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映画「007は二度死ぬ」を観る [映画(007)]

昨年、姫路城に行くまでに見ようと思いながらせっかくだから一作目から見ようと
ドクター・ノオから見始めた007シリーズですが、
5作目を見たらすっかり満足してしまったので007シリーズの記事は今回で一旦終了します。
(さすがにシリーズ最新作まで見続ける気力がないです(笑))

007は二度死ぬ〈特別編〉 [DVD]

007は二度死ぬ〈特別編〉 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
  • 発売日: 2001/05/18
  • メディア: DVD
あらすじはYahoo!映画さんより。

米ソの宇宙ロケットが、次々と行方不明になるという事件が発生した。
事件の背後にスペクターの影を見いだした英国情報部は、真相究明のため、
ジェームズ・ボンドを日本に派遣する。
日本の情報部局長、タナカの助けを得て、ボンドはスペクターの秘密基地に潜入するが……。
ボンドの宿敵、ブロフェルドをD・プレザンスが演じたシリーズ第5作。

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ボンド、全然日本人に見えないから!

(昨年初めて姫路城に行った旅記事)https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2022-01-05-2

初めて今作を見たのは四半世紀前くらい。

美しき獲物たち (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

美しき獲物たち (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2007/08/25
  • メディア: DVD
DURAN DURANの主題歌を聴くためだけに映画館に行ってみたのが
初めての007シリーズという完全に傍流からの入り方だったのですが、
その後遡って1作目の「ドクター・ノオ」から見始めて、更に勢い余って
ボックスセットまで買ってしまったものの、ティモシー・ダルトンのボンドが
意外と好きだったりして(完全に傍流)本流に入れないまま007シリーズを漂っている、
どこか中途半端なファンの状態で現在に至ります。(笑)

最初に今作を見たとき、ボンドが表向き香港で殺されたことになった状態で
日本に隠密で入国し、行方不明になった米ソ宇宙ロケットの真相究明に奔走する。
という設定の中で、日本人に化けてニセの嫁キッシー鈴木(浜美枝)と一緒に
謎を探るのですが、日本人に全く化けていないのに本人がうまく化けたと
思っているシチュエーションにツボってしまい、そこから抜け出せないまま
見終わった、それが初回でした。
その後何度も見たのですが、その度に同じところがツボになっていくうちに
決して逃せないこの作品の一番の見どころになっておりました。ごめんなさい。

こうやって記事に書けば更にツボのハマり具合が上昇するだけなのはわかって
いるのですが、やっぱり感想記事に書かないと落ち着かない。(笑)


話の流れとしては、

米の人工衛星が何者かに奪われる
(映っている模型がサンダーバードのようで親近感湧き湧き)
      ↓
米ソ揉める、攻撃物体が日本近くに着水したと報告を受ける。
      ↓
香港で綺麗どころとしっぽりしていたボンドが殺され
ある意味殉職と言われた状態で水葬される。
      ↓
水葬状態を船に拾われる(乗船していたマニーペニーの制服姿が素敵)
Mに日本に行くよう指示される。
協力者との合言葉は「I Love You」とマニーペニーに教わり
日本語勉強用に「Instant Japanese」を渡されるが
「日本語はケンブリッジで学んだ」と豪語したボンドは日本へ。
      ↓
無事日本に到着し、協力者のアキ(若林映子)に合言葉を使って無事合流、
(国技館の升席で相撲観戦するボンドがめちゃくちゃ窮屈そうだった)
アキに紹介された日本在住のヘンダーソンに会って話をしていたら
ヘンダーソンが核心にふれる前に障子越しに刺殺されてしまう。
暗殺者を追いかけると毒で自害してしまい、暗殺者の洋服を着てなりすまし、
仲間の車に乗って連れていかれたのが大企業オーサトケミカル。
(社屋として使われているのはホテルニューオータニ)
       ↓
オーサトケミカル到着後、暗殺者の仲間に身バレしてして格闘後に勝利。
オーサトケミカルの金庫を無事開けて秘密文書をゲットするも、
非常ベルとともに追いかけられる危機一髪状態の中、
トヨタ2000GTで颯爽とやってくるアキに助けられ、
その後、アキに連れていかれた地下鉄駅に仕掛けられたスライダーでひたすら滑り落ちて
たどり着いたのがタイガー田中(丹波哲郎)。

