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京都旅行記2024~京セラ美術館で村上隆展①~ [日本の旅(京都)]

普段あまり美術館に行かない割に、旅先だと訪れてみたくなるのですが
今回も京セラ美術館で村上隆さんの展示会を開催されているのを知り
足を運びました。
最近はこの手の大きな展示会ともなると事前予約がほぼ必須なので、
今回も日時指定で予約して、送付されたQRコードを入口の機械にかざして
入場というスタイルです。
紙チケットがないのは紛失リスクがないのでよいとしても、スマホ不調の時は
QRコードが表示できずにまごつきそう(飛行機搭乗時に度々経験あり)で
こういうのも一長一短(主催者側の管理面では大幅メリットなんでしょうね)、
という気持ちにQRコードを表示する度に思います。
IMG_5160.JPG遠目に見ても村上ワールドと分かります(笑)IMG_5161.JPG IMG_5163.JPG
巨大な阿吽像が出迎えてくれます。
怖そうに観えるのですが、そこかユーモアというかクスっと笑えそうな
表情もあって展示を観る前から楽しい気持ちになれます。IMG_5164.JPG 
今回の展示会では、日本美術の傑作を引用し村上流に再解釈した作品の数々が
観られるということなので楽しみにやってきましたが、
IMG_5166.JPG外にも作品が。(◎_◎;)
IMG_5168.JPG金ぴかのカイカイキキ
私自身が村上隆さんの存在を知ったのは20年くらい前、
オークションで村上さん制作のフィギュアが高額で落札されたという
ニュースの後、昔の勤め先が村上隆さんの作品を会社関連のイベントで
使いたいということで、担当が交渉しに埼玉のスタジオに行ったら、
二階建のプレハブ(工房)で村上さんがスタッフと巨大作品を制作していた
光景が印象的だったと言っていたのを覚えています。
現在は世界の色々なブランドやアーティストとコラボするようになってもっと
大きな組織やスタジオになっているようですが、芸大で日本画を学んだ人が
自分の思う世界観を創作してこういう作品になっているというのが面白く、
大好き、というほどでもないのですが、ずっと興味を持っているアーティストです。
IMG_5167.JPG最初は洛中洛外図
IMG_5170.JPG
洛中洛外図の中にカイカイキキがいるのが遠くからも分かりますが、
IMG_5171.JPGIMG_5172.JPGIMG_5173.JPG近づいて今回ところも観ると楽しいですIMG_5176.JPG不思議ですが「和」を感じます
IMG_5177.JPGIMG_5178.JPGIMG_5179.JPGIMG_5180.JPGIMG_5181.JPG
あれ、村上さんのイラストに手書き、なんだろう?と思ったら、
IMG_5182.JPG(笑)
雲の部分に金箔を貼る予定だったのが会期に間に合わなかったそうで、
こういうややこしい作業はこの展示会でリクエストされなければ絶対やらない、と
書きつつ、大学時代に模写の授業も自分に関係ないと受けなかった村上さんが
30代前半にアメリカ現代アート業界で活動し始めたころ芸術のルーツを知らないと
表現者としての軸足が作れないということに気づいて辻惟雄氏の「奇想の系譜」を
作品制作の礎としたそうです。
奇想の系譜 (ちくま学芸文庫)

奇想の系譜 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 辻 惟雄
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2004/09/09
  • メディア: 文庫
この本ですね。
この本の中で辻先生が岩佐又兵衛(今回の村上さんの作品の元の作者)の作品を
熱気のこもった筆致で描かれていたものの、村上さんご自身は曾我蕭白や伊藤若冲の
項目に傾倒し、岩佐又兵衛の項目は横目でにらむ程度だったのが、今回の制作で参考に
するようになった、、という言い訳が書いてありました。
巨大作品なので村上さんを始め大勢のチームで制作するわけですが、村上さんが軸に
なっていかないといけない中で、それまで他の画家ほど注目していなかった岩佐さんの
作品に注目するようになってその後、洛中洛外図スタイルの作品を制作したというのは
何かのご縁なのかもしれませんね。
IMG_5185.JPGIMG_5187.JPGIMG_5188.JPGIMG_5189.JPGIMG_5191.JPG
鮮やかな色彩の作品も村上さんらしいのですが、金や銀の彫像(金のどくろ!)や
想像世界にいそうな動物たちの絵も楽しく鑑賞しました。
IMG_5192.JPG村上ワールド全開の中を進んでいきます
IMG_5194.JPGIMG_5195.JPG
IMG_5196.JPGIMG_5197.JPG
IMG_5201.JPGIMG_5205.JPG
IMG_5203.JPGIMG_5206.JPG
風神だけ写真を撮って雷神は撮り忘れたようです。(^-^;
風神雷神ってもうちょっと迫力のあるイメージでしたが、
ちょっとおどけた感じが楽しい村上風神様、かわいくてゆるいのが特徴らしいです。

今回170点くらいの作品が展示されているのですが、若い人多めで大混雑。
あまり近づいて作品が観られなかったのが残念ですが、めげずに先に進みます。


(つづく)




タグ:京都
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溺愛猫的女人

村上隆展、とても魅力的ですね。洛中洛外図をぜひ見てみたいです!
by 溺愛猫的女人 (2024-06-24 11:03) 

夏炉冬扇

まったく知らない作家さんでした。
岩佐又兵衛の三十六歌仙の復刻版もっています。ずっと箱を開けていないのでカビが生えているかも。
今月のおひとりは点描画の作家さん。苦節◎◎年。やっと食えるように…

by 夏炉冬扇 (2024-06-24 20:22) 

うつぼ

溺愛猫的女人さん、おはようございます。
村上隆さんの作品は都内の美術館でも時折観られるのですが、
ここまで大がかりな展示会ともなるとなかなかないので今回鑑賞することが
できてラッキーでした。
洛中洛外図はその後も制作されているそうなので、溺愛家も目に触れる
機会があると思います。(^-^)
by うつぼ (2024-06-25 07:40) 

うつぼ

夏炉冬扇さん、おはようございます。
辻惟雄さん、私も初めて知ったのですが、こういう本を読むと作品を
観るときに鑑賞側としては楽しさが増すでしょうね。
夏炉冬扇さん、岩佐又兵衛の復刻版をおもちなんですか!
是非虫干ししてくださいね!
by うつぼ (2024-06-25 07:43) 

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