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映画「ひかり探して」を観る [映画(は行)]

昨年末、何か映画を観ようと都内の映画館の上映作品を探していたら
不定期で大塚のシネマハウス大塚でも映画上映されていることを知って
久しぶりに大塚駅で下車して観た韓国映画です。
ひかり.jpg
あらすじはYahoo!映画さんより。

ある離島で、セジン(ノ・ジョンウィ)という少女が遺書を残し、絶壁から身を投げる。
休職から復帰した刑事ヒョンス(キム・ヘス)は、少女の失踪を自殺として事務処理する
ように命じられて離島を訪れる。
セジンは、死んだ父が関係した事件の重要参考人として村で保護観察を受けており、
彼女の保護を担当した元刑事や最後に彼女を目撃したろうあの女性らから話を聞くうち、
ヒョンスは彼女の孤独と苦悩に胸を痛める。
そして自身と彼女の人生が似通っていると感じ、徐々に感情移入していく。


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人生を再生する話でした。


この作品で桃アレルギーのお手伝いさんを演じていたイ・ジョンウンが
クレジットされていたので観に行ったのですが、冒頭にちょっと違和感のある場面が
あって、イ・ジョンウン、やっぱり重要な役割なのだろうと思いながら観ていて
思っていた通りの展開でホッとしました。

原題は「私が死んだ日」なので人生をやり直す話としては原題の方がミスリードが
ないような気がしたのですが、人生をやり直すために光を探していく、という意味でも
まあありなのかな、と思いました。(邦題をつい原題と比べてしまう性格です)

離婚調停中(ダンナが浮気)、自動車事故を起こして休職中だった刑事ヒョンス、
亡くなった父親が犯した罪の重要参考人として小さな島に匿われていたセジンが
失踪し断崖から飛び降りたとみられる件について復職の条件として事務処理を
指示される、自殺と断定すればよいだけの簡単な事務処理のために島に渡ったヒョンス、
島に渡ってから島の人々にセジンについて聞き込みしていく中で、
消えたセジンと自分(ヒョンス)が似たような境遇にあると思えて、
セジンの失踪の謎を解こうと入り込んでいく様子が印象的でした。
(それが原因で職場で更に孤立していく姿が切なかった)

ヒョンス自身も男社会(女性の上司も男性優位組織でうまくやっていこうとして
ヒョンスに優しい姿勢を見せているものの味方になってくれることはない)で
事故を起こして休職し、プライベートではダンナが計画的に浮気し離婚を切り出し
調停が長引き孤独の中、自分の信念をつらぬこうとする、
セジンも大好きな父が亡くなり、服役中の兄(妹のことより遺産で頭がいっぱい)、
仲良かったはずの継母は失踪、誰にも頼ることができない孤独の中で島で過ごす、
その2人をつないでいたのがイ・ジョンウン演じる聾唖の女性でした。

島民の1人(港近くのお店で働く女性)がちょっと若めだけれどイ・ジョンウンに
似ていて、あれこの人?いや、リヤカー引いてる人がイ・ジョンウン?どっち?
序盤30分くらい判別つきづらくて迷いながら観ていたのですが、
どちらが重要な役柄に見えるか、で聾唖の女性に集中するとにしました。(^-^;

監督・脚本(パク・チワン)が女性で、主に登場する人たちも女性が多い作品で、
ヒョンス、セジン、聾唖の女性、環境も年齢も異なる3人が、傷ついたの同士で
どこか共感してつながっているのを自然に綺麗に描いていました。

真実について知ったヒョンス、ふっきれたような表情に見えましたが、
それから何年か経った後のセジンとの再会、明るい未来が2人に訪れるのではないか、
そう思わせるような終わり方でホッとしたのですが、つまづいてしまっても、
人生をやり直すことができると信じた2人の姿を(フィクションですが)見せて
もらった気分になれた「ひかり探して」でありました。



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夏炉冬扇

鑑賞の幅が広いですね。
by 夏炉冬扇 (2023-01-17 21:00) 

うつぼ

夏炉冬扇さん、こんばんは。
ホラー映画は夢に観そうで(笑)まったくみないのですが、
あとはかなり幅広く観る方だと思います。
こういうドラマやドキュメンタリーが特に好きですが、疲れているときは
コメディがいいですね。(^-^)
by うつぼ (2023-01-18 18:51) 

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