丹波哲郎、英語がものすごくうまくて驚きました。(@_@;)

タイガー専用の車両(丸ノ内線(笑)))に乗ってゴージャスなサロンのような室内で
和服姿の女性に燗酒をすすめられ上機嫌のボンド、金庫から盗んだ写真をタイガーと確認し
写真に写る船(ニンポー号)と近くに写る海女で手がかりに見つけようとする。
      ↓
タイガーに勧められて日本家屋に宿泊するボンド、
下着姿の女性たちに三助してもらいながら和風のお風呂を満喫する。
日本では男が一番、女は二番とタイガーに言われ日本に住もうかなと妄想する。
日本からロケットを発射する手引をしているのがスペクターの一味である大里、
ではないかとボンドが推測し、タイガーもこの考えに同意する。
      ↓
妄想しつつきちんと自分の仕事も進めるボンド、岩風呂でゆったりしたあと、
お気に入りの子にマッサージしてもらいなさい、と
タイガーに言われて好みの女性をチョイス、マッサージしてもらって極楽、
と思ったらいつの間にかキッシーに代わっていてしっぽり。
      ↓
タイガーにアレンジしてもらいオーサトケミカルに正面から入り大里社長に面会。
エンパイア化学のフィッシャーと偽装するものの堂々としすぎるボンド、
(大里の秘書ヘルガに1959年のドンペリニヨンを勧められて断らないのがいかにもボンド)
大里社長(島田テルという日系アメリカ人が演じているのは英語のセリフがあるから?)に
拳銃を持っていることを見破られ殺されかけるが2000GTでやってきたキッシー鈴木に
助けられ、大里の手下たちの車はタイガーが手配したヘリコプターから吊るされた
巨大マグネットにくっついて海上までもっていかれてそのまま海中に放り出される。
      ↓
大里の車がマグネットで海上に運ばれている間、
ボンド、車中でタイガーにリトル・ネリーを父親と一緒に持ってきてくれと依頼。
      ↓
オーサトケミカルから盗んだ写真に写っていた船ニンポー号がオーサトケミカル所有、
荷積みして神戸から出港する情報をタイガーから聞いたボンド、
(2人が会話する2000GT搭載のテレビ電話がSONY製だと今回初めて気づきました)
船を追いかけて神戸港まで行ったもののオーサトケミカルの手下に捕まり気絶。
      ↓
気づけばニンポー号の部屋に拘束されて大里の秘書ヘルガ(美人)と2人。
一緒に巨額を儲けて逃げようと提案され困惑しながらボンドの拘束を解き、
その後しっぽり。
(ヘルガが拘束しているボンドに見せて脅していた採皮刀で拘束を解かれると、
 今度はそれで彼女のドレスのストラップを切って脱がせようとするボンドがエロすぎ)
      ↓
しっぽりした秘書ヘルガと一緒に飛行機で逃げるはずがヘルガに飛行機内で拘束され、
ヘルガ脱出、ボンド危機一髪状態の中、引田天功ばりに拘束を解いて操縦桿を握り無事着陸。
      ↓
敵方の女に鼻の下を伸ばしたがために危うかったことをキッシーに叱られるボンド、
タイガーとアキが英語堪能なので日本語を話す必要ないまま、写真の場所が判明する。
(日本庭園でダルマを呑みながら語るボンド、宣伝色が濃いと感じます(^_^.))
神戸の近くのマツという島だということがわかったところでQがリトル・ネリーと到着
小さな組み立て式のヘリコプター(リトル・ネリー)を見たタイガーが子供用みたいだと
けなすと、苛ついたQがリトル・ネリーについていかに優秀か説明。
マシンガンにロケット弾、熱感知ミサイル、火炎銃に煙幕発生器、空中投下機雷まで
盛りだくさんのリトル・ネリーで早速写真に写っていた島の上空を視察。
      ↓
漁村しかないと思って飛行を続けて火口上空を飛んでいると追いかけてくる敵の
ヘリコプター(たくさん)、リトル・ネリーに内蔵された武器で爆破しまくる。
      ↓
ソ連が宇宙ロケットを発射、衛星が軌道にのったところで
何者かに奪われ交信が途絶えてしまう。
衛星を奪った装置は島の火口内に作られた基地に戻ってくる。
(再びサンダーバードの世界を一瞬味わえます)
基地で指示する大里の背後には白猫を抱えるスペクターNo1のプロフェルド。
      ↓
アジア系(どこの政府かは不明)の男性に米ソロケットを奪ったことで
前金を支払えというプロフェルドに対し、米ソが戦争を始めたら支払うという男性、
お互い譲らない状況になったところで、
大里とヘルガが呼び出され、ボンド殺しを失敗したことで室内のピラニア池に
ヘルガが落とされてしまう。(大里とアジア系に対する見せしめ的な場面)
      ↓
(1時間ちょい経ったところでやっとお待ちかねの姫路城)
      ↓
画面に広がる姫路城。
和服姿のタイガーとアキの前にヘリコプターでやってきたボンド。
リトル・ネリーで偵察した火口が怪しいと推測し、潜入するときに奇襲隊が
必要だとタイガーに言うと、「忍者(秘密扱い)」がいる、ここが忍者道場だ、と
姫路城を指し示す。道着で修行に励む忍者たちを見ながら「忍びの術だ」と
自慢げに語るタイガー。
柔道に剣道に居合術、手裏剣、忍者の修行は大変だと思わせたあとに、
「現代の忍者」とタイガーが紹介するのは、道着を着て拳銃の訓練を行う忍者。
島に基地を作って100人の忍者を送り込む、漁師や作業員に変装させるというタイガー。
私はどうすれば?と尋ねるボンドに

