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映画「インサイド・ルーウィン・デイヴィッド 名もなき男の歌」を観る [映画(あ行)]

コーエン兄弟作品というだけで観た作品です。
インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌 [Blu-ray]

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2014/12/17
  • メディア: Blu-ray
あらすじはYahoo!映画さんより。

1960年代のニューヨーク、冬。若い世代のアートやカルチャーが花開いていたエリア、
グリニッジビレッジのライブハウスでフォークソングを歌い続けるシンガー・ソングライター
のルーウィン・デイヴィス(オスカー・アイザック)。
熱心に音楽に取り組む彼だったが、なかなかレコードは売れない。
それゆえに音楽で食べていくのを諦めようとする彼だが、
何かと友人たちに手を差し伸べられ……。


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主人公に共感できないまま鑑賞終了。。。。

久しぶりにモヤモヤしっぱなしで観終わった作品でした。
コーエン兄弟の作品なのでクセがあるだろうという心構えはあったのですが、
クスリと軽く笑える場面もなかったような(見落としていたかもしれませんが)
この主人公がいつまでも気持ちの落ち込み(と何事もうまく進められない)から
立ち直れずに1週間経ってしまったところで映画が終わってしまい、
救いがある終わり方であればまだよかったなと思えたのですが、
救いもなく、おそらくこのまま立ち直れず怒りをぶつけて過ごしていくのかな、
そんな気持ちになってしまいました。

1960年代。
かつてマイクと2人で歌いレコードもヒットしていたルーウィンが、
マイクを失い(自ら命を絶ったように描かれていた)、一人で歌うようになって
でも、過去を忘れたいけれど忘れられない、自分がこうなったのは周りのせい、
自分だけが大変と思っているようにも見えるのが共感できなかったのですが、
ルーウィンに理解を示して宿泊場所を提供してくれる教授にも態度悪く、
ジーン(キャリー・マリガンが演じていたものの雰囲気全然違っていてびっくり)にも
ルーウィンがお手付きして望まぬ妊娠をさせてしまってもきちんと向き合わない、
実家に帰っても生活が大変な父と兄に冷たくされて(お金ないし)切れ気味で、
身勝手にしか見えなかったのは私の心が狭いのか、、、と思ってしまいました。

唯一、目が覚めたのは、レコーディングに代打でルーウィンが声をかけられて
会ったのがジャスティン・ティンバーレイクとアダム・ドライバー

歌ったのが「Please Mr. Kennedy」(笑)、バックコーラスのアダム・ドライバーが
よかったという点でした。(多分、そこだけ)

音楽の道をあきらめ、父と同じ船乗りになろうと思ってもライセンス復活に
お金が必要でなんとか集めて支払ったものの、ライセンスを姉が捨てていた、
(実家に帰ったときにルーウィンの物を箱に入れてあると言われて捨てろと
 いったのはルーウィン、そこに免許が入っていたんでしょうね)
船乗りとしても復帰できないことで更に自暴自棄になっていくと、
見ている私もこの人はもう這いあがることができないんじゃないか、
という気持にしかなれないわけで、そこから最後にライブハウスの映像になって
更に救いのない状態で映画が終わってしまったのが残念でした。

ルーウィン、亡くなったマイク、時折出てくる猫、これらになにか比喩のような、
(ルーウィンが猫の意味?とか考えたけれど分からなかった)
哲学的な要素も含まれているのかもしれない(いやそうなんだろう)と
思いますが、私のように深く考えずに映画を観るタイプには難しい映画、
「インサイド・ルーウィン・デイヴィッド 名もなき男の歌」でありました。



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