礎で
手を合わせたいと思った「骨を掘る男」でありました。
40年。偉いです。
辛いでしょうが、「すっきり」の人生でもありましょう。
お役人さんは「真正面」からは受け止めません。日本全国。
by 夏炉冬扇 (2024-08-26 11:50)
夏炉冬扇さん、おはようございます。
掘りだした骨からどういう人だったのか想像する具志堅さんの姿を観て
見つかったお骨が遺族の方に届くように祈りました。
お役人、頭はいいんでしょうが、どこみて仕事してるんだよ、ってことが
多いですね。国民のために真摯な気持ちで働いてほしいものです。
by うつぼ (2024-08-27 08:49)
悲しくて切ないです・・・本土決戦の捨て石とされた沖縄、戦艦大和を作る技術があったならば平和を模索する知恵を回して欲しかったです。
by 溺愛猫的女人 (2024-08-27 18:07)
溺愛猫的女人さん、こんにちは。
本土を守るために沖縄が盾にされ、その後捨て石にされたという歴史、
こうやって今でも亡くなった方のために活動されているんですよね。
政府も二度とこういうことが起こらないように税金を使えないものかと
悶々としてしまいますね。
by うつぼ (2024-08-28 10:49)