「君は日本人になる、次に早急な訓練で忍者になる」

と答えるタイガー。

やっとここまでたどり着き、私の期待も高まります♪(笑)

   ↓
「そして、正体を隠すために妻をめとる」というタイガーに
期待するアキとボンド、それを否定し、島の海女と夫婦になれ、というタイガー。
そしてタイガーの指示のもとに、(うつぼお待ちかねの)ボンドの変身タイム。
アキが下着姿の女性たちに色々指示(毛抜やかつらなど)しながら変身し、
「コンバンハ」と島の漁師(日本人)にうまく化けたと自画自賛状態のボンドが
アキの寝室にやってきて布団の上でしっぽりタイム、のはずが、天井裏から垂らした糸、
伝って落ちてくる毒薬、ボンドを狙ったはずが寝返りをうったボンドの代わりに
アキの口に入ってしまい絶滅。
(エアコンもない時代、窓あけっぱなしで寝ているのが不用心過ぎ)
    ↓
アキがなくなってもめげずに姫路城で一生懸命忍者修行するボンド、
(その間にも敵に狙われて大変)
タイガーがブサイクと事前に言っていた嫁と神社での結婚式で初対面、
何人ものの文金高島田(結構おばちゃん)が通り過ぎて残念な気分でいるボンドの
前に現れたのが嫁、キッシー鈴木(浜美枝)、美人で顔がほころぶボンド。
(この時点で残り40分切っていてます)
三々九度で夫婦になったボンドとキッシー、タイガーと一緒に島民に化けて船に乗り
4日しか猶予がないタイミングで島に上陸。
(結婚したと挨拶する海女仲間の一人が松岡きっこでびっくり)
    ↓
島で暮らす家について食卓に並ぶのが生牡蠣と赤玉ポートワイン、
仕事だからというキッシーの指示で別々に寝ているところでやってきたタイガー、
猶予期間(アメリカが再度宇宙ロケットを打ち上げるまで)が短くなったこと、
火口以外に不思議なところがないというタイガーに、洞窟が怪しいと指摘するキッシー、
洞窟に入って火口近くまで移動し、火口湖の表面が金属であるころからここが基地であると
推測、キッシーからタイガーに連絡させ、ボンドは自ら基地内に潜入。
    ↓
アメリカが打ち上げた宇宙ロケットが軌道に乗ったことを確認後、島の基地から
略奪したソ連のロケットを打ち上げようとするスペクター、
その間に、略奪された米ソ宇宙ロケットの飛行士たちをボンドが救出し、
スペクターのロケット発射を阻止するために、自ら宇宙飛行士になりすましたものの
途中で見つかり(背が高いので目立つ)大里とプロフェルドのところに連れてこられ、
プロフェルドとご対面。ソ連のロケットがアメリカのロケットを攻撃すれば米ソの戦争が
始まるとプロフェルドに言われてしまう。
    ↓
見張られた状態でまもなく発射してしまうロケット、阻止できないボンド、
火口付近にやってきたタイガーと大勢の忍者、基地内に潜入しスペクターの手下たちと
戦い(日本刀で戦う忍者がいて思わずガン見)、その間、プロフェルドは大里を射殺、
ボンドを殺して逃げようとするがタイガーの手裏剣がプロフェルドにうまくあたって
ボンド命拾い、タイガーとキッシーと合流、ともにスペクターたちと戦う。
(キッシー、丸腰状態でなぜ一緒に基地内に入ったのか謎)
    ↓
ロケットの攻撃をなんとか止めようとするボンド、残り5秒でロケットを爆破し、
アメリカのロケットへの攻撃をなんとか阻止。
    ↓
ホッとしたののもつかの間、プロフェルドが基地を破壊して自分だけ逃げようとする。
火山爆発の勢いで破壊される基地から急いで逃げるボンドとタイガー、キッシー。
海に飛び込み難を逃れる。
    ↓
海上に投げ込まれた救命ボートに乗り込むボンドとキッシー。
ハネムーンの続きをというボンドがキッシーにチュー、ボートが英国の潜水艦の上に
のったところで(マニーペニーが当然乗船している(笑))めでたしめでたし。

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って、めでたしめでたしなんですが、以前買ったボックスセットのボーナス映像で
知ってから個人的には複雑な気持ちになってしまう作品となりました。
もともとは、若林映子が演じていたアキ(ボンドをサポートする)、と
浜美枝が演じていたキッシー(ボンドと偽装結婚して基地に潜入する)の配役が逆で、
英語のセリフが多いアキを演じていた浜美枝、英語が苦手だったことで撮影が難航、
違う俳優に変更しようと製作側が検討すると、そんなことになったら窓から飛び降りると
抗議して苦肉の策として配役を交換したそうですが、公開時にボンド・ガールとして
日本でもてはやされたのは浜美枝、でも、映画のクレジットでは若林映子のほうが上、
個人的にはアキの出番のほうが多くボンドとのやりとりが多くて見応えがある一方で
キッシーは後半40分を切ったところでやっと登場し、ボンドと偽装結婚したものの、
ボンドとの絡みも少なく、スペクターの基地に潜入するときも丸腰(ナイフくらい
持っていたかもしれませんが)で逆に足手まといじゃないの?という感じ、
更に、英語のセリフは吹き替えとなると、その後1作品の出演で引退した若林映子が
残念だと思ってしまう私です。

とはいえ、個人的には笑えるツッコミどころ満載で、
姫路城に行くきっかけを作ってくれた作品として007シリーズの中でも
特別感のある「007は二度死ぬ」でありました。




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Floating

007は二度死ぬ。この邦題の翻訳が好きです。
原題は、You only live twice
でも、007は二度生きるだと、かっこよくない。
二度生きる=二度死ぬという事だと、この題がついたのだと思いまが、絶対にかっこいいですよね。

ちなみに、Fleming の you only live twice の初版本の記載されている日本語訳は、「二度だけの生命」。
ここまで思いっきりの誤訳だと、むしろ清々しいので、この訳もけっこう好きです。
by Floating (2022-02-19 02:39) 

うつぼ

Floatingさん、こんにちは。
確かにこの邦題、うまくできていますよね。
生きるより死ぬ、としたほうがボンドらしい感じがしています。
原作初版本の日本語訳、初めて知りましたがちょっと時代を感じますね。

by うつぼ (2022-02-20 16:20) 

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