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映画「エセルとアーネスト」を観る [映画(あ行)]

昨日アップしたパナマ・コロンビア映画もそうですが、
入院中から退院後しばらくの間、頭をあまり使わずに見られそうな映画で
Amazonプライム見放題間もなく終了、のところに表示された映画を
特に考えずに選んで観ていた作品が続きますが、この作品も穏やかな気持ちで
観られそう(逆襲する家政婦さんを見てちょっと疲れていたかもしれない)
鑑賞した作品です。

エセルとアーネスト ふたりの物語 [Blu-ray]

エセルとアーネスト ふたりの物語 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2020/05/08
  • メディア: Blu-ray
あらすじはYahoo!映画さんより。


1928年、牛乳配達人のアーネストとメイドのエセルは結婚し、
ウィンブルドンの小さな家で暮らし始める。
かけがえのない息子のレイモンドが生まれ、世界中を巻き込んだ第2次世界大戦中も
夫婦は助け合い、笑顔を絶やさずにいた。
そして戦後を迎え、経済が急速に発展する中、二人も年老いていく。

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自分の両親と重ねてしまった。。(;_:)


スノーマンとスノードッグ

スノーマンとスノードッグ

  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2013/10/24
  • メディア: 大型本
この絵本の作者、レイモンド・ブリッグスがご両親について描いた作品ですが、
牛乳配達人のアーネストと家政婦のエセルが知り合って結婚して
晩婚だった2人の間にやっと授かったのがレイモンド、
穏やかに幸せに暮らしていけると思ったところで起きた戦争。
レイモンドも造船所で働いて多くの死体を見るほど戦況は激しくなり、
レイモンドは田舎へ疎開、自宅に防空壕をつくり、ラジオで戦況を聞く、
いつまで続くのか分からない戦争への恐怖の中、悲しむだけでなく、
小さくても楽しいことを見つけようとする2人の姿がとても微笑ましく
描かれていました。

労働者階級といってもプライドの高いエセル、息子のレイモンドには
サッカーではなくラグビーをやってほしいと願っていたものの、
レイモンドは高等中学校を辞めて美術学校に入ってしまったことを知って
悲しむのですが、それでもレイモンドのやりたいことを尊重し、
(時代なのでしょうね、ビートルズのような風貌にレイモンドが変化)
息子の幸せを願う姿、裕福でなくても小さな幸せでも見つけていこう、
エセルとアーネストがお互いを尊重し(指示する政党が違うのに)
戦争という厳しい状況も共に過ごし、戦争が終わった後は、穏やかに
年を取りながら生活していく姿、自分の両親はこんなに穏やかではなく
時には激しい喧嘩もしていましたが、あれだけ不安があった私も
今になって振り返ってみたら自分も兄もどれだけ親に大切にされていたのか、
そんな気持ちで重ねながら見終わりました。

2人が晩婚だった理由も兄弟姉妹の中で長子であったことから弟妹を育てるため、
2人が一生懸命働いていた、それが一段落して結婚した2人が子供を授かる、
子供を育てながら2人の何気ない会話、小さな家の中で感じる幸せと温かい雰囲気が
終始映画の画面上に漂い流れていく(戦争の悲惨な場面であってもどこか温かい)、
起承転結というほどの展開がなくてもずっと温かさに包まれている気持になれました。

映画のような波乱万丈な人生ということもなく、淡々と歳を重ねていく、
小さい世界の中でも幸せを見つけて暮らしていけることのありがたさ、
というか大切さというか、イギリスらしい風景(アニメ)を観ながら、
自分の人生も折り返したものの小さいことでも幸せだと思えるように過ごしていきたい、
作者で息子のレイモンドさんの両親に対する愛情と感謝の気持ちを感じながら
穏やかな気持ちで観られた「エセルとアーネスト」でありました。